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千年戦争の悪魔  作者: 九尾 藤近
一章 幼少編
1/37

プロローグ

 その日、世界の終わりが確定した。


 世界の終わりと言われて、その理由として主に上げられるのは『古の魔王の復活』、『邪神降臨』など、絶対的な強者が現れることと、『世界規模の自然災害』や、『隕石の衝突』などの人々にはどうしようもできないものが上がるだろう。


 しかし、この世界、ビューラでの世界の終わりはそんな物ではなかった。


『神がビューラを捨てた』


 全知全能の神が。人々を救ってくれるはずの神が。『もうこの世界から手を引くと』言った。『お前たちにもう生きる価値はない』と言った。


 神官たちは必死に神に許しを乞うた。多くの物を神にささげた。


 食料、武器、装飾品、希少価値のある魔物素材、レアアイテム、そして・・・・、命。


 愚かにも国王が国民を神にささげた瞬間、神が生み出した万能物質、『魔素』が消えた。


 その結果、魔法や魔道具に頼って生きてきた私たち人類は一気に衰退の一途をたどる。


 歴史家たちは必死になって神の怒りに触れた原因を求めた。


 そして、一つの事実が浮かび上がる。


 もしそれが事実ならば、神が彼らを見捨てたのはたった一人の人間のせいだと。そして、その人間は千年戦争の元凶。千年戦争の悪魔と全種族に恐れられた人物だった。


 なんでも、その人物が死んだときにも神は降臨したらしい。


 私たちはこの時になってようやく悟ったのだ。自分たちは手を出してはならない人物に手を出してしまったのだと。


 千年戦争がどうやって始まったかは、もう定かではない。それでも、千年戦争の悪魔が国を一つ潰したのが始まりとされている。それも神が彼等ではなく悪魔に味方をしたのだから違うのだろう。


 もう千年も前の事だ。彼らは彼らの行いで未来を変えることは出来ても、過去を変えることは出来ない。そのため、彼らは待った。自分の命が無くなるその時まで。




 そして数年後・・・、世界から生命が失われた。

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