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【プロットタイプ】ベタ甘な君が見たい

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

鏡花は変わらず録でもなく。

諭羅は変わらず不憫で。

瑠衣は変わらずマイペース。

そんな関係。

嫌いなも物でも、幾度となく見続けると受け入れられる様になる。一種の慣れ、一種の洗脳。それでも抗うよりも受け入れる道を選ぶのはやはり私だからだろう。


基本的には純喫茶で何でもない話をする事が多い。其れは俺達三人が好きな場所だから、というよりも鏡花の自制の為、諭羅の精神の為、俺の労力の温存の為である。

「ぬるぇー、ゆらりぃ。そろそろ瑠衣たんのゲロ甘なところが見て見た〜い」

防音の部屋に響き渡る、鏡花の叫び。其れは近くでジェット機が通過した様な、鼓膜をぶち破る様な、兎に角騒音クラスの爆音である。

爆音を予測していた俺は塞いでいた指を外し、諭羅は死んだ目で天を仰いだ。

そう、こうなる事を見越して、対策の為に純喫茶を利用するのである。流石の鏡花も外では大人しく、良い打開策となる。

「あのさ、つい最近、『歯の浮く様な台詞、怖い。聞けない』って言ってなかったっけ?」

鏡花はリアリストである。空想に耽った後、冷たい現実を突き付けられる事を恐れ、下手な空想を見たがらない。甘い夢よりも冷たい現実を求め続ける。そのはずなのだが。

「あー、動画三回、無理矢理脳内に流し込み続けて慣れた。瑠衣たんは極たまに見たい」

「この子の相談、真面目に乗るの辞めようかな……。なんか自分で何とかしそう……」

そういや此奴の染まりやすさ、純白のシルクよりも上だったな。何、今に始まった事ではない。替えにくい性格や人格をコロコロ変えている時点で察するべきであった。

諭羅の方を見る。明らかに嫌悪感を滲ませた顔で鏡花の方を見ている。そりゃ真面目に回答した答えまでも蔑ろにされたらそうなるか。

「はぁ……もう良いよ」

「悪気はないんだよぉ。脅威となる物は自らの手で潰し回るって決めて生きてるからぁ。刺して死ぬなら私の勝ちだからぁ。そんなお前らより先に死なないと決めてるからぁ」

呆れて二度目の天を仰ぐ諭羅の精神は火を見るより明らかだった。このまま鏡花の好き勝手にさせていたら、確実に灰になる。そう思った俺は台所から飴の袋を持ち寄ると、鏡花の横で上下に振る。

「これでも食ってろ」

マシンガン宜しく延々と喋り続ける口が真一文字に引き結ばれる。袋の中から飴を一個取り出すと、目の前にぶらつかせる。

「瑠衣たん、私の話聞いてた?」

「さぁ?」

「『ゲロ甘な瑠衣が見たい』だよ」

「あ」

図々しくも口を開け、取り出した飴を望んでいた。だから袋を破ってそのまま口に放り込む。

特に照れる事なく、恥ずかしがる事なく、もごもごと口を動かしながら味わっている。物は食ってる時には比較的静かなんだがな。

「飴あれば大人しくなる?」

「時と場合によるな。あった方がマシってぐらいだな」

作者が何時も以上にハイです。

もう朝から晩まで深夜テンション。やばたにえん。


流石に今回の鏡花が録でもない。炎上しちゃう。


という訳で弁解します。

諭羅に相談したのは良い。多分本気で悩んでた。

そこで

『そうなのね……。キザな台詞にときめかないなんて、諭羅の言葉通り、私、大人になったのね……』

としんみりはしない。そのまま距離を置く事もしない。


『不快感残したまま死ねねぇ』

『私の敵は全て私の手で潰す』

『またそんなこと思う度に諭羅に頼んのか?』

みたいな変な闘争心が芽生えたせいか、こうなった。


キザな台詞聞く度にゆらりぃに電話したそうだけど、我慢したから褒めて欲しい。

相談したこと棚に上げて。諭羅の真面目な気持ち置いといて。

瑠衣に絡もうとしたけど結局フル無視。


瑠衣が優しい時って言うのは、鏡花が限界の時。

体調不良とか、精神が落ちてる時。

そういう時には寄り添って、不器用ながらも声掛けてくれます。


まぁそれ以外は自分で何とか立ち直るタイプなので、非常にぞんざい。ほっときゃ治る。


だから甘やかしたのは何方らかと言えば諭羅の為。

メンタルイカれてしまった諭羅の為。

もうまともに相談乗らなくて良いよ。

どうせ自分で潰し回るんだから。


たまにはいいんじゃない? 下手に口説かなければ、『怖っ』とか言われないよ。

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