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第五話:二日酔いな兄



 二日酔い、それは現代に置ける悩ましき病気である。・・・生活習慣病、又の名を成人病という病気達の一種と考えてもよい病気だ。



「兄…臭い」



 すいません、昨日の酒が未だに抜けなくて…。



「全く、いい歳して何やってんのよ?馬鹿?」


 いい歳だからですよ…。逆にいい歳じゃなかったらもっと駄目でしょ?


「うおっ!?ううっ、うえええっ…」



 まずい、何かヤバイよ…。あ、死んだ親父が見える。おおー…



「てか、借金返してから死ねよな糞親父ぃぃぃぃぅうぇええぇっ!?」



「兄、錯乱してる?」


「自業自得よ」



 マジでヤバイ。死んだ親父にツッコミを入れちまったよ…。あ、なんか、柊の視線が痛い。まずい、兄としての威厳を…



「ひ、柊。兄が何故このような事になっているか分かるかな?」



「…自己管理がなってなく、お酒を飲む量をセーブ出来なかったからですか?」



 ・・・ずばり、そうだね(泣)



「いやいや!!確に、確に、それもある。しかし、男には誘われて断れない時もあるのだよ。特にヤクザ顔の上司が恐い顔で誘って来た時とか…」



「…要するに兄はヤクザ顔が恐かったと?」


「うん!!」



 …兄の威厳も糞もねぇな、はははっ(泣)



「…でも、兄はヤクザから逃げなかったのですね…かっこいいです。兄を尊敬します。えらいです」



 あれ?何か結果オーライ?いや、純真な柊だからこそかな?



「はい、薬。付き合いも良いけど、体。大事にしなさいよね…一応、我が家の大黒柱なんだから」



 ・・・はい、すいませんでした。ありがとう。




「兄、ヤクザと知り合いという事は借金があるという事か?」



 ・・・上司ね、上司。



「借金あるの?」



「いや、いや。桜子まで何を言ってんの?無いよ借金なんて…」



「しかし、兄。さっき、借金を返してから死ねよな親父、と言っていたではないか…?」


 あー、言ったっけそんな事?



「その借金はね、もう、返したからもう良いの」



「でも、あったんだ借金。…知らなかった」



 うわー、桜子が暗くなってる。だから、隠してたのに、俺の馬鹿。



 桜子は人一倍こういう事気にするからなぁ。うわぁー、暗くなったよー、雰囲気がー…。たく、お前達は気にする事ないのに…。

 俺はお前達、妹には楽しく、おかしく、幸せでいて欲しいんだよ。金の心配なんかしなくて良いんだよ。



「いくら?いくら借金あったの?」



 家一軒建つぐらい…て、言えるわけねぇ〜!!話題を、話題を変えなければ…



「桜子、最近太った?」



「はぁぁぁあっ!?いきなり、何を言い出すのアンタ?」



 よし、話題が変わった。ここから、一気に!!



「いや、だって何かウエスト辺りが太くなっ…」

「ガッデ〜ム!!死ねぇ、馬鹿兄がぁぁぁぁあっ!!」


「ひっ、ぶえぇぇぇえっ!!」



「兄が、素敵顔で崩れていく…しかも、何か口から吐き出してるよ?」



 ぐふっ、話題を変えたのは良いが…二日酔いだった事を忘れて…た。

 こんにちは。

 これで、一日連続投稿終了です。早く完成した話なので至らぬ所が多多見られたと思いますが、何卒、御容赦の程を・・・。


 第五話は少しシリアス?ですね。死んでしまった父親と借金…まぁ、馬鹿兄が一生懸命にやりくりしているのでしょうね…。愛すべき馬鹿野郎ですが(笑)


 次の話は兄の職業が一体何なのかわかる話です。…ヤクザ顔の上司の正体とか。



 それでは、今回はこの辺で失礼致します。ありがとうございました。



 妹(上)の名前・桜子、妹(下)の名前・柊、兄の名前…?(笑)

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