レイド達の能力!!
「単刀直入に聞こう。お前達は一体何者なのだ?」
シェリアはリックの瞳を真っ直ぐ見つめた後レイドとルナに視線を移した。
「何者って言われてもなぁ。唯の冒険者としか答えようがないぜ?」
リックはそういうと癖なのか手を上げ首を傾げるポーズを取る。
「勘違いすんなよ?別に茶化してるわけじゃない。本当にそうとしか言いようがねーんだよ」
リックがそう言うとシェリアは眉間に皺を寄せ溜息を吐くと少し間を置き再び口を開いた。
「では質問を変えよう。聞きたい事は山程あるがまず一つずつ聞いていく。そこの黒髪の男は魔力が無いはずだ。あまりこんな事を言いたく無いは黒髪の人間は皆等しく魔力が無く無能者と呼ばれている。それなのに何故ソニア殿を倒せる程の力を持っている?私は途中からそこの黒髪の君とソニア殿の戦いを見ていた。あの戦闘能力といいあの不可思議な術は一体どういう事だ?」
シェリアはレイドの方へ目を向けながらそう聞いた。
「確かに俺には魔力がない。だがそれがどうした?戦う方法は何も魔法だけじゃない。細かい説明は省くが説明してやる。まず純粋な戦闘能力についてだが、あまり知られていないが俺達黒神族は基本的に身体能力が高い。鍛え方にもよるが訓練すれば俺の様に身体強化魔法を使った奴よりも強くなる事ができる。それと生命力も高く身体の再生能力も普通の人間の20倍はあるし、寿命も長い。それを活かしての戦闘スタイルと数多の戦闘経験により培った膨大な戦闘の知識により俺は今の様に強くなれたとおもっている。そして術についてだがあれは呪術だ。俺の使う物はほぼ全て俺のオリジナルだが原理を言うと本来呪術ってのは大規模な儀式用意し様々な条件が整った状態で術に見合った魔力を流す事で発動する面倒くさいものだ。しかし俺は自分のこの普通ではない血と寿命を犠牲にする事により簡易化しつつ強力な呪術を使う事ができる。そしてトリガーになる魔力は本来魔力じゃなくてもいいんだ。何かしらのエネルギーでもいい事を俺は突き止め、その魔力の代わりに仙術を身につける事によって得られる自然エネルギーを使う事にした。これ以上の説明はややこしくなるだけな上今の説明で大体は理解できたと思うからここまででいいだろ?」
レイドはそう言うとシェリアは頷いた。
「他の二人の能力についても話してもらってもいいか?」
「じゃあ俺から」
リックは手を上げ答えた。
「俺は本来存在するとされない属性光属性の魔法を使う。一見神聖魔法とそっくりだが光属性魔法は神聖魔法みたいに他の属性が一切使えないといった縛りはない。ほらこの通り俺は火属性と土属性更にレアの雷属性も使える」
リックは手のひらに小さな火と雷と土を出現させた。
「光属性という存在にも驚いたがまさか四属性も扱えるとは驚いた」
シェリアはそういうと今度はルナの方に目線を向けた。
「私もリックと同じで本来知られてない無属性の魔法が使えるの。あなた達に見せた透明になる魔法インビジブルもその一つよ」
ルナが話し終えるとシェリアは驚いた顔を更に驚愕の表情へと変えた。
「おーい美人が台無しだぜー」
リックがそう言うとシェリアは元の顔に戻すと空き咳払いをして呆れた様に話し始めた。
「あのなぁ。今のを聞いて驚くなという方が無理があるだろう。無能者と呼ばれるものが尋常ではない方法用いて呪術を使っていたり、初めて知る属性の事を聞かされたり、挙げ句の果てにそれが二人も居るのだから。何も知らぬ普通の人間にこんな話をしたら正気かどうか疑われるだろうな」
シェリアは心底疲れたという表情をした後急に真面目な顔になったかと思うと頭を下げた。
「言い遅れたが巫女様や私達を救ってくれて本当にありがとう。そして無理を承知で頼む私達に力を貸してくれ!」
「頭を上げてくれ。ていうか元からそのつもりだったし気にすんな!それに勝手に俺達が助けてこの国の事情に首突っ込んだんだ責められる事はあっても感謝される様な事はしてねぇよ」
リックは頭を下げたままのシェリアにそう声をかけた。
「本当に、本当にありがとう」
そう言いシェリアは今まで溜めていた涙を流した。
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