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魔法ができてしまったこの世界で  作者: 銀色の侍
二学期 クラス対抗戦編
103/200

幕間2

次回よりいよいよ〝クラス別魔法戦闘〟が開始します!今回はその前の幕間です。

 一面全てが白色に包まれた空間。

 そして、その場所に佇む一人の白髪のおかっぱ頭の少年。彼は今、〝こちら側〟と〝あちら側〟の狭間で考え事をしていた。


 「あの人が通っているあの学園、そこで行われる戦闘・・・・どうやら久藍タクミさんも関わるようだな・・・・・・」


 少年は少し考える素振りを見せ、そして決めた。


 「もう一度〝あちら側〟に行き、あの人の力を観察するのも悪くないな・・・・」


 少年はそう呟くと、彼の体は徐々に消えて行き、〝タクミ達の居る世界〟へと移動する。






 一筋の光がE地区の人目の無い場所に降り注ぐ。そしてそこから少年の肉体が徐々に現れる。

 

 「・・・・ふう」


 無事〝こちら側〟の世界へと移動を完了した少年。

 そして彼はすぐさま移動を開始する。目指すべき場所は彼の通う学園方面である。




 少し歩いた少年はやがて人通りの多い場所へと出て来た。そしてそこですれ違う女性達にちらちらと目を向けられていた。

 彼を見ている女性陣の顔は僅かに赤くなっている。


 「(あの子・・・・カッコイイ)」

 「(うわ、イケメン!)」


 周りから熱視線を向けられる少年であるが、当の本人はそんな事はまるで眼中にはないといった様子で黙々と目的の場所まで歩き続ける。

 やがて、目的地の近くまでやって来た少年。


 「ここが・・・・あの人の通い詰めている学園、アタラシス学園か」


 中々に大きな建物だ。そして、そこに通う学生全てが魔法使い・・・・・・。


 「・・・・・・魔法を学ぶ学園か」


 少年はしばらくの時間学園を眺めると、その場を立ち去って行く。


 「(久藍タクミさん・・・・あなたはこんな場所に身を置く必要は本来ありません)」


 少年は銀色の髪をした彼の姿を思い浮かべる。


 「(今はまだあなたに自由を与えましょう。ですがいずれは・・・・・・)」


 少年は学園の方に振り向くと、微かな声でこの場に存在しない〝彼〟に向けて言った。


 「〝こちら〟に戻って来てもらいますよ久藍タクミさん・・・・いや――――――」





 ――――兄さん――――





 そして、その場から少年の姿は消えて行った・・・・・・・・。



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