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6 キルス兄ちゃん

へとへとになって家に帰った。


身体中痛い、もう動きたくなかった。


「おにい、お帰りー」


ああ、マイスイートエンジェル、今日は抱きつかれると痛いので勘弁してください。


「金ちゃんお帰りー、お母さんお腹空いたの」


「バカ金、晩飯早く作れ!」


「母さん、俺晩飯作るの無理かも・・・」


ピキ


あー、母さんが微笑んでるけど、黒いオーラが・・・


「じょ、冗談だよ、大至急作りますです」


「もうー、金ちゃんたら、危うくヤルところよ」


ヤルって何だよ、殺るか、殺るなのか!


「バカ金、母さんには素直に対応しろよ」


ドSの香葉ねーがビビってる。


伊藤家のゴッドマザーは最悪だな。


「金ちゃん、何か言ったー」


「いえ、何でもありません!」


俺は疲れ切った体で晩飯を作ることにした。



晩飯を食った後、俺はキルス兄ちゃんに訓練したを報告する事にした。


「教官がバルドだったのか、それは酷かっただろう」


「うん、何回も気絶した」


「あのドS教官に指導されるとはな」


いや、あんたたち夫婦もドSでしょ。


「まあ、バルトが指導すれば身体強化のスキルは取れるだろう」


兄ちゃんは蜂蜜酒を飲みながら呟いた。


「後は斧だな、取得したスキルをレベルアップしないとな」


香葉ねーはビールを飲みながらジャーキーを口に入れる。


「金ちゃん、ヒールも取得したんだろ?」


俺は兄ちゃんの蜂蜜酒に手を出す。


ビシ


「痛いよ、兄ちゃん、俺にもくれよ」


「金ちゃんは訓練中は禁止、それよりヒールだ。使えるか?」


「よくわかんないだよね、やったことないし」


「ヒールはな、自分の魔力を使った傷を治したり、減った体力を上げるんだよ」


兄ちゃんはいきなり右手を俺の左足に触って


「ヒール」


俺の足に豆ができて潰れて痛かったのが、いきなり治ってしまった。


「こんな感じかな、金ちゃんは身体中痛いし、HPが下がってるだろ。MPがなくなると気絶するからギリギリまで練習してみな」


「わかったよ、兄ちゃん」


俺は自分の傷ついてる場所に手を合わせて


「ヒール」


MPは減ったが全然治らない。


「ダメー、集中しないとね。自分の魔力を意識して治す部分に治れ、治れとやらないと」


兄さんヘラヘラ笑いながら、失敗してるの喜んでませんか?


俺はからかわれながら練習する事にした。

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