第四話:授業参観
最近の学校ってハイテクなんだね…。
今日は授業参観です。妹の普段の学校生活を見に来ましたよ。ちなみに小学4年生の柊の方です。
てか、この学校おかしいだろ?いくら防犯だからって隠しカメラや赤外線センサーはやりすぎだろ!?…引っ掛かっちゃったじゃないか。
「え〜、であるから…」
「先生、そこは式1に式2を代入するんじゃないんですか?」
最近の小学生って、頭良いんだね…。俺には何をしているのか解らないよ。
「あ〜、じゃあ、空海さん」
おっ!!柊が指された。…あ〜、うちは空海と書いて『うつみ』って呼ぶんだよ?
えっ?今更、名字紹介はないだろだって?いやいや、俺に関しては未だに名前を名乗れてねぇ!!どういう事よ、コレ!?
「先生、私はまだ未熟者ゆえその問題は荷が重すぎます…」
…柊君?何か頭良さげな返答だけど言ってる事はつまり、自分は頭が良くないよって事だね?…お兄ちゃん、悲しいよ。
「…では、この問題は?」
「それは、数学が得意な黒木君が解く方が良いと思います」
「えぇっ!?空海さん、僕はさっき違う問題を答えたよ!?」
妹よ。潔く、散って来なさい…。
「じゃ、藍川さんが良いです」
「ふぇぇえっ?柊ちゃん、私もさっき別の問題解いたよ?」
「沙希、人間とは色々な事を反復する事によって己を鍛えなければならない存在なんだ…。さぁ、藍川沙希!!もう一度解け…」
何を力説しとるか!?いい加減に諦めて問題を解かんかい!!
「…先生、後ろの保護者が怖いです。即刻、我が兄を退場させて下さい」
「うぉいっ!!お兄ちゃん、悲しいぞ?柊は良い子だと思っていたのに。そんな、そんな、桜子みたいな事を言うなんて!?」
「あぁー、空海さん、それから、お兄さんも今は授業中ですので…」
「「すいません」」
全く、今日はどうしたんだ、柊?いつもより、口数が多いし性格も桜子みたいだ…。緊張かな?
「…できました」
「全く、今日はどうしたんですか、空海さん?いつもならパパっと難問すら解いてしまうのに」
えっ?そうなの柊?やっぱり緊張?
「いえ、若輩者ですから」
…今日の朝飯に何か悪い物でも入ってたかな?
こんにちは。
はい、直ぐに次話を投稿しました(笑)
やっと、彼等の名字が出ました。第四話目にして…遅っ!?
まぁ、しかし、兄の名前が出てこないよりはましな方ですね。…頑張れ兄!!(笑)
では、この辺で失礼します。ありがとうございました。
…さらに、直ぐ次話投稿!?