9、紹介してあげましょう。
ブクマ&評価ありがとうございます!
今回少し短いです。すみません(T ^ T)
さてさて、やっと、ルークが帰って来ました!!
ちなみに、メアリーはもうミュゼが見えるようになっている。
見たときはそりゃ驚いてたけど、なんか呆れられた。
「リリィ様って、本当に変な方ですよね。」
なによそれ!別に変じゃないわよ!!
方法は、ミュゼが私の中に流している魔力を、私が対象の人に流し込むだけ。
だけ、とか言ってるが、これ意外と難しいし、体力がすっごい消費される。
魔力だけを放出するって、なかなかやらないことだから大変なのよ。
と、いうことで。さぁ、ルークの番ですよ!
「なに??すごいニヤニヤしてるけど…。ちゃんと練習してた??」
ルークが私に問う。
「えぇ!! もっちろん!! すっごーい収穫もありましたしね!!」
「なんか嫌な予感がする…」
そう言うルークを無視して、彼の背中に手を置き、魔力を流し込む。
「…っ!? リリィ、何やってんだ!? すげぇ、変な感じすんだけど!」
「ちょっと、黙ってて!!!」
んー…メアリーのときと違って、ルークの魔力も流れてるから難しい…
『リリィ。もっと力を抜いて。自分の魔力だけを入れようとしちゃだめ。』
ミュゼがアドバイスをくれる。
・・・そっか。ルークにも精霊さんがいるんだよね…。
(・・・お願い。彼は、ルークは、私の大切な人だから、、知っていて欲しいの。だから、少しだけ、流させてもらえないかしら・・・??)
すると、
((はぁ、仕方ないですねぇ。少しだけですよ?))
そんな声が聞こえて、私の魔力がするすると流れ込んでいく。
どうやら、成功したみたいだ。
(あ、ありがとう! ルークの精霊さん!!)
((僕の名前はネクターです。以後お見知り置きを。))
(ネクターね!! 本当に感謝してるわ!)
((どういたしまして。それにしても、ほんとにおかしな人ですねぇ…))
見えてないのは、私の精霊じゃないからなのだろう。
・・・あー、すっごい疲れたわ…。
ルークから手を離すと、ふらっ、とよろけて転びそうになったが、ルークが支えてくれた。
「大丈夫か?」
「えぇ、ありがとう。あと、ごめんなさいね。気持ち悪かったでしょう??」
「まぁ、、、てか、何をやったんだよ?」
「ふふ、それはね・・・」
『リリィ!!!すごいね!!あの頑固野郎を折るなんて!!』
突然、ミュゼが私の目の前に飛んできた。
「頑固野郎…??あ、もしかしてネクターのこと??」
『そそ、あいつ本当に頑固ってゆーか、クソ真面目ってゆーか。心配してたんだよー。リリィの魔力、入れさせてくれないんじゃないかーってね。え、てか、なんで名前知ってんの??』
「ネクターが教えてくれたのよ。…確かに、なんか真面目そうな感じだったわね。ルークにお願いしたら、見えるようになるかしら…??」
『それは、ルークがあいつが見えるようになるかによるね〜…ってそれより、リリィ、他の精霊とも話せちゃうn…』
「おい!!!!!!!!!!!!」
急にルークが叫ぶ。
びっくりしたぁ。
「俺の質問、無視すんなよ!!ってか、なにそれ!!?」
あ、ネクターの話に気を取られて、今回のメインテーマを忘れてたわ。
「紹介するわね。私の精霊の、ミュゼよ。」
『私のリリィがお世話になってます!』
「・・・・・・・・へ?」
ルーク、そこそこイケメンなのに、残念な顔になってるわよ。
「せ、精霊…??」
「そうよ、精霊。」
仕方ない。ちゃんと説明してあげますか。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ルークに一通りの説明をし終えると、時間がきてしまったようで彼は寮館へ戻っていった。絶対にネクター見せてやるからな!って意気込んでいた。
早くネクターの姿、見えるようになるといいなぁ
あ、ミュゼが教えてくれたんだけど、なんかネクターと話ができたのは、希なケースらしくて、お互い存在を認識して、気持ちを届けたいって思いが強いと、契約者以外の精霊とも会話ができちゃうらしい。
さてと、ミュゼの紹介も終わったことだし、今日の分の宿題も終わらせてるし、早く寝よ。
まだ寝るには早いけど、ベットに潜り込む。
ネクターって眼鏡とかかけてそうだなぁ。
そんなことを考えながら、眠りについた。
読んでくださりありがとうございます!
これからもよろしくお願いします(*´∇`*)