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#1 とある神の眷属になる

長編はもしかしたら初めてかも


文章がたがたなのは許してください

目を覚ますとよく知らない空間にいた。




周りを見渡してみても何も存在せず、薄暗い空間。たまに泡がはじけるようなポコポコといった音が響き心地よい。



どうしてこんな場所にいるのか考えてみても何も思い出せない、というかこうなる以前の記憶がほぼすべてなくなっていることに気が付いた。


記憶といっても体の動かし方や計算の仕方などは記憶に残っているから、エピソード記憶と呼ばれるものがごっそり抜け落ちているようだ。



「おぬしやっと起きたか、このまま永遠におきんかとおもったわ」



声が聞こえたほうを向くと、銀髪ショートのなんかひらひらした幼女が立っていた、というか浮いていた。

 


「おもったより定着までに時間がかかったのぅ……」

「まあいいか」



「今の状況が全く把握できないといった感じの目をしておるのう」

はい、その通りでございます。



「それじゃあ今の状況とおぬしのこれからのことについて説明することにしよう」

「まずこの場所についてじゃな。ここは人間の考え方でいうところの神界と呼ばれる世界の一部分じゃ。我の領域の一部分を区切ってこの空間にしておる。」



なるほど?それであればこの何も存在しない空間というのもあり得るし、先に急に目の前の幼女パイセンが出てきたのもわかる。その前にこの子は何なんだ。



「ああ、そういえば自己紹介をしていなかったな。この世界にいると他の存在と会うことが少なくてそういう状況にあんまりならないからな。許してくれ」



そんな気もないように目の前の神様は言う。



「我はとある世界の創造神的な存在の神じゃ、とはいってもおぬしがもともといた世界とは違う世界だけれどもな」



 これまでの言動からなんとなく察してはいたが、やはりこの方神であった。そして異世界。



「それはいったんおいておいて。」

「我は我が管理する世界を作ってから、世界の管理はするけれどもそれ以外することがなくて暇で暇で仕方なかったんじゃ」


 

「本当は自分で世界に下りたかったんじゃがそんなことをすると世界への影響が大きすぎてな。自分がいけないのならば世界の様子を実際に体験してそのことを話してくれる存在がいればいいんじゃなと思い、作ろうと思ったんじゃが、やはり感情が発現し自発的に動くような存在は作れなくての」



 神様でもできないことってあるんだなぁ……と謎の感想が浮かぶ。



「それじゃあどこかから魂をもってこればいいんじゃないかのーと思って。聞いた話によると自分の世界の魂を変質させるのは難しいらしいから知り合いの神に頼んで別の世界の魂を分けてもらったんじゃ」



 なるほど異世界に来たのはそれが原因か。



「普通死んだ人間の魂は、いったん浄化されてまた次の命に生まれ変わるんじゃ。輪廻転生というやつじゃな」



「その浄化の途中で都合いい感じに記憶の一部を消してこっちに送ってもらったんじゃ、ちなみに魂の選定は魂のランキング上位から適当に選んだらしい」



ふむ、ということは俺一回死んでいるのでは。



「その通りじゃ、全部の記憶を消してもよかったんじゃが他の世界からの目線で話を聞きたくてな、おぬし自身に関する記憶以外は残してある」


結構ハチャメチャなことをするなこの神様は、記憶ないからどうでもいいけど。




「そしておぬしの魂が身体に定着するまでここに寝かしておいたんじゃ」

「なかなか起きんから失敗したかとちと焦ったぞ」



と、神様はそんな気が全くないような軽い感じで話す。



「身体のほうは、まあ我が思う一番かわいい感じの奴にしてやったから心配しんでもよいぞ。その上ただの肉体ではなく神力が練りこんであるからパワーも耐久力もあるし魔力操作も自由自在じゃ」



なるほど、たしかに弱すぎてもすぐに死んでしまって暇つぶしにはならないだろうからな。

ちょっと待て、今かわいいとか言ってなかったか。残ってる記憶はほとんど男性向けのものだから自分自身が男だと思っていたのだが。



「ああ、確かにおぬしは前世では男だったな。でも今回は神の眷属になるのだから性別なんてそんな些細な事どうでもいいじゃろ」



まあどうでもいいのか??



「見た目は大体14歳ぐらいのおなごじゃ、白い肌に白い髪、身長は140㎝ぐらいで体重はその時自分がなりたい体重に設定できる。デフォルトは40㎏ぐらいにしておいた」



鏡を見てみるかといわれ、目の前に鏡が急に出てきた、びっくりした二つの意味で。

鏡が何もない空間から出てきたのにも驚いたし、自分のかわいさにも驚いた。

銀髪で腰ぐらいまであるロング、凹凸は少ないが女の子らしい丸みがある、これは放っておけなくなるタイプの可憐さだ、自分だとは思えん。



「ちなみにその身体、栄養補給とかは基本的に必要ないし排泄物も出さん生理とかもな、苦痛とかもカットできる、便利じゃろ。」


「でも分がしたいと思えば、飲食ができ苦痛も感じる、人間の薬も効くし、排泄もしたければできるし子づくりもできるぞ」



便利だなおい、そんな身体なら生きていくのに全く問題ないな。適当に生きることにするか。



「おぬしにやってもらいたいのは、定期的な地上報告それだけじゃ、できれば面白い話が聞きたいの。それ以外は何をやっても構わない。人間の法に背くことはあまりやってほしくないがの、後処理が大変じゃ。」



割といい条件なのでは、神様に永久就職、悪くないかもしれない。



「それじゃあそろそろ行ってもらおうかのう、この世界の言語系はとりあず記憶に入れておいたから心配するな、少しは金もつけておくから。場所は一番でかい国の適当なところに降ろすからそのあとは適当に頑張ってくれ」



「それじゃあ行ってくるのじゃ」



そう神様に言われると光に包まれ……

気が付くと……森の中に立っていた


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