人の間の人の形（詩の集）

母はそれをTOYのように扱った。（虐げの詩）

　ぼくらは、こころのよわいにんげんです。

　　　　　　　みぎをむけ、といわれたら、みぎをむく。

　　　　　　　ひだりをみろ、といわれたら、ひだりをみる。

　　　　　　たたかれても、けられても、なされるがまま。

　　　　　　　　　いわれるがまま。

　　　　　　　　　　　　　　おおきなながれに。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　のりましょう。

　ぼくらは、こころのよわいにんげんです。

　　　　　ひがしをむいては、うつむくひとばかり、

　　　　　にしをむいても、ためいきばかり。

　こんなにつらいよのなか。

　でも、

　よわいこころで、

　いきていくことだけは、

　そういうふうに、

　つよくこころにきめました。

　きめました。