引きこもりの男性(3)
あ
2045年。俺は、都内の町工場で働いて生活していた。
「よーし、今日も出かけるぞー」
「こら、まだ就業時間終わってないだろ」上司の男がそう俺に指摘する。時刻は13時。真っ昼間だ
「うるせぇ。黙れ。」
俺は指を鳴らす。その瞬間上司の体が弾け飛んだ
そう俺は異能力者の1人。選ばれた18人の戦士の一人だ。俺がこの力に気づいたのは、16歳、高校生の時だった。
当時好きだった同級生に振られてた時。突然体の底から力が湧き出てくるのを感じた。次に気づいたときには彼の姿はなく、残っていたのは灰だけだった。
俺はこれがあの組織から与えられた力であることにすぐ気づいた。私のこの力があれば何だってできるんだ。好みの女性に何でもね。
———突然、頭の中を鋭い痛みが襲う。知らない声が聞こえる。「力に目覚めしものよ。そなたの力は地球上で18人に与えられし特別な力。1週間後、世界の終わりをもたらす『鈴木たける』が目覚める。力を合わせ、世界を救うのだ。
そして1週間後 ここは伝説の女神像の公園。私は途方に暮れていた。鈴木たけるが約束の時間になっても現れないのだ。「この時間じゃなかったのかしら…」
その時だ俺は地面から足をつかまれた。
「えっ」
俺は即座に足を引こうとした。しかし、全く動かない。
「バゴンッッ!!!」地面に向かって、波動弾を打つ。しかし、力は収まらない。むしろ強くなっている。俺は見る見るうちに地面に吸い込まれ、もう首しか出ていない。
その時、
突如、電気の槍が地面を抉った。
「あれ〜、あなたがもう一人の能力者っすかぁ???」
あ