SW、その他兵器解説(抱いた想い~降伏と再会まで)
討伐部隊のSWと『ナンバーズ』のSW、そして『ナンバーズ』の航空艦の説明です。一部、本文に載せていない設定があります。ご了承ください。
日本国防軍のSW
下記のSWは全て討伐部隊が製造元であるが、同時に日本国防軍の試作型SWである。形式番号に「X」がついているのは、「試作型(experiment)」の「x」を取っているからである。またいくつかの機体には試作型の重力粒子発生装置を補助的に取り付けているものもある。
ライト・ブリンガー
形式番号:JSW_X_004
全高:16.0m
動力:討伐部隊試作型バッテリー、重力粒子発生装置
武装:試作型専用ビームソード×1、試作型専用ビームライフル×1、対『ナンバーズ』SW用大型ビームブレイド×1
外装:軽量チタン合金
色:赤
製造元:討伐部隊
解説
灰田勇気専用のSW。この名前は愛称であり、正式名称は『日本国防軍試作型SW四型』。
フレームの所々が刃物のように鋭く、相手を睨むような切れ長のカメラアイ、そして戦闘機を彷彿とさせる前面が突出した胴体を持つ。
最大の特徴として、この機体には重力粒子発生装置が補助的に取り付けられている。これでエネルギー残量の心配が殆ど無くなったと同時に、爆発的な出力を手に入れることができた。
手武器は彼の以前のSW、《ライオット》のようなビームソードやビームライフルといった汎用的な武器であるが、出力や弾速、連射性は段違いに向上している。さらに、背中にも武器を収納しており、背部のブースタの邪魔にならないように格納されている。ブースタやスラスタは以前のSWよりも多く設置されており、機動性は格段に増している。
ドリームキャッチャー
形式番号:JSW_X_005
全高:15.5m
動力:討伐部隊試作型バッテリー
武装:試作型専用ビームソード×2、電磁シールド発生装置×2
外装:軽量チタン合金
色:白
製造元:討伐部隊
解説
白田恵良専用のSW。この名前は愛称であり、正式名称は『日本国防軍試作型SW五型』。
全体的に流線形で女性的なフォルムで、以前のSWだった《ウォリアー》のように近接特化のヒット・アンド・アウェイ型であり、背部のメインブースタの他にも追加ブースタがしっかりと装着されている。
一番特徴的な部分は、そのSWの両手首に取り付けられているリング状の装置である。これにより、相手の攻撃を弾くことができるようになった。実体武器、ビーム兵器両方に対応する。
武装は彼女の以前の乗機のように近接特化型だけあってビームソード二本とシンプルだが、当然のように出力は強化されており、機体の出力と相まって強烈な一撃を叩きだすことができる。軽量化のため、それ以上の武装は積んでいない。
ネメシス
形式番号:JSW_X_001
全高:16.0m
動力:討伐部隊試作型バッテリー、重力粒子発生装置
武装:試作型専用ビームアサルトライフル×2、専用ビームソード×1
外装:軽量チタン合金
色:黄緑
製造元:討伐部隊
解説
烏羽礼人専用のSW。この名前は愛称であり、正式名称は『日本国防軍試作型SW一型』。
彼の以前の乗機であった《キルスウィッチ》同様に装甲が薄く、カマキリのように細い体躯で、その機体と同じ場所に追加でブースタが取り付けられている。この機体にも重力粒子発生装置が補助的に取り付けられている。
武装は《キルスウィッチ》同様に連射可能な特殊なビームアサルトライフルを二挺装備しており、右大腿の側部にはビームソードを一基隠し持っている。近接戦闘にも機動戦で対応できるように雪音が考えた。
ブラック・サン
形式番号:JSW_X_002
全高:17.0m
動力:討伐部隊試作型バッテリー
武装:試作型専用ビームスナイパーライフル×1、試作型専用ビームマシンガン×1
外装:軽量チタン合金
色:紺
製造元:討伐部隊
解説
黒沢賢専用のSW。この名前は愛称であり、正式名称は『日本国防軍試作型SW二型』。
彼の以前の乗機であった《ダーケスト》同様、狙撃に特化した機体である。カブトムシの角のような形のアンテナを頭部に装備し、索敵性能を高めている。腕部がアンバランスに太くなっているが、これはこの機体専用に製造された狙撃武器の反動をできるだけ抑えようとした結果にできたものである。
追加ブースタは以前の機体と同じ部位に装着されているおり、機動力も確保されている。
武装は遠距離用の大型ビームスナイパーライフルと、独自開発された近距離防衛用のビームマシンガンである。ビームスナイパーライフルは機体の全高とほぼ同じくらいの長さだが、反動は片腕で抑えることができるので片腕のみでも撃つことができる。また、サイレンサーのような装置も装備されているので、隠密に相手を狙撃することができる。
陰陽・甲
形式番号:JSW_X_003
全高:16.5m
動力:討伐部隊試作型バッテリー
武装:試作型専用ビームソード×2(《ドリームキャッチャー》とは別の型)
外装:軽量チタン合金
色:銀
製造元:討伐部隊
解説
星雪次専用のSW。この名前は愛称であり、正式名称は『日本国防軍試作型SW三型』。
彼の以前の乗機であった《陰陽》同様、近接戦闘を力でごり押すタイプの機体である。甲冑を纏っているかのように分厚い装甲だが、大型のブースタが装着されているので機動性は損なわれていない。
武装は、専用のビームソード二本である。このビームソードの刃の色は橙がかった白色で――勇気達の機体のそれは白一色である――、他の四機とは一段上の出力を誇っている。
『ナンバーズ』のSW
下記のSWは全て有人型であり、無人機とは比べものにならない出力を発揮している。どの機体も異形なものばかりである。
フェイスレス
形式番号:無し
全高:20.0m(球体を除けば17.5m)
動力:重力粒子生成式発電装置
武装:専用ビームソード×1、大型ビームライフル×1、球状ビーム粒子発生装置
外装:軽量チタン合金
色:白
製造元:『ナンバーズ』
解説
七海空哉専用の汎用型SW。
刺々しい見た目をし、装甲は全体的に肉抜きされて骨のようになっている。他の機体とは異なり武装はビームライフルとビームソードとオーソドックスで、汎用性が高い。
この機体の最大の特徴が、頭部に載せられている球状のビーム粒子発生装置である。普段の状態ではまっさらな面が前面であり、後面には蓮のように小さい穴がびっしりと空いている。この装置を使用すると、穴が空いている面が上を向いてビーム粒子を照射、重力粒子の力を用いて機体の周りを覆うように移動させることができる。これが機体のバリアの役目を果たす。更に、穴が空いている面を前面に向けると、そのバリアの役目を果たしている粒子を前方に拡散させて相手を攻撃することができる。この技術を応用し、バリアを張っていない状態でも粒子を前方に飛ばして射撃武器のように扱うこともできる。重力粒子発生装置の力を以てしてもチャージに時間がかかることが弱点。
バーニング・ボディ
形式番号:無し
全高:15.5m
動力:重力粒子生成式発電装置
武装:専用実体大剣×1、手部装着型ビームソード×2
外装:軽量チタン合金
色:赤
製造元:『ナンバーズ』
解説
我那覇青河専用の近接特化SW。
刺々しい見た目で、両肩部と下腿部に追加ブースタが装着され、背部には相手を斬るよりは叩きつける方が適しているような大剣を装備している。両大腿部には、細い筒のような物体が取り付けられているが、これは手部に取り付けるためのビームソードの発振器である。携行型にしなかったのは、我那覇がまだSWの操縦に慣れておらず、それを鑑みた七海が腕を動かす感覚で武器を動かせるようにしたため。
ドリーミング
形式番号:無し
全高:16.0m
動力:重力粒子生成式発電装置
武装:腕部装着型ビームブレイド×2
外装:軽量チタン合金
色:薄黄
製造元:『ナンバーズ』
解説
赤城七葉専用の近接特化SW。
全体的に刺々しい見た目で脚部の装甲が肉抜きされている。
特徴的なところは、腕部に取り付けられた追加ブースタと両前腕に取り付けられている縦長の菱形状の武器のようなものである。ブースタで腕部を加速させて威力を増加させ、光の刃で斬るというより「呑みこむ」ように相手に攻撃を与える。
モノアイが光る頭部は流線形で、少しでも空気抵抗を減らそうとしている。
マンスローター
形式番号:無し
全高:17.0m
動力:重力粒子生成式発電装置
武装:両腕装着型ビームガン×2
外装:軽量チタン合金
色:黒
製造元:『ナンバーズ』
解説
由利浅葱専用の遠距離戦闘特化SW。
T字のアンテナにモノアイが取り付けられただけの頭部、刺々しい胴、コブのように盛り上がっている肩部、両前腕に取り付けられているコーン状の武器のようなもの、そして装甲が殆ど肉抜きされている脚部と、異形さをふんだんに出している。
武装は両前腕に取り付けられているコーン状の物体で、円錐の頂点からレーザー光線のようなものを発する『狙撃タイプ』、円錐が頂点から花が咲くように展開されてそこから露出したビーム砲から単発のビーム弾が撃ちだされる『ライフルタイプ』の二種類を使い分けて攻撃する。
『ナンバーズ』の航空艦
ゴルゴロス
形式番号:無し(《鷲羽》改造中に痕跡を抹消した)
全高:220m
全幅:83.5m
動力:重力粒子生成式発電装置×3
武装:CIWS×4、30mm機銃×3、多連装ミサイルランチャー×2
色:黒
製造元:『ナンバーズ』(白金重工業の《鷲羽》を改造)
解説
『ナンバーズ』の母艦。ここから『ナンバーズ』のSWは発進し、各地を襲撃していた。元々は沖縄の基地で《鷲羽》を改造したもので、動力を原子炉から重力粒子生成式発電装置に変え、塗装をステルス性の高いものにしている。このおかげで軍事衛星に見つかることなく襲撃を敢行することができていた。武装は使ったことは無く、専ら『ナンバーズ』の拠点として用いられた。




