~三人組アイドルの物語~
私は白石李奈。現役高校生、HONEY LEMONというメンバーの一員として活動している。
HONEY LEMONというのは、私と橋本紗菜、中島梨乃の三人で結成され、半年前にデビューしたばかりの三人組アイドルグループだ。
「今日は新曲の振り入れです。結構難しいですよ」
今日は、二か月後に発売するニューシングル、「New world」の振り入れだ。私達は、歌、ダンスの両方に力を入れている。特に今回は、ダンスが結構難しい。
「めっちゃ難しいんだけど」
「マジそれな」
二人も苦戦しているみたいだ。
「こんなダンス私最後まで踊れるかな…」
私はこの中でダンスが一番苦手だ。二人は難しいと言いながら難なくこなしている。それに比べて私は速い動きについていけない。難しいダンスではよく足を引っ張ってしまう。
「李奈、大丈夫?」
「うん、大丈夫。」
「もう一回やる?」
「家で頑張って練習するから大丈夫。二人に迷惑かけられないし。」
二人はいつもこうやって、私のことを心配してくれたり、私のために練習に付き合ってくれたりする。私がここまでやってこれたのは二人のおかげだ。
「今日はここまでにします。ダンス動画を送っておくので練習しておいてください。」
「はーい」
はぁ、疲れた。今は夜の8時。おなかすいたなぁ。
「李奈、紗菜、夕飯どっかに食べに行かない?」
「行こ行こ!」
「どこ行く?」
あ、そういえば…
「前友達に勧めてもらっためちゃめちゃおいしいハンバーグのお店があるんだけど、行く?」
「行きたい!!」
「じゃあ、そこで決まりー!李奈、連れてって~」
「お任せあれ^^」
紗菜は、ハンバーグが大好きだ。梨乃も、おいしい食べ物には目がない。練習が終わったらだれかのおすすめのお店に三人で行くのがとても楽しみだ。
「どこにあるの?そのハンバーグのお店」
「えーっとね、ここから少し歩いたとこ」
「早くいこ~!!」
みんなでわいわいしながらレストランに向かう。
「ここだよ!」
「近っ!2分で着いた!」
「お店の雰囲気もいいし、料理も全部おいしそー!」
二人はほんと食べ物好きだなぁ…
みんなでチーズハンバーグと飲み物を頼む。
「最近さ、k-pop流行ってるじゃん?なんかさ、うちらもあんな感じのことやってみたいなぁーって思ったんだけど…」
「いいねー!!なんか楽しそう」
んー ダンスが難しそうだけど、二人がやりたいのであれば…
「じゃあさ、なんかマネージャーさんがそろそろ1stアルバム出さないかって言ってたじゃん?だからそのアルバムの中に1曲k-popに寄せた感じの曲入れてみるのはどうかな?」
「李奈ナイスアイデア!」
「いいね!早速明日マネージャーさんに提案してみよう!」
「そうだね!」
「お待たせしました。チーズハンバーグです」
「ありがとうございます」
「わぁ~おいしそう!!!」
みんなすごい勢いで食べ始める。この中で食べるのが一番早いことだけは自信がある。二人も早いが。
「あ~おいしかった!今度友達に勧めよう」
「私も!李奈、教えてくれてありがとね!」
「うん!そろそろ帰ろっか。」
「そうだね。もうすぐ9時だし。」
「じゃぁまたね~!!」
「また明日!」
「バイバーイ!」
さ、お腹いっぱいになったことだし、早く帰ってダンスの練習しよ。
ー続くー
初めて、小説を書かせていただきました。もうすぐ中学生なり、勉強がだんだん忙しくなってくると思うので、毎日更新することはできませんが、週一程度で更新していこうと思っています。最後まで読んでいただけたら嬉しいです。 つっつー