第1節 はじめまして
続きです。
僕は今年陽光高校に入学した。やはりみんな緊張してる...自分は緊張はしなかった。教室に先生が入ってきて挨拶をして体育館へ入場した。校長が話してる中僕の横に座っていた。まるでお人形のような綺麗な黒髪、シミ1つない綺麗な肌の女の子が声をかけてきた。
「はじめまして。君、名前は?」
僕の周りに聞こえないような声で彼女に答えた。
「僕は飯野和幸、君は?」
僕が尋ねようとしたら「生徒、職員起立」の指示が入った。僕は慌てて立つ。彼女は小さく笑う。みんなが歌う中彼女は答えた。「私の名前は天野雫」
彼女はとても笑顔だった。少し恥ずかしくなり目を逸らす。彼女は小さく笑う。僕も少し笑った。教室へ戻りみんなの事故紹介があった。僕は人の名前を覚えるのが苦手だった。みんなの自己紹介が終わり入学式であったから少し早く帰ることができた。僕は足早に帰ろうとしたら、天野雫が止めてきた。
「一緒に帰ろう。」
僕は少し驚いた人と一緒に帰った事がなかった。
「いいよ。」
僕はそう答えた。帰り道は天野雫が少し寄り道をしたいと言っていた。僕はそれについて行った。
「天野さんどこへ行くの?」
僕は尋ねた。彼女はこう答えた。
「天野さんじゃなくて、天野でいいよ。」
彼女はそういうが女性を呼び捨ては少しハードルが高い。
「じゃあ...天野...」
僕は少し恥ずかしかったがそう呼ぶと。
「うん!」
と満面の笑みをうかべた。僕は笑い返した。
「天野どこへ行くの?」
僕は改めて尋ねると。
「デパートだよ。ヘヤピン無くしちゃってさ。」
彼女は笑いながらそう言った。少し歩いていると大きなデパートが見えてきた。
「大きいね。ここ初めてくるや」
僕は独り言を呟く。そして彼女は驚いた。
「来たことないの?!ここら辺では1番大きいデパートだよ!」
「そうなんだ...」
僕はそう返した。彼女は僕の手を引いた。
「ここのデパート大きいし迷子になるからね。さぁ、行こっか!」
彼女は僕の手を引きながら走り出す。
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