第3話:腰痛と腹筋の神様
霧の村で俺が「神様の絵」を使って村人たちを孤独から救ってから、またしばらく経った。その後、村中が俺に感謝し、どこへ行っても俺を称賛する声が聞こえるようになった。そんな中、また新たな問題を抱える女たちが、今日も俺のもとに集まってきた。
「ぺいさん、ちょっと相談があるの」
一番に話しかけてきたのはリリスだ。いつものように、彼女は肩まで伸びた緩い巻き髪が揺れていて、澄んだ青い瞳でこちらを見てくる。俺がふとリリスの目をじっと見ると、彼女は少し恥ずかしそうに微笑んだ。俺は少し照れ隠しもあって、つい不機嫌そうに返事をしてしまった。
「なんだよ、またかよ。今度は何だっていうんだ?」
「実は……村のみんな、腰痛で悩んでいるの」
リリスがため息をつきながらそう言うと、周囲にいた他の女たちも一斉に頷き始めた。そこには、毎日村の井戸で水を汲んでいるロザリーや、果樹園で働くメイなど、他の村の女たちがいて、それぞれが顔をしかめながら腰に手を当てている。
「リリスも?お前まで腰痛ってことはねえだろ」俺がそう言うと、彼女ははにかんだように首を横に振った。
「ううん、私は大丈夫。でもみんなが痛みで困っているから、どうにかならないかと思って……」
リリスが心配そうに言うと、他の女たちも次々に口を開いた。
「ぺいさん、なんとかならないでしょうか?私たち、毎日作業で腰が痛くて……」ロザリーが悲しそうに言う。
「本当に辛いの。腰を曲げるたびに痛みが走って……」メイも続けた。メイは栗色の髪を三つ編みにしていて、農作業が似合う真面目そうな女だ。彼女も他の村人たちと同様、ずっと腰に違和感を抱えているらしい。
「腰が痛いから村長のとこに相談に行ったんだけど、何もしてもらえなくて……」ロザリーがぼそりとつぶやいた。
俺は少し考えた後、腰痛の原因についてピンときたことを口にしてみることにした。
「おい、腰が痛いってのはな、体の中心に力が入ってないからだ」
「中心?」リリスが不思議そうに首を傾げた。
「そうだ。腹筋ってやつがあるだろ?それを鍛えれば、腰に負担がかからなくなるんだよ」
「腹筋……ですか?」リリスが口元を覆いながら呟いた。
「お前ら、毎日体を使う作業してるくせに、腹筋のことも知らねえのかよ」俺は少し呆れたように言ったが、女たちはただ真剣な顔をして俺の言葉に耳を傾けている。
俺はリリスの隣にいたメイの肩をポンと叩き、腹筋の話を続けた。「あのな、腹筋ってのはな、体の力の中心なんだ。ここがしっかりしてねえと、腰に全部負担がかかって痛くなる」
メイは困惑したように目をパチパチさせながら、「腹筋があれば……腰が痛くなくなるんですか?」と聞いてきた。
「ああ、そうだ。腹筋ってのは、ここ――」俺は自分の腹をポンと叩き、「お前も試しに叩いてみろよ」とリリスに向かって言った。
リリスが恐る恐る俺の腹に手を伸ばし、そっと触れる。すると、彼女の顔が一瞬赤くなって、慌てて手を引っ込めた。
「す、すごい硬い……ぺいさん、こんなに鍛えているなんて……!」
俺は少し照れくさくなりながらも、平然とした顔で「当然だ」と言った。
「おい、リリス、お前もやってみろ」俺は彼女の目をじっと見つめ、怒ってるわけじゃないが、そのくらい真剣に言ってやった。
「えっ、私が?」リリスが驚いたような顔で俺を見るが、俺は軽く頷いた。彼女はゆっくりと息を吸い、両手を腰に当てたまま、俺が言う通りにお腹に力を入れ始めた。
「そう、腹筋に力を入れるとき、体の中心が支えられる感じがするだろ?」
「うん、分かる気がする!」リリスが嬉しそうにうなずき、目を輝かせた。
「すごい、ぺいさんの言うとおりだわ!」メイも真似して腹に力を入れ、さらに「これ、すごく体が軽く感じる!」と笑顔で言ってきた。
次に、俺は「腹筋強化法」として簡単なトレーニングを教えた。まず仰向けに寝転んで、体を持ち上げる動きを見せると、女たちはすぐに真似を始めた。リリスも慣れない動きに戸惑いながら、息を切らしつつ一生懸命体を動かしている。
「ぺいさん、腹筋ってこんなに難しいんですね……」リリスが汗をにじませながら、少し恥ずかしそうに言う。
「そりゃそうだ。だが、これを続ければ、そのうち腰の痛みなんて忘れちまうよ」
リリスがニッコリと笑い、「ありがとうございます、ぺいさん」と頭を下げた。青い瞳の奥に、俺への尊敬の色が浮かんでいるようで、俺は少しだけ鼻が高くなった気分だった。
「ぺいさんの腹筋って、本当にすごいですね」メイが羨ましそうに言う。「触ってみてもいいですか?」
「……まあ、好きにしろよ」俺はそっけなく答えたが、正直少し照れている。
メイが恐る恐る俺の腹に手を当てると、「うわっ、本当に硬い!さすがぺいさん!」と感動したように顔を輝かせた。すると、それを見たほかの女たちも興味津々で集まり始めた。
「わ、私も触ってみたい……」ロザリーが恥ずかしそうに手を差し出し、さらにほかの村人たちまで「ぺいさん、触らせてください!」と次々に手を伸ばしてくる。俺はその様子に内心うんざりしながらも、少し得意げな気分で腹を見せつけてやった。
「ぺいさんのおかげで、こんなに楽になりました!これからも続けてみます!」リリスが元気よく言い、その後ろでメイやロザリーも頷いている。
それからというもの、村の女たちは毎朝俺の教えた腹筋トレーニングを続けるようになり、誰もが「ぺいさんの腹筋のおかげで体が軽くなった」と言って感謝してくるようになった。俺は少し照れつつも、まんざらではない気分で、次の面倒ごとに備えることにした。
※村人の1人
自分も腹筋しようかな。腹にいわかんあるんですわ
条件
・第三話
・第一話と第二話とのつながりをもたせて
・ 「腰がいたい?それは体の中心に力をいれていないからだ。腹筋というのがあってだな」この考えを膨らませて人の役に立ってちやほやされて
・一話のうちにオチをつけて
・ヒロインおおめ
・ヒロインの描写くわしく
・ヒロインの描写多め
・文字数多め
・物語をすすめていって
・100話ぐらいで最終回にして
主人公
・名前はぺい
・元日本の転生者
・一人称は俺
・きれやすい。人と目が合っただけでもきれる