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色-感情干渉-(色の詩)
簡単に言うと、人の感じる色の不思議について。
色彩は、ある種救いを意味する。
無彩色は、その救いを拒否する。
人は視界から色が消えるとき、不安を抱く。
赤。
悲しみも強くなると赤で表せる。
怒りを表現しているだけではないんだ。
度を過ぎた赤の表現は、悲しみも表現できる……
黄色。
表面の明るさの背後に隠された彼の底なしの闇を見る。
光が強ければ、それが生み出す闇も深く鋭い。
緑。
優しさだけではなく、凛とした厳しさをも秘めている。
青と黄という対極の色の交じり合う調和。
青。
生と死を越える神話。
水は、死と隣り合わせの世界。安らぎの、生が消え行く、永遠の魂の産まれ出る海。
紫。
赤の高揚、青の沈滞。
絶望と希望、愛と憎しみ、強さと弱さ。
虹。
色がある状態から、儚く消えてしまう。