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第一話:朝の出来事



 心って、なんだと思う?



 進化してきた人の脳が作り出す、ただの思考回路?それとも、パソコンみたいに電気信号を送って作り出す演算システム?


 ・・・いずれにしろ、俺にとって心とは一生を費やして理解しなければならない重要な課題だ。


「ふむっ…朝だな。また…また、寝むれなかった」


 さて、乗っけから意味のわからない事を言ったが。まぁ、つまる所、俺が人と心を通わせる事が苦手という事だ。だから、俺は常に人と心を通わせる方法を考えているのだ。



 そして、この寝不足もそれが関係している。


 俺には二人の妹がいる。それは、それは目に入れても痛くないほどの可愛さである。・・・なんなら、鼻の穴でも良い。



 いや、まぁ、冗談は置いとくが。最近、その二人の妹の内一人が冷たいのだ。



 何か俺に対する態度や視線が痛い。しかも、お兄ちゃんと呼んでくれなくなった。



 俺は…寂しい。ウサギは寂しいと死んでしまうというが、その俗説は嘘だ。野生のウサギは縄張り意識が強いため一人の事が多い。大体、寂しくて死ぬなら密猟や森林伐採を平気でするこの世の中だ、ウサギは既に絶滅しているよ。



 ・・・まぁ、寂しくて死んでしまうのは俺だな。妹に嫌われた・・・死のうかな?はははっ・・・(泣)



「邪魔!!」


「うおっ?」



 洗面所で歯を磨いていた所。噂の妹が俺の後方で汚物を見るかの様な視線で睨みつけていた。



「おはっ、おはよう!!」


 とりあえず、朝の挨拶だ。まぁ、返してくれんと思うがね・・・。


 彼女、今日は機嫌が良いらしい。彼女から俺に話かけてくれるなんて…最近は美味いと評判のケーキ屋で彼女の好物のいちごケーキを買ってきた時以来だ。


「・・・・はようっ」


 ・・・ほらーっ!!いつもは、挨拶しても返事すら返してこないのにー。今日はおはようって言ったよ。なぁ?なぁ、なぁ、なぁ!?アンタも聞いただろ?

 あぁー、今日はもう良い日だ!!まだ、朝だけど、良い日だよー。



「うざっ!!ボケッとしてないで早く、どいてよ」


「あっ、あぁ、スマン」



 いかん!!せっかく彼女の機嫌が良いのに、俺とした事が・・・。


「姉、兄をいじめるな」


 また、俺の後方から声がした。


「ん?柊か。おはようー。…別にいじめてないわよ。ただ、このオジさんが邪魔だったから邪魔って言っただけよ」


 俺まだ、二十代なんだけど・・・。



「兄、兄も姉に言い返さないと駄目だ。兄は威厳を示すものだ…」



 この娘はまだ幼いというのにしっかりしている。そのしっかりぶりは、若干10歳だというのに既に立派なお母さんだ。炊事・洗濯・掃除にゴミ出し、完璧なのだ。

 ・・・ゴミ出しは俺の仕事だが。



「兄、そのように馬鹿な顔でぼーっとしているから姉に嫌われるのだ。ちゃんとしろ、兄!!」



 あっ、それが原因だったのか?寝ずに考えたのに思いもしなかったよ…。よし、ちゃんと…



「いや、存在自体が嫌いだから」



 そんざいぃー!?どうしようもないじゃないですか?存在を否定されたら、もう、死ぬしかないじゃないですか!?


「兄が…兄の顔が、もの凄い事に…」



「・・・朝からウザイ奴」


 ・・・トドメですか!?

 こんにちは。

 これは、もう一方の物語が煮詰まったため、息抜き?として書いたショート連載のつもりの小説です。


 まぁ、やはり下手なのですがね…(笑)


 お馬鹿な兄と今時な?妹と小さいのに大人びた妹のお話です。もう一つの物語同様、暖かく見てやって下さい。…すぐ、完結しそうですが(笑)



 では、失礼致しします。ありがとうございました。


 兄の名は未だに無し…どっかの誰かさんみたいだ(笑)

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