#2 謎眷属異世界に降り立つ
なんとなく進んでいく話
前回のあらすじ
なんか謎空間で神様に起こされたと思ったら異世界の森の中に放り投げられた。
というわけで俺改め私は森のど真ん中に特に装備もなく突っ立っているなんか服もなかった。
この身体は栄養を必要としないらしいのでその点は問題ないのだけれど、何か攻撃してくるような獣とかがいたら対抗する手段とかないし、そもそもこの格好で人に見つかると通報されてしまう。
そういえばこの世界には異世界っぽく魔法とかあるのだろうか。あるとしたらもしかしたら魔獣とかもいるかもしれない。神様の野郎はこの世界の知識何も言わずにおくりやがったからな。
そんな感じに考えていると脳内に神様の声が聞こえた。
『我は男ではないぞ。まあいいか、聞きたいことがあったら念じればこっちに回線がつながるからわかる範囲で答えるぞ。』
心臓が止まったかと思った、怒ってないようなのでよかったが怒ったら何をされるんだろうかわからないから怖い。
服はなんか念じたら好きなものが出るらしい。そして魔法も魔獣も存在するらしく、この森にもいるらしい。
どうするのかと思ったがこの身体は魔法適性がバリバリにあり思いついた魔法は大体できるのだと神様は言っていた。ついでにゲームでよくあるアイテムボックス的な無限空間収納もつけてくれたらしく、こちらも念じればできるらしい。
どこかの街に到達できることを期待して適当に歩くことにしよう。どうせ餓死はしないし。
無心で歩いていてふと自分の能力を全く把握していないことに気がついた。
近くに魔物でもいないかなと思うと脳内に周辺の地図と魔物、生物の情報が浮かんだ。無駄に有能なご都合主義探知能力がこの身体には備わっていたみたいだ。
一通り見てみると前世でも見たことのあるクマのような生物をみつけたからそいつをターゲットにすることにした。
数百メートル離れているが怖いからここから攻撃してみるか。
この身体目も結構よいのでこの距離からでも成果確認が簡単にできそうだ。
とりあえず石弾を撃ってみることにしよう。
軽く指先から発射されるイメージを持ち念じてみると、すぐに魔法が発射された。
発射した瞬間瞬く間も無く熊的生物の肩が弾け飛んだ。結構グロい、腕が取れてしまうほどの威力だ。
予想していた以上の威力に体がこわばっている。
神の力ということである程度は威力があるだろうなと思ってはいたがここまでとは思わなかった。
これは力の制御を身に付けるのが難しいだろうなぁ。
そう思い省威力化を練習しようとさっきの数百分の一の威力を願いながら石弾を打ってみると。
ポンっといいさっきとは比べ物にならないほど威力のない石粒が飛んでいた。
まじか......この身体本当に万能すぎでは?
威力見た目だけだが思い描いたぐらいだった。制御自在でかなりの高威力の石弾が出せるほどのパワー。怖すぎるほどすごい。
これは隠しておいた方がいいかもしれない。




