第三話:行って来ます
さて、朝飯食ったし仕事に行くか!!
ん?何だ、仕事って何だと思うって聞かないのかだって?
・・・正直、毎回は面倒だよ。たまに、たまにするよ。
というわけで、今度からたまにの方向で・・・。
て言っても二回しかやってないけどね(笑)
「兄、ネクタイをちゃんとしないと駄目な大人だと思われるぞ」
っと、確に。さすが、小さいお母さんの柊だ。
「いや、既にそいつは駄目な大人だよ、柊」
オイッ!?
…本当、最近俺に対してきついよな。マジで嫌いなのか俺の事?
「姉、兄は駄目なんじゃない!!」
そうだ!!駄目なんじゃないぞ!!流石、柊だ。本当、良い子だよ。
「子供なんだ!!」
いや、もう、ホント、すいません!!それくらいで勘弁して下さいよ!?
「まぁ、どっちでも良いけど…さっ、学校行こう柊」
「はい」
そう言い玄関へと向かう二人。
「じゃあ、兄。行って来ます」
「はい、行ってらっしゃい」
毎回、柊は俺に行って来ますをする。どうやら、これをしないと学校に行く気にならないらしい。
まぁ、普通の家庭なら当たり前なんだろうけどね。でも、可愛らしいし、言われた俺も嬉しいよ、なんか…。
「ほら、柊。行くよ」
それに比べて桜子は、俺に挨拶どころか目も合わさないし。・・・どこで間違えたかな?
「・・・きます」
小さい頃は、それは、それは可愛いくて。いや、今も充分可愛いけど。いやいや、そうじゃなくてね。昔はお兄ちゃん、お兄ちゃんって俺の後を・・・
「行ってきますって、言ってんでしょうがあぁぁぁっ!!」
「うわっ!?えっ?えっ?…行ってらっしゃい?」
何?何が起こったの?桜子がいきなり大声で行ってきますって、えぇっ?・・・かなり、嬉しいんだけど!?
とりあえず、二人を見送った後、後片付けなどをする俺・・・。
実質、お母さんは俺?
参ったなぁ。まだ、結婚もしてないのに俺ったら、炊事・洗濯・掃除に裁縫・ゴミ出しまで完璧だよー!?
これは、もう、あれだね。良い所にお嫁さんに行くしかないね・・・。
「…あっ、もう俺も行かないと」
くだらない事を考えていたら、いつの間にか、9時過ぎになっていた。
急がないと遅刻する。
柊に言われた通りにネクタイをちゃんと締めてっと・・・
「行ってきまーす」
て、言っても、誰も居ないんだけどねぇ。
・・・ふむっ、行ってらっしゃーい、俺!!みたいな?
こんにちは。
書き溜めしてたので少し多く投稿します。
ただ、本当に手早く書いてしまって、物語り的に大丈夫なのか不安です。
…まぁ、何を基準にして大丈夫なのか意味不明なんですがね(笑)
では、失礼します。ありがとうございました。
…と言っても直ぐに次話を投稿?