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敬慕-名もなき雑草-(探索の詩)
それは、あなたが知らないというだけ。その草にも名前はある。
世界は、
前向き前向きと言うけれども、
後向きでも良いではないか。
見ている世界は、後向き。
空と、遠くの山と続いてきた道とが見える後側。
後の世界は、
後なりに輝いていて、
君らは、それを拾い集める。
誰にも気づかれない、君らの知らない名前の雑草と呼ばれる草花。
捨てられたお菓子のゴミ。
壊れた、幻影世界の玩具と思ひ出。
空き缶、空き瓶。
ぷらすちっく。
自転車。
枯れた葉っぱ。
カサカサと動く。
消え去りそうなくらい、壊れそうなくらい、いとおしい。
密かに輝く拾い集めた欠片を、糧に生きていこう。
消え失せるように、
すてきであり、
壊れるように……
小さい箱にそれをしまって。
誰にもできない、素晴らしき、後向きな人生、君らの世界。
Nobody is a weed.
That it is a weed of the name that you call not know of no awareness.