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30.5話 俺という男

 俺こと安佐川斗真は、人生のピークを今迎えているだろう。色々な可愛い女の子から告白され……青春を謳歌している。


 体育祭の時は、色々混乱したりもして“逃げる”選択肢を取ってしまったと思う。だからこそ、真剣に考えようと思った。


 男というのは非常に単純な生き物だ。彼女がいたりしても、可愛い子にはドキッとしてしまう……そんな生き物だ。

 体育祭以降、俺は真剣に“恋”というものに向き合った気がする。それぞれの気持ちなどに向き合い、自分の本当の気持ちに向き合い、それはもう考えに考えた。


 瑞希と遊んだりしてドキッとしたりした。生徒会活動で、後輩達にドキッとした。真緒のあー君呼びにもドキッとした。

 でも考える中で、引っ掛かりというか違和感を覚えた。なんか、違うなと。そこで俺は一人の女の子が浮かんだ。それがカラメルだった。


 カラメルとは1年生の頃から仲良くしている。最初は明るいイケイケな感じで苦手だな、と思ったりもしたけど……空気をとても読んだり、誰にでも優しい所を見て良い子だな、と思った。

 その時、俺は手放したくない、って思ったんだよな。いやほんと何様だよって思うだろうけどさ。それからは自分をよく見せようと頑張ったりもしたっけ。

 ちょっと失敗したり、オタクの趣味がバレた時は凄い焦った。でもカラメルは笑ったり、興味を持ったりもしてくれて嬉しかった。



 まぁ、でも付き合おうとかは思わなかった。どうせ無理だろうと思っていたし。ラブコメ好きな俺は、はいはいどうせ祐樹と付き合うんでしょとか思ってたな。

 ゲーセンとかに誘われたときは凄い嬉しかった。勘違いしないように、とか自分の気持ちを隠してうざったいような感じにしてた。マジで滑稽だな。


 それから2年生になり、告白された時は凄い嬉しかった。ただ、その時は真緒のこともあったし、閉じ込めた自分の気持ちがあったりして、そこまで自分の本当の気持ちは理解してなかった。


「よいしょっと」


 俺は身体を起こし、引き出しを開ける。そこにはカラメルと共に買ったブレスレット。カラメルとのペアアクセサリーだ。


「ずっと、好きだったんだな」


 最初から俺は君に惚れていたんだな、と思う。

 けど今なら、俺は君に向き合える。そして色々ぶつけたい。俺の気持ちを。



 夏祭りの時も考えたけど、祐樹の事もあったし、もっと気持ちが伝える場面がいいな、と思ったので文化祭に改めて告白することにした。生徒会のことも上手く使えるかも、と思ったし。



 俺の全ての気持ちを文化祭にぶつけてやる。そしてそれでも君が俺を受け入れてくれるなら――





 最高だな、なんて。



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