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■ ルール ■

作者: ■HAKKOKU×HAKU■

最期を迎える時、君は誰を思い浮かべるだろう。


最期を迎える時、君はどれだけの人達の記憶に存在に残るだろうか。


最期を迎えてから、君はどれ位の人達の記憶の中に居続けられるだろうか。




例えば・・君が助けて欲しいと声を上げたら

例えば・・君が辛いと声を上げたら

例えば・・君が苦しいと声を上げたら

例えば・・君が孤独を強く抱えていたら


どれだけの人達が、君の声や想いを救い上げてくれるだろう。

どれだけの人達が、君の元へ駆け付けて来てくれるだろう。

どれだけの人達が・・


君が最期を迎える時・・どれだけの人達が嘆き悲しみ、涙を流してくれるだろうか。




例えば・・君が誰かを傷付けたいと思った時に

例えば・・君が誰かを消してしまいたいと思った時に

例えば・・君が誰かを・・殺してしまいたいと思った時に


どれだけの人達が、君の微妙な変化に気付いてくれるだろうか。



多くの人間は絶望と束縛の狭間で生きている。

多くの人間は憎しみと愛の狭間で生きている。

多くの人間は苦悩と孤独の狭間で生きている。



どんな想いも・・時に甘く、時に切なく、時に苦しく

時に激しく・・時に・・残酷に・・



毎日は当たり前に流れ、過ぎ去っていく時の中で

人間はそれぞれ別々の想いを抱いて眠り、起きてを繰り返す。

自分自身の本当の想いに気付けない者もいる。



裏と表・・白と黒・・オンとオフ・・

人間はそれぞれの状況に合わせて、自分自身を変える。

動物の様に、ただ本能だけに任せて生きるモノはいない。



人間が身勝手に作り出したルールと云う名の常識。

形だけの常識の箱から、はみ出る事は許されない。

形だけの常識の箱から、はみ出れば眉間にシワを寄せて醜く汚い顔で


非常識だと、マナーがなっていない、どんな育てられ方をしたのかと

親の顔が見て見たいと・・

それぞれが勝手に作ったマイルールを押し付け合っている。



マイルールはそれぞれが作り上げた形だけの『常識』


いつしか、それが誰もが守るべき常識と勝手に形を変えて行く。

我儘にそのルールを押し付け合い、今も生きている。



君のマイルール・・それは意味の有るルールだろうか。

それとも・・形の無い・・意味の無いルールか。

何の為にそのルールを作り、何の為にそのルールに従って生きているのか。

でも・・それを深く考える事はきっと無い。



そのルールが正しいのか間違っているのか、万人に共通するマイルールなのかを

知る必要も無い。

時に愚かで無知が故のマイルールだとしても・・。

知る必要は無い。

分かる必要も無い。


自分が勝手に作り出した『常識』と云う形だけの

意味の無い・・マイルールは

いつだって・・ホラ・・

また勝手に・・いつでも作り変えるのだから・・。



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