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閑話1 試験の内容

これは、とある公爵家の面接試験の様子である。






「では、貴女のお名前を教えて頂けますか?」

「は、はい!メリノですっっ」


「メリノさんですか、お可愛らしいですね(笑)」

「ありがとうございますっ・・・」


「メリノさんは、侍女をご希望でしたね。貴女のような方にお世話されたら、私の方が照れてしまって大変ですね。」

「そ、そんなこと・・・」


「もし、お許し頂けるなら貴女に何か贈り物をしたいのですが」

「え?そんな恐れ多い!!」

「私の方からお願いしているんです。これから私たちのために働いて下さるんですからそのお礼も兼ねて・・・ダメでしょうか?」

「じゃ、じゃあ・・・」




どこの王子様のごときゲロ甘な台詞を吐く面接官は、この屋敷のご子息であり、この面接試験こそが公爵家最難関の試験である。

実は、この公爵家は2人のご子息がいるのだがどちらも超がつくイケメンで、見惚れて仕事にならない者や既成事実をつくろうと夜這いをかける者が多発し、一番心休まる筈の家が一番の危険地帯だということでできたのがこのゲロ甘面接試験である。

ご子息のどちらかが面接官をし、甘い台詞を吐き続け、少しでも見惚れたり怪しい目つきの者がいれば落とされる。尻尾を出さずに頑張っても最後の「贈り物を・・・」の下りでつい欲望をだしてしまう者も多い。

こんな試験なので、侍女に受かるのは既婚女性や歳上の女性が多い。そんななかエルナはご子息の罠に嵌ることなく、この屋敷で働く最年少の侍女になったのである。


公爵家には、アーデルベルト様の3歳上にエルンスト様という宰相補佐をしている兄がいます。

最後の質問にエルナがなんと答えたのかは、後日・・・

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