本土進出
日本国防軍横須賀基地。日本で最も多くSWや航空艦が配備されている、国防軍の拠点となる基地だ――そのような基地だが、今日本の脅威として挙げられている『ナンバーズ』の討伐部隊は、それらがどこから現れるかが全く分からないので、日本上空を専用の航空艦で巡回している。SWの離着陸のためのカタパルトは海上に十本あり、電力の供給は地下深くに存在する巨大な原子力発電所で行っている。
その基地で、非常事態を知らせるサイレンがけたたましく鳴っている。国防軍の隊員たちはSWに搭乗する者、司令塔となる大型航空艦に搭乗する者、基地に残ってそこの防衛に当たる者にすぐ分かれた。
横須賀基地の海上カタパルトと大型航空艦では、銀色に塗装された大量のSWが発進の準備を待っていた。両腰部に武装――ビームライフルとビームソードの発振器――を装備し、カメラアイには光が灯っている。後はオペレータからの発進の指示を待つだけである。
指揮官用と思しきガンメタのSWは、すでに飛び立っている。銀色のSWの後方には、紺色に塗装されたSWが待機している。それらは銀色のSWの装備とは異なる、砲身の長い銃器を腰部に保持している。
『ナンバーズと思しきSW二機が硫黄島上空で確認された。至急、奴らが本土に上陸する前に迎撃、撃破せよ』
日本の量産型SW《燕》に搭乗し、発進の準備が整うのを待っていた灰田勇気は、基地内で大音量で繰り返し流れている上官の指示に戦慄した。歯をぐっと噛みしめ、操縦桿を強く握る。日本のSWが束になってもかなわないと言われている『ナンバーズ』が、自分の目の前に来る。そう考えるだけで、勇気の鼓動は速くなった。
――俺に、何ができる。
勇気は考えを巡らせた。しかし、彼の頭をよぎったものはどれも後ろ向きのものばかりであった。何もできずに切り伏せられる場面しか想像できなかったのである。何度も頭を振っても、それはちらついて離れない。
――くそっ。落ち着け、俺。俺は強いんだっ!
益々鼓動は速くなる。勇気は目をギュッとつぶった。自分を奮い立たせるのに必死だった。
『《燕》、発進準備、完了しました。発進してください』
発艦前の航空艦にいるオペレーターの無機質な声で勇気の意識は戻された。
彼は覚悟を決めたかのように息を大きく吐き出し、ブースタを吹かすための右のペダルを踏み込んだ。
「灰田勇気、《燕》、出ます」
《燕》のツインアイには光が灯っている。彼がオペレータに告げると、彼の《燕》が海上カタパルトから戦場へと飛び立った。
カタパルトから出撃した勇気の《燕》は、勇気が所属する部隊『日本国防軍横須賀基地SW操縦第3部隊』通称『第3部隊』に合流した。第3部隊は先行して、ナンバーズの二機のうちの一機を止めるように言われている。第3部隊には勇気の他に、同じ《燕》が六機、後方支援用のSW《蓮華》が三機、指揮官用のSW《剱》が一機という構成となっている。彼が出撃したとき、《剱》が一機先頭を飛び、彼以外の《燕》が五機それに追随するように飛んでいた。《蓮華》は勇気が出撃した後に前の六機と合流するという予定になっている。
勇気が出撃して数十秒後、《蓮華》三機が合流した。
するとすぐに、彼を含む第3部隊の機体に隊長から通信が入る。
『作戦を説明する。本土に向かうであろう『ナンバーズ』の二機を太平洋上空で迎撃する。我々が担当する機体は、左肩部に『2』と書かれた機体だ。各自、連携して迎撃してくれ。それともう一つ、最後の一機になっても戦い続けろ。以上だ』
「了解しました」
第3部隊の隊員全員が返事をする。通信は皆繋げたままになっているので、《剱》のジェネレータが駆動する音がノイズのように響いている。
第3部隊は二〇分ほど航行して三宅島上空に到着すると、隊長はそこで待機命令を出した。部隊全体に張りつめた空気が漂う。皆レーダーを注視しながら『ナンバーズ』の襲来に備える。《蓮華》は他の七機の少し上の位置に待機し、ビームスナイパーライフルを構えている。勇気もまた、腰部にマウントしてあるビームライフルに手をかけて戦闘に臨んでいた。
すると、Eセンサーが反応した時に出るアラームが部隊のSW全機で鳴りはじめた。勇気がレーダーを確認すると、敵の機体と思われるものが赤い点となってレーダー上に現れたのが確認された。確認できる敵の数は一つ。勇気はレーダに映るそれを見て生唾を呑みこんだ。
隊長が通信の回線を全機に繋ぐ。
『戦闘態勢!』
その号令に《蓮華》以外の全機が腰部にマウントしていたビームライフルを取り出し、照準を合わせた。
『隊長、『2』が来ました!』
中央に展開していた《蓮華》のパイロットが叫んだ。
とげとげしい見た目で、雪のように真っ白なモノアイの機体。その左肩部には確かに黒い太文字で『2』と書かれている。腰部にはビームソードの発振器とビームライフルらしきものを装備しており、水面を切り裂き、第3部隊に向かって尋常ではないスピードで突進してくる。《蓮華》のパイロットの声を聴くと、《剱》の右腕が挙がった。
まず攻撃したのは《蓮華》の三機。スナイパーライフルのスコープを覗きながら何度も何度も引き金を引く。それに連動するように、《燕》もビームライフルの引き金を引き続ける。しかし、完璧にロックできているはずなのに、『2』はビームの嵐をするすると木の葉が宙に舞っているような動きで避ける。勇気の通信機からは、《蓮華》のパイロットの毒づく声が聞こえる。
「敵との距離、五〇〇――」
勇気がつぶやくと、《剱》が前に出た。それを合図に、六機の《燕》もビームライフルを腰部にしまい《剱》に追随する。《剱》がビームソードを抜刀した。白い刃が展開される。
『2』との間合いはほんの八〇メートル。《剱》が『2』を横に薙ごうとビームソードを素早く振るが、『2』はビームの刃に斬られる寸でのところでブースタを吹かし、垂直に急上昇した。《剱》の眼前には、白い軌跡が残るのみであった。敵は第3部隊を無視してそのまま突き進むつもりだと勇気は踏んだ。
「ちっ」
勇気の舌打ちをよそに、『2』は三機の《蓮華》のほうへ向かっていく。隊長と勇気は急旋回して、『2』に向かってビームライフルを放つ。しかし、まるで後ろにも目がついているかのように余裕綽々と攻撃を躱されてしまった。逆に《蓮華》はその流れ弾に当たらないようにバラバラに動き始めたため、隊列が乱れてしまった。
『うわぁっ!』
《蓮華》のパイロットが悲鳴を上げた。『2』は三機の《蓮華》に近づくと目にもとまらぬ速さでビームソードを抜刀、そのまま左に展開していたほうの機体の四肢を切断した。四肢はガラクタと化し、呆気なく海の底へと消えた。『2』は手慣れた風に残りの二機の四肢も切断したのち、例のごとくコクピットは狙わず、本土に向かってブースタを吹かし始める。
『脱出装置を作動させろ! 俺たちは奴を追う』
隊長はそう言い残すと、すぐさま『2』を追い始めた。勇気以外の隊員は隊長についていくが、勇気は《蓮華》のパイロットたちが全員脱出したのを確認すると、その場で非常用の信号弾を上空に放った。
――これで輸送用のヘリに拾ってもらいやすくなる筈だ。
信号弾を放った後、勇気はペダルを踏んでブースタを全力で吹かし、隊長とその他の隊員に追いついた。しかし、『2』は驚異的なスピードで第3部隊を引き離し、本土に向かって着々と進んでいる。
「速い――。この機体のブースタ目一杯吹かしてもこれかよ!」
勇気は敵のスピードに驚愕した。それでも勇気は、迷わず諦めることなく機体を『2』に近づけようとした。しかし『2』には近づくどころか、レーダーから反応が消えんとする勢いで引き離しにかかっている。無線からは、隊長が必死に遠ざかっていくものに向かって止まれと叫んでいるのが聞こえる。
その直後、『2』のスピードが隊長の叫びに応えたかのように急に遅くなった。何事かと思い勇気がレーダーを見ると、味方の反応が白い点となって確認できた。白い点は赤い点の進路を妨害するように横に連なっている。全部で二十機はいる。
『挟み撃ちだ。いくぞ!』
「了解しました」
勇気が返事をすると同時に、残りの《燕》のパイロットもそれに答えた。
隊長の指示に従い、勇気たち《燕》の五機は、隊長の《剱》とともに後衛の部隊と連携して挟み撃ちにする作戦に乗った。後衛の部隊の隊長と思われる《剱》が最初に飛び出してビームソードを抜刀。棒立ちになっている『2』に切りかかるが、敵はブースタを左方向に吹かし切りかかりを回避、目にもとまらぬ速さでビームソードを展開、《剱》の頭部を切断した。
「うわっ――」
《剱》のパイロットが胸部のサブカメラを起動させる暇もなく、『2』はビームソードを巧みに扱い目の前の邪魔者の四肢を切断した。
その間に第3部隊が追い付き、再び『2』と交戦した。隊長の《剱》がビームソードを抜刀し、目標の頭部めがけて振り下ろす。これはさすがに避けることができなかったようで、『2』はビームソードを頭部を守るようにして展開、両者のビーム刃が轟音と閃光とともにぶつかり合った――ビームソードを構成する粒子は互いに干渉しあうので、実体の剣のようにつばぜり合いができる――。両者は数秒拮抗するが、いとも簡単に『2』が《剱》を押し返してしまった。姿勢を崩し慌てて姿勢制御のためにブースタを吹かそうとする《剱》に向かって『2』は切りかかろうとするが、後衛の部隊のビームライフルの掃射の準備を見過ごしてはいなかった。
すぐさまビームソードを腰部にマウントし、有人機ではありえない速度で一八〇度方向転換、ブースタを吹かし《剱》を踏み台のように足蹴にして勢いよく近づく。しかし、後衛部隊の《燕》十機は既にビームライフルの引き金を引こうとしていた。
刹那、新たな機体がEセンサーに反応した。その機体が目視できたということは、その機体を迎撃しようとした部隊は全滅したということになる。
血のような赤い色をして左肩部に白い太文字で『3』と書かれた機体は、異常な速さで勇気たちに近づいてくる。機体の姿形は『2』等と異なるが、それはまさしく『ナンバーズ』であった。それに気を取られて後衛部隊の引き金を引く指が止まったことを、『2』は見逃さなかった。
「あの機体……、情報にない」
勇気が呟いた直後、爆発音が聞こえた。後衛部隊十機のビームライフルがすべて斬られ、爆発したのである。十機は爆発の直前ビームライフルを放棄していたので無傷だったが、直後『2』のビームソードによる乱舞のため、十機中九機が四肢を切断された。残りの一機はぎりぎり避け、ビームソードを抜刀、そのまま『2』とつばぜり合いを始めた。
「今だ」
『2』が見せた隙を、勇気は見逃さなかった。すぐさまマウントしていたビームライフルを持ち『2』のコクピットめがけて正確に連射した。
しかし、相手も対応が速かった。つばぜり合いの相手を容易に押し返すと、手の甲に装備していたシールド発生装置を展開、電磁シールドを使い、《燕》のビームライフルを完全に防いだ。押し返された《燕》は体勢を立て直して再び斬りかかるが、シールドで防御している片手間でビームソードで対応されてしまう。
『うわあぁぁ!』
突然、無線から第3部隊の隊長の悲鳴が聞こえた。何事かと思い勇気がモニターを確認すると、絶句した。そこには勇気にとって信じられない光景が広がっていた。
勇気以外の第3部隊の隊員が全滅していたのである。頭部は握りつぶされたようにひしゃげており、四肢は高熱で溶解して使い物にならなくなっている。隊長が搭乗している《剱》でさえも、である。彼はその光景を、目を見開いて呆然としながら見つめるしかできなかった。
「なんだよ……、これがSWの火力なのか? 段違いじゃねえか――」
『――勇気、気をつけろ……』
勇気が呟いた直後、隊長が警告を発した。その声は無線越しでもわかるほど恐怖に満ちており、彼を一層憔悴させる。
しかし、反応するにはあまりにも遅すぎた。
眼前に、第3部隊を潰した赤い異形の機体が姿を現した。手に装備されている鋭い爪のような形状をした武器で、勇気の《燕》の頭部を串刺しにしようと右腕の突きを繰り出した。
――殺られる。
勇気は《燕》のブースタをとっさに右方向に吹かし、赤い機体の攻撃を回避しようとした。幸い頭部が潰れることは回避したものの、代償として左肩部の装甲を抉り取られた。
体勢を崩し吹きとばされた《燕》を立て直そうと、勇気は呻き声をあげて身体にかかるGに耐えながら機体を制御している。赤い機体はそれを見逃さず、追い打ちをかけようと近づいてきた。
――終わりか。
勇気が恐怖で目を見開く――終わった、今度こそ。
しかし、赤い機体はピタリと動きを止め、その場で一八〇度方向転換し、猛スピードで勇気から離れた。勇気がモニターを見ると、赤い機体が『2』とともに本土のほうへ飛んでいくのが確認された。
「――っ! 待て!」
勇気は左肩部を損傷した《燕》の姿勢を制御しながらナンバーズの二機を追い始めた。幸い、左腕は動く。
すると、先ほど『2』とつばぜり合いをしていた《燕》が勇気に追従しているのが見えた。その様相は酷く、ビームライフルを失い、勇気が赤い機体と交戦中に『2』に手痛い攻撃を受けたのか左腕部がない。ビームソードは持っているが、とてもナンバーズと戦える状態ではなかった。
勇気はその《燕》のパイロットと通信をとることにした。何秒か砂嵐のような音がした後、相手のチャンネルに繋がる。
「こちら、日本国防軍横須賀基地SW操縦第3部隊隊員、灰田勇気です。応答願います」
『……こちら、日本国防軍横須賀基地SW操縦第5部隊隊員、白田恵良です、どうぞ』
憔悴し疲弊しきった女性の声が聞こえてきた。勇気はSWのパイロットが女性であることに少々驚きつつも通信を取り続ける。
「迎撃部隊は俺とあなたしかいませんが、俺はこれからあの二機を追います。まだ戦えますか?」
『まだ戦えます。一緒に追いましょう』
「了解しました」
恵良という女性パイロットから応答を受け取り通信を切った勇気は、彼女とともに《燕》のブースターを目いっぱい吹かせた。何としても、本土を攻撃されるのは阻止しなければ――。
そのころ、日本の首都東京では、都民の一斉避難が進められていた。勇気たちが海上で『2』と接触したころからすでに避難は始まっているが、まだほんの一時間しか経っていないので全体の一割も避難は終わっていなかった。いち早く避難したのは国会議員等の特権階級の人間や白金重工業の役員などの富裕層で、一般の都民の避難はほとんど始まっていない。横須賀基地に所属している隊員たちが、パニックに陥っている都民たちを落ち着かせながら、地下の避難施設や都外の避難所まで誘導している。
さらに、東京の台場には最終防衛ラインとして、横須賀基地に残っていた部隊が駆り出され待機していた。迎撃に送り出した部隊の隊長から尽く戦闘不能報告が出たので、送り出さざるを得なくなったのである。全都民の避難にはおよそ五時間かそれ以上の時間がかかるといわれているので、避難が完了するまで持ちこたえなければならない。しかし、最終防衛ラインに配備されている割には、大型航空艦が一隻とSWが十機しかいない。一隻の《鷲羽》、五機の《燕》、三機の《蓮華》、そして二機の《剱》という構成だ。あとは討伐部隊を待つのみであるが、間が悪いことに討伐部隊は襲撃当時に沖縄近海を航行していたので――討伐部隊は襲撃前からナンバーズを感知していたが――到着までにはかなり時間がかかる。
防衛部隊のSWのEセンサーが鳴り始めた。水面すれすれを飛行する二機の異形の機体。白色と血赤色の『ナンバーズ』が、本土に押し寄せようとしていた。
『ナンバーズ、二機、来ました。攻撃を開始してください』
航空艦の女性オペレーターがオープンチャンネルで指示を出すと、三機の《蓮華》がビームスナイパーライフルでナンバーズを打ち落とそうと引き金を引く準備をし、五機の《燕》は徹甲弾を込めたキャノンを構えた。
すると、二機のナンバーズが海上で急停止した。その場にいる者全員が息を呑んで二機を見つめる。
暫く膠着状態が続くと、『2』が腰部にマウントしていたビームライフルを取り出し銃口を防衛部隊のほうではなく本土に向けた。防衛部隊に緊張が走り、一瞬にして張りつめた空気が漂い始める。
そこで、オペレーターが『2』の奇行の真意に気が付いた。
『この機体が狙っているのはあなたたちではありません、白金重工業本社ビルです! 今すぐ撃墜してください』
オペレーターの言うとおり、『2』のビームライフルのスコープで覗かれているものは、白金重工業の本社ビルであった。
そこの屋上には、ヘリコプターで逃げようとする社長と彼の側近の姿があった。
この事態に《剱》がビームソードを抜刀して飛び出し、残りの《燕》と《蓮華》は手持ちの射撃武器を発射しようとするが、赤い機体がそれを阻んだ。
赤い機体はアサルトライフルのような射撃武器でビーム弾を乱射、《剱》二機の両腕を吹き飛ばすとすぐに武器を腰部のウェポンベイにマウント、爪のような武器を展開して二機の頭部を串刺しにした。潰れた頭部から武器を引っこ抜くと、すぐに残りを片付けようと異様な加速力で突進する。目にも留まらぬ攻勢に、他のSWパイロットたちは固まって動けなくなってしまった。
この間に、『2』のビームライフルの照準は定まった。引き金を引く指がゆっくりと動く。
航空艦のクルーたちや防衛部隊のパイロットたちが諦めかけたその瞬間、『2』は突如ビームライフルをマウントして百八十度方向転換し始めた。そして、後ろから不意打ちを仕掛けてきた機体のビームソードが、『2』のビームソードとぶつかった。
さらに、赤い機体の右肩部に、ビームソードが突き刺さった。
「……間に合った」
『2』とつばぜり合いをしている《燕》に乗っている勇気がつぶやいた。ビームソードを赤い機体に突き刺した《燕》に乗っている恵良も、機体の中でほっと息をついている。勇気と恵良が間に合ったのだ。
勇気は雄たけびを上げながら、ビームソードで『2』を押し飛ばさんとする勢いでブースタを吹かした。
用語説明
『白金重工業』
日本においてSW製造・開発を独占している重工業会社。その他にも、日本各地に存在する原子力発電所の管理や他国への原発輸出等の電力事業も独占している。日本が軍事大国となった立役者のような存在であり、政府からも多大な援助を受けている。