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嫁<<侍女

「なんてこった・・・」


人生最大のショックを受けた私は、当然アーデルベルト様に精神安定剤を差し入れる余裕もなく自室に戻っていた。


アンダーソン男爵家は私の上に兄二人がいるだけで、娘は私1人。つまりどう転がしても公爵が選んだ嫁候補は私ということになる。



いやいやいやいや


おかしいでしょ!なんで私!?


私は、あくまで公爵の暴走に振り回されるアーデルベルト様を励ましつつもこっそり影からその賑やかな様を酒の肴にいただく使用人Dくらいのポジションに過ぎない。

それがどうして、舞台の脇役どころかこんな大役になるんだ!



・・・無理だ。



侍女としてそこそこのお給料をもらいながら、お一人様を満喫している私に、あんなコスパの悪い”アーデルベルト様の嫁”という立場は受け付けない。

なんとしても断らなくては。


いや、その前にこんな嫁き遅れ会う前に断られるのでは?そもそも公爵は、嫁の母親として私の母を選んだのだ。

自慢ではないが、私の母は3人の子供がいるとは思えないほどに若々しく、男性が守ってあげたくなるような儚げ美人だ(私と違って)。

そんな母だから公爵が選ぶのも納得だが、さすがに娘が容姿も中身も平凡な嫁き遅れと知れば息子の結婚を切望している公爵はともかく、アーデルベルト様がきっちりはっきりお断りしてくれるに違いない。




うん、大丈夫だ。












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