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異世界でバイト始めました  作者: 琥珀うさぎ
2/2

こんな美少女が俺の相棒で良いのかよ!?

『……き、起きて。ねぇ、起きてってば!』


誰かが俺を呼ぶ声がする。

なんなんだよ畜生。

まだ朝だっつーのに。

俺を誰だと思ってるんだ?

泣く子も黙るニート様だぞ?

あ、いや、何方かと言えば泣かされるのは俺の方か。


しっかし、ホント何回揺さぶれば気が済むんだよ。

仕方なく声の主に返事をした。


「ぅーん。何だよこんな朝早くに。」


『何だよ。じゃないわよ!!!』


っ!?


何か硬いもので殴られ、

否が応でも目を覚ますこととなった。


「って、うわぁっ!!!???」


目を開けるとそこは俺の部屋でも、俺の住んでる市でもない

まるでゲームの中の様な場所だった。

とは言っても、目の前にいる少女は立体だし、

自分の体を触る感覚だってある。

無いといえばお金だけであって…


「って、お前、誰だ?」


その少女は俺が質問すると、元々怒り気味だった顔がさらに引きつった。


「お前って何よ!?貴方が道に倒れて通行の邪魔になってたから

せっかく私がここまで連れてきたのに!!!失礼しちゃうわ!」


そう言って頬を膨らませる。

そうは言っても、透き通った肌に色素の薄い髪、海の様な深い色の瞳を見れば、

そんな仕草も可愛いと思わせてしまう。

取り敢えずご機嫌を取っておかないと後々面倒くさそうなので、


「あー、うん。えと、助けてくれてありがとな。」

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