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最終回

 あれから俺達は、(おおやけ)の場を避けて行動していた。


 まずはライラとオズマを西のパルデンスへ送り届けた。


「タクマ、お前達……本当に帰るのか? マルグレット様もここで教師をすればって言ってたじゃねえか」


「勇者だ勇者だーとか言って崇められるの好きじゃないからさ。数年後辺りにもう一回顔出すわ」


 次にライラが挨拶に来た。


「タクマさん、巨乳に飽きたら私をお嫁さんにしてもいいですからね」


「ライラも高等部に上がったら雪奈くらいになるかもしれんだろ?」


「いやー、お母さん見てたらそれは絶望的に感じますよ?」


「それについてはノーコメントで」


 ライラは冒険を終えたらきちんと学業に専念するという、マルグレットさんとの約束の為にパルデンスで学生をやるらしい。


 だけどあまりに強すぎるので、闘技大会には出場出来ないと言っていた。まあ、そりゃあそうだろう。


 オズマはまた行方不明になった親父さんを捜すために、マルグレットさんの用心棒を辞めて旅に出ると言っていた。


 世界中に散布された闘気を辿れば見付からないこともないが、それは断られてしまった。自力で見つけないと駄目なんだとか。


 最後に一応ロルフをぶっ倒して西での挨拶を終えることにした。


 南のメルセナリオではゼト達と再会した。改めて俺を追放したことを謝罪されたが、正直俺自身その事すら忘れてたよ。


 ノアに挨拶したかったけど、災害壁突破の旅に出ていなかった。本当に残念だ。


 南を出る前にはアルと対決してなんとか勝利した。アルは闘気を吹き飛ばす技を持ってたから割りと苦戦した。


 闘気には闘気をってね!


 次に東のオルディニスへと向かった。東のギルドマスター、ショウゴとお茶をして勿論戦った。心眼という独自スキルはとても強力で、作り上げた紋章を斬られた時はさすがに焦った。一応勝利したけどね!


「親父さんの言うとおり、東で生きることにしたんだな」


「記憶はありませんが、お父さんが生前にそう望んだのならそうしようかと」


「ライラと学生してても良かったのに」


「エードルンド家にご迷惑はかけられませんよ。友達って対等じゃなきゃ駄目でしょ?」


「はは、違いない」


 リタは記憶がないのに立派に生きていた。むしろ俺の方がまだ罪悪感に苛まれていた。



 そして最後は救世都市国家ルクセリアに向かった。ここでの用事は中央のギルドマスターであるアルスを倒すためだ。

 結果なんとか勝利することに成功した。渇心という、ヘソに力を込めてブーストする戦法は単純にして強力な独自スキルだった。


 てか、どのマスターも気を抜けば一瞬の差でやられかねないから恐ろしい。一応俺も雪奈もレベル300越えたのに、それでも厳しいのは単純に経験の差もあるのかもしれない。


 さて、俺達は原初の森へと戻ってきた。ここは始まりの地であり、帰る時もここから帰るらしい。


 武装解除したルナが話しかけてきた。


「タクマの魔力がある限り、何度も行き来できるから安心して欲しいニャ」


「わかってるよ。それよりも、向こうとこっちの時間は安定してるのか?」


「モルドが完全に消滅した今、時間の固定化も容易になったニャ」


 安心した。こっちに戻った時にライラがお婆さんになってたらちょっと悲しいからな。


「それじゃあ、行くニャ?」


「ああ、向こうのゴタゴタを片付けに行かないとな!」


 ルナが【ゲート】を作り出したその瞬間、背後から声が聞こえてきた。


「タクマさーん、記念式典に出てくださーい!」

「タクマ君がいないと、締まらないじゃないか!」

「ルーク様、もうお姫様抱っこはお止めください!」


 追いかけて来たのは女王ナーシャと、騎士団長に就任したルークと、そして妻のサチだった。


「雪奈、ティア、逃げるぞ!」


「どこまでもお供します」

「お兄ちゃん、やっぱ逃げるんだね……」


 こうして、昭和風なエンディングと共に俺達は元の世界へと帰還した。


 ☆☆☆


 ──数年後。


 雪奈が避妊しなかったあの疑惑だが、答えはきちんと避妊していた。考えればわかることだ。そんな無責任なこと、雪奈がするはずがなかった。


 そんな雪奈だが、去年第一子が産まれた。女の子で雪菜(ゆきな)と名付けた。そして次はティアが子供を産んだ、女の子で雪乃(ゆきの)と名付けた。


 勿論、2人とも元気な女の子で俺は幸せ者だ!


 俺と雪奈はチートを使ってボディガードの仕事で生計を立てている。あとは何でも屋もやっているな。いや、そっちのがメインかもしれない。


 荒稼ぎはやらず、質素に暮らすように心掛けているんだ。


 あ、それとティアは白里 泪って名前で教師をやってる。この間、見に行ったら割りと板についてて安心した。


 問題があるとすれば、俺達は不老の存在だ。いずれは社会から身を隠して生きなきゃいけない。その為に社会勉強としてティアには働いてもらってる。


 いずれは働くことも出来なくなるからね。


 さて、ギルドマスターはきちんと倒したし、妹とも添い遂げることが出来た。割りと人生に悔いはない。


 今思い返すとホント、俺って結局あれだな。


 全世界でも稀な──、"妹と夫婦に至った存在"なのかもしれないな。

~あとがき~


 一応本編終了です。お疲れ様でした。あとがきって苦手なんですよね。始めは見切り発車で始めました。なんと言うか、今思えば経験不足だったかなって思います。


 非常に多くの脱落者を出しながらなんとか処女作を完結に至らせることができました。実はこの"至る物語"って何に至らせるのかをわざと明確にしなかったんですよね。


 最後にあった通り、兄が妹と結ばれるに至った物語であり、最弱がギルマス制覇という最強に至った物語でもあります。いや、世界を救うに至った物語とも言えます。これは読者が自分の中でこれだと思ったものにしていただけると嬉しいです。


 気が向いたらアフターエピソードを多少追加します。もしよろしければこの作品のスピンオフでもある【縁結びの御守りを妹に使ってしまった件について】をご覧下さい! 拓真と雪奈とティア(白里泪)が出ますので!



 では、さいなら! さいなら!

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