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第六話:休日ですよ(前編)



 今日は休日。平日なのに休みなのさぁ〜。




 しかし、何をしたものか。今日は本当に暇だ。



「…へぇ、教育テレビって面白いんだねぇ」



 …なんか俺、朝からやること無くて、教育テレビを見てる事しかない不登校の中坊みたいだな。



「はぁ、早く桜子か柊が帰って来ないかなぁ」



 俺は寂しいと死んでしまう…。まさに直ぐ壊れる硝子のハートなのだ。



「おっ、これスゲェな。良く考えてあるよ、このピタゴなんとか…」


 …虚しい…空しい?あっ、どっちも同じ意味だ。


 趣味ない人間はいかんね。折角の休日なのにやる事がないとは。



「ぴんぽ〜ん」


 何だ?この間の抜けたインターホンは…というか口で言ってる?


「ピン、ポン、パン、ポン。日本のアイちゃん、素晴らしい攻防?…そりゃ、ピンポンだ!!」



 変態だ。ぜぇーったい、変態だ。



「うぉぉい、開けろ〜。開けないと、夜が明けるぞぉ〜?」



 誰が開けるか!!我が家の平和は俺が守る!!



「むっ?…おかえり、柊ちゃん」



「おかえり、柊ぃぃいっ・・・いっ?」



「にひん」



 だぁぁぁっ!!しまった、つい条件反射で…てか、にひんて笑うな!!あぁ、こんな時間に柊が帰ってくるはず無いのに、何をやってんだよ俺わぁー!!


「お邪魔します」



 意外と礼儀正しいな、おいっ!?



「て、勝手に入んな。何しにきたんだよ?帰ってくれ」


「切手にはりやがれ?カエルにやってくれ?…先輩、馬鹿ですか?」



 煩いよ。出てけよ、何だよカエルにやるって?切手を貼って手紙をカエルにやる?…意味がわからん。



「何ですか、ここん家は?お客にお茶の一杯も出ないんですか?」


 勝手に人の家の茶菓子をバリバリ食ってるような奴を客とは言わない…。



「お前何しに来たんだよ!?俺には、今日は健全なる休日を過ごす予定が…」


「朝から教育テレビを見る事ですか?」



 ぐっ、図星だよ。そうだよ、休みだというのに俺には何もする事ないよ、悪いかよ!?


「先輩、折角だからデートしましょう」



 何がデートだ。何が悲しくてお前とデートせにゃならんのだ。



「てか、お前仕事は?」


「…昼休みです」



「嘘つけ、ゴラァ!!こんなに早い昼休みがあるか!?まだ、10時前だぞ!?」



 コイツ、絶対、仕事中に抜け出して来たな…。



「ほ、本当ですよ?捜査で近くに来たケド、意外と早く終わったから昼休みを貰って先輩の所に来たんですよ」


「なら、署に帰れ。昼休みってのは嘘だろ。ヤクザに怒られるぞ」


「松居警部は、署に帰りました」



「なら、お前も帰れよ」



 たく、コイツの考えてる事が一つも理解出来ない。…こんなだから、警察は世間で税金ドロボー呼ばわりされるんだよ。



「先輩、休日はやる事ないでしょ?」



「…何でそう言いきれる?」



「だって、先輩は仕事命の人ですから。趣味とか無いでしょ?妹さん達もいないし、手持ち豚さんですね」



 手持ち無沙汰な。豚さんって『ぶさた』だから…。



「さぁ、デートを…」

「帰れ」



「じゃあ、お別れのキスを…」


「帰れぇぇえっ!!」

 こんにちは。

 前回、兄の職業がわかると言いました。はい?分かりにくいですか?すいません。



 でも、何となく分かりますよね?まぁ、近いうちに兄の職場を書きます。その時に、はっきり職種と役職が分かります!!


 では、この辺で失礼します。ありがとうございました。


 次話は『休日ですよ』後編です。空海家の家庭事情がほんの少しわかります。

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