大和撫子の太もも物語
とある学園の物語。
夜中になると、理科室のフラスコが動きだし、ネオン街の街へと消えて行く。
見つけたものは次の日から…
という話を思いつきましたが本作とは全く関係ありません。
てかホラー要素すらありません。
私の名前は明美。地元の公立高校に通う高校2年生!
学校でのあだ名は大和撫子。その理由は後ほど…
今日私は親友の恵子とショッピングに!
恵子はかなりの美女でクラスのマドンナ的存在。
小顔でやや背が高め。緑髪ロングでストレート。
1ヶ月に3人に告白されたことのあるツワモノだ。
その恵子と今は喫茶店にいる。
恵子は飲食係で私が財布係だ。
…理不尽だと思うのは私だけだろうか?
午後2時。
2人で喫茶店を出て、これからどこに行こうかと話していた。
その時、
スーツを着たサラリーマンが私めがけて襲いかかってきた。
目的はおそらく私の太もも。その薄汚い両手で掴みかかろうとしていた。
しかし恵子の方が速かった。即座に私の前に立つと、リーマンの腹部めがけて数発のパンチをお見舞いした。
倒れたリーマンの腕に恵子が甘く噛みついた。これで恐らく大丈夫だろう。
説明すると、私の太ももには人を魅了する何かがあるらしい。そして、ごく一部の人はそれが強く、襲いたくなる衝動に駆られるのだ。
だから恵子は襲われる私を守るために行動をともにしているのだ。
恵子の父は、大観衆の中で手にグローブをはめて半裸の男を殴ることを生業としているため、恵子もパンチには自信があるのだ。
また、恵子の唾液には太ももへの欲情を抑制する効果があるらしく、同じ人が襲うことは二度とない。
こうして、美しい太ももを持ちつつ、襲われても落ち込まない強い心を持ってると思われてあだ名が大和撫子となったらしい。
ちなみに恵子のあだ名は八方美人らしい。
美人とついてるから褒め言葉なんだろうけど本人は不本意そう。どうしてだろ?
学校では、幸い襲うような人はおらず平和なのだが…
わたくし明美はどうも勉強が苦手なのだ。
今は国語の授業中。
国語の担当は斎藤教諭だ。
毛髪の少なさからハゲの斎藤の愛称で親しまれていたが、最近になって髪の毛が増え始めたのだ。
喜ばしいことのはずだが、当の斎藤は自らのアイデンティティが失われたと落胆気味。
それ以降、毎朝体育倉庫で髪の毛を毟り取るのが日課となってしまった残念な教師だ。
そんな明るい教師の授業でも勉強嫌いの私には聞くに耐えない。
しかし、平和な学校を見てて心から安心できるので、授業ってものも悪くないなぁなんて思うのであった。
翌日起こる大惨事など知る由もなく……
翌日。
私は今日も恵子と共に登校している。
いつどこで襲われるかわからないからだ。
実際今日もカバディをしていた巨漢5人組に襲われそうになったからだ。
恵子はすかさず鋭利な何かを使用して彼らを撃退した。
目撃者がいないことを心より願おう。
学校に着くとまだ誰もいなかった。
まだホームルームまで1時間弱ある。何しようかなと悩んでると
「ちょっとお花摘んでくる!」
と恵子。
私しかいないんだし隠語使わずトイレ行くでいいのに…と思いつつも了承した私。
にしても今日は日の光が強いなと窓を見ると、窓が綺麗に磨かれていた。
そして天井から何やら透明な液体が数滴降ってきた。
私は短めのスカートだったので直に太ももに直撃した。
それをハンカチで拭き取りつつ、教室のドアを見ると、数人の男子生徒が登校してきた。
目がとてもギラついていた。
直後、数人の男子生徒が私に襲いかかってきた。
襲うはずがないのにどうして!?
「マズい!」
咄嗟に叫んだ。それもそのはず、この場には恵子がいないのだ。
私はか弱い女の子なのだ。
サッカーボールを蹴る時、足を捻っちゃうくらい軟弱なのだ。
ゴキブリを見ただけでモスキート音を発するくらい乙女なのだ。
勝てるはずがない。逃げようにもここは2階だから窓からは無理。
男子生徒がいない方のドアめがけて全力疾走した。
廊下には出られたが、後ろからは数多もの男子生徒。
足では勝てない。一刻もはやく恵子と合流しないと…
そう思いつつ階段を下りふと外を見るとタンポポ両手に嬉しそうな恵子が。
…本当にお花を摘んでたんだね。
「そんなことより恵子!大変だよ!」
事態を知った恵子は、染めてない緑色の髪の毛をくくり、私と共に走り出した。
後ろを見ると男子生徒はかなり増えてた。
この数だと恵子でも太刀打ちできない。
中には柔道部の部長がいた。
勝てっこない。
サッカー部と陸上部が先頭で私を追いかけてる。
捕まるのも時間の問題かも…
野球部の人はなぜかバットを持ってる。
私の太ももをどうするつもりなの!?
とにかくこのままだと捕まるので靴に履き替えた。
今日はたまたま靴がローファーじゃなくて俊足なので助かった。
恵子は恵子で、運動会の時にリレーで男性体育教師を抜き去った経験がある。
あの時得意そうな顔をした恵子と、この世の終わりのような顔をした体育教師の顔は今でも忘れない。
それ以来学校にも来ずに何してるんだろう?
とにかく、どこかに隠れることにした。
なぜかみんな律儀に靴に履き替えてる時、私たちは体育倉庫に隠れることに。
ここなら恐らくばれないだろう。
「明美説明して。何があったの?」
私が知りたい。
「よくわからないんだけど…一つだけわかるのが、男子生徒がみんな私の太ももめがけて走ってきてたこと。」
「絶対おかしいよそれ!誰かの仕業でしょ!」
そうは言ってもこのままじゃ犯人探しすら困難な状況だ。
するとその時、倉庫の中で物音がした。
ばれたかと思ったら違う。倉庫の唯一の入り口のドアは開いていないのだ。
するともともと中に誰かが…
恐る恐る見ると国語の佐藤が毛を抜いている最中だった。
「おや、どうしたのですか2人とも。こんなところで何をしているのですか?」
どうやら佐藤は危険人物ではなさそうだ。
しかし、何をしているのですかと問われても説明できない。
しても頭がおかしいと思われるだけだ。
すると、
「まさかレズプレイですか?それならせめて校外で…」
ブチ殺すぞ変態ゲロ野郎が!と思いつつも言葉にはせず軽く会釈。
次の瞬間、
バッと倉庫の扉が開いた。
「やはりあなたたちそこにいたのね」
そこに立っていたのはその容姿から【見るも無残な産業廃棄物】の異名を持つ直美だった。
「男子生徒に見つかりたくなければその太ももをよこしなさい。」
「直美ちゃんが犯人なの?」
私は叫んだ。
「そうよ!あんたその太もも目当てに男子がどれほど集まったか…それに比べ私はッ…」
そういうと直美は泣き出した。
嫉妬心がこんな騒ぎを起こしたのだろう。
同情はするが泣き顔はこの上なく気持ち悪い。
直後恵子が直美を殴り飛ばした。軽く30mは飛んだと思う。
諸悪の根源はあっけなく処理できた。しかし、太もも事件は解決してない。
その時だった
「太ももを汚せばいいんです。」
そう言ったのは佐藤だった。
彼曰く、太ももが異常な輝きを見せていたから男どもが群がっていたのだと。
てことは窓を磨いたのは直美なのかな
じゃあ太ももについた液体は?
「それは恐らくニスだよ。」
そう言う佐藤。なぜかかっこいい。
「でもどうして佐藤先生は襲わなかったの?」
私は当然の質問を佐藤ににぶつけた。
「それは昔、私がハゲだったからじゃないかな?その程度の光は慣れてるし(笑)」
そうして私たち3人は爆笑した。
やっと問題が解決したのだ。
これで再び平和が戻ってくるだろう。
ちなみに、見るも無残な産業廃棄物こと直美は女の子なのに髪の毛が一本もないハゲです。
おしまい( `・ω・´)ノ
こんばんは。2作目です。やましと申します。
燃えないゴミの日にゴミを出しに行くと、掃除機が2台袋に入れられずに出してありました。
マナーが守られておらず最低だなと思いましたがシュールで思わず笑ってしまいました。
小説の話をすると、ハゲの女の子って需要あるんですかね?
ヘドバンするのに邪魔にならない以外のメリットが思いつきませんが需要があるなら別です。
ここに出てくる名前は実在の人物とは何の関係もありませんからね!
直美さんに個人的な恨みとかないですし、好きな子が恵子さんというわけではありません。
(ちなみに小学生の時担任だった佐藤先生はめっちゃ嫌われてましたがこの話はオフレコで)
小説は読みづらくてすみません。
誤字脱字あったらもっとすみません。