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異世界での喫茶店とハンター ≪ライト・ライフ・ライフィニー≫  作者: GORO
第一章 異世界へやってきた少女
13/96

黒蜜とワリガムエ

再編集しました。

それから挿絵も投入してみましたので、読んで貰えると嬉しいです。

 第十三話 黒蜜とワリガムエ



 夕日が落ち、一般の家では夕食の準備をする頃合い。

 closeと看板が扉に吊るされたマチバヤ喫茶店の調理場にて、美野里は腕を組みながら一人考え込んでいた。

 彼女の目の前には、まな板と包丁、そして巨大なモンスター肉が置かれ、少し血がこびり付いてはいるが、別に汚れ物というわけではなく、つい一時間前に貰った新鮮な肉なのだ。

 それも、今し方。喫茶店に来る常連のハンターから差し入れと貰った物であり、猛牛アラシウシの肉というあまり手に入らない珍しい肉だという。

 だが、とうの美野里はというと…


「うーんー………」


 難しい表情を浮かべ、一向に調理を始めようとしない。

 というのも、彼女が考え込んでいるのは目の前にある食材に合う、ある物について。


「……うー!」


 本心で言うなら、美野里は今日。自身の店でしっかりとした焼肉を作りたいのだ。

 彼女の住んでいた世界とは違う、この世界に焼肉といった料理がないわけではない。当然、この世界にも肉を焼いて食べるといった調理方法はある。

 しかし、その味はというと肉をそのまま焼いた肉味しかなく、たまたま不味い肉に当たった美野里は一度、それを食べ顔を歪めた思い出があり、それ以降、彼女は喫茶店での肉料理を控えていた。

 だが、今日。滅多に手に入らない食材が手に入った……というか入ってしまった。

 このまま捨ててしまうのは、どうしても惜しい。というか勿体ない!

 そして、ついに美野里は決断し、肉料理に手をつけることにしたのだ。

 ………が、それには一つ、問題があった。


「…はぁー、どうやって作ろ」


 それは焼肉には欠かせないある物。

 黒っぽくありつつ、甘みと辛み、そして美味さが加わった液体。

 焼肉のタレだ。

 美野里自身、その味を忘れてしまったわけではない。

 元の世界で味わった味を忘れることができず、色々な場所に行き食材探しては調合に熱を注いでと、食材に合う調味料を作ったりしている。だが、今回の目的であるタレを作るにいたってはどの調味料を組み合わせたらいいのか分からず、それに見合った材料すらわからない。

 直感では、醤油が使われているのだけは予想できてはいるが、それでも全く出来る自信がない。


「……………挑戦あるのみってことよね」


 冷や汗を浮かべつつ、美野里は一度肉を冷蔵タンスに入れ、その中から別の色々な調味料を取り出す。

 調合して作った数々の調味料だが、それを作るのは簡単なことではない。

 以前に食べてみたという欲望から、マヨネーズを作ろうとしたことがあり、あまりの不味さに昏倒してしまった経験がある。

 あれを思い出すと……今でも背筋が凍りつく。

 だがしかし、美野里は今回諦めたくなかった。

 何故なら、


(どうしても食べたいからッ!!)


 クワッと目を見開き、美野里は調合に入る。

 こうして夕食を食べる事を忘れた、美野里の長い挑戦が始まった。

 そして、その時間は流れていき、陽が昇る時間帯。

 早朝へと日にちが変わる。



 外の通りに人通りのない、朝の六時頃。

 チリリン、とマチバヤ喫茶店の扉が開いた際になる音が聞こえる。そして、ゆっくりと開かれた扉からこっそりと顔を出したのは、魔法使いことアチルだ。

 一応、用心もかねて扉には鍵をかけていた。だがそれでも彼女は持前の魔法を使い、よく扉の鍵を開け店内に忍び込むのだ。

 とはいえ別に盗みが目的ではない。

 アチルの目的は主に食なのだ。

 そして、今日もまた美味しい料理を食べる気持ちで、ご機嫌でアチルは声を上げる。


「美野里―、朝ご飯お願いしにっって!?」


 しかし、その声は直後に驚愕に変わる。

 ビクッ!! と肩を震わせる彼女の目の前には、床に倒れる一人の少女。

 店主の美野里がグッタリとした様子で床に倒れているのだ。

 突然の事にアチルは口をパクパクとさせながら、その光景に腰を抜かしそうになる。だが、そんな彼女に追い打ちを掛けるように、


「アーンータ………!!!!!!」


 仰向けに倒れ、そのまま手をゆっくりとアチルに伸ばす美野里の姿。

 はっきり言って、その絵はホラーだった。


「きゃああああああああああああああああああああああああああああああッ!?」


 早朝の喫茶店にて。

 少女の悲鳴が響き渡たることとなった。




「はい、これで痺れは治ったと思います」

「ぅん…………ありがとう」


 時間が数分経ち、アチルの魔法により麻痺状態から脱した美野里は酷く疲れた様子で椅子に腰を落とし、溜め息を吐く。

 状態は回復したが、やはり徹夜をした為か彼女の顔色は悪く、目の下にクマが見える。

 とはいえアチルはそんな彼女に聞かなくてはならない。

 それは、


「どうしてこうなったんですか?」

「…………それは…」


 アチルの問いに苦い表情を見せる美野里。

 正直、自分の失敗談を話したくない気持ちがある。が、それでも、今回は彼女に助けてもらったこともあるので美野里は渋々と話すことにした。

 そうして説明が数分続いた後で、アチルはというと、


「それ、美味しいんですか!」

「う、うん、美味しい…美味しいからあまり詰め寄らないで」


 やっぱり……、と以前に似たような勢い見せるアチル。

 彼女の食に関しての反応が凄い事は前から知っている分、あまり話す気になれなかった美野里だったのだが、それでも話す他なく、こうして食欲のエンジンが掛ってしまった。

 もう、今更それを止めることはできないだろう…。


「それで! 美野里がそこまで作りたい味ってどんなのなんですか!?」

「んー、何て説明したらいいのかな……えーと、そこまでキツくもなく薄くもないの。それから少しピリッときた辛さがあって軽い甘みも」

「……何か全部の味を入れたらできそうですよ?」

「うん、だから全部入れてみた」


 アチルの言葉に、そう答える美野里。

 最終的にヤケクソになり調味料を全部ぶっ込んでしまった。その結果、痺れ薬を作ってしまう辺り、剣術より木の棒でぐるぐると紫色の液体を混ぜる魔女の素質があるのではと疑ってしまう…。

 はぁー、と溜め息を吐く美野里。

 その様子からも、どこか凹んでいる彼女を見つめるアチル。

 だが、その時。

 アチルは不意にあることを思い出した。


「あ、そういえば……ハウン・ラピアスに変わった依頼書があったんですが…」

「変わった依頼書?」

「はい、何でも香ばしい甘みのある黒味の蜜を取る依頼で…」


 と、アチルは話しながら首を傾げる。

 その直後。ガシッ! と美野里が彼女の両肩を掴み、


「アチル、それ詳しく教えて!」

「は…はい」


 美野里の注目したのはアチルが口にした『黒味の蜜』について。

 アチルは凄い形相の彼女に対し、顔を引きつらせながら話を続ける。


「え、えっと…インデール・フレイムから少しいった所なんですが、美野里は知ってますよね? ちょうど変な石造がある所の」

「あー、あそこね」


 美野里は思い出す、高原にポツリとある数個の巨大な石たち。

 どういう原因で壊れたかわからないが、破損した石の中で一つだけ変わった石像があり、その石像は龍をイメージしたような形を模している。だが、その龍の片腕が折れ、誰もそれがどういう経緯で作られたのか知る者もいなく、その詳細は謎に包まれているのだ。

 そして、今回。その石像付近に依頼に関係した物があるとアチルは言う。


「それで? そこにその黒蜜があるっていうの?」

「はい、でもそれを取るにはあるモンスターを倒さないといけないらしくて」


 ここでアチルが言うモンスター。

 この世界では、そこら辺にいる昆虫に対してもそう呼ぶらしく、黒味の蜜と聞くあたりで美野里は巨大な蜂のモンスターを想像していた。

 高速で飛び回り、尻尾の針から毒か何かを飛ばしてくるだろう、とも。

 でも、ダガーで羽を狙い打てば行けるでしょ…、と美野里は内心で楽勝に思ってもいた。

 しかし、この世界はそんな常識を覆すらしく、


「ゲロゲロって鳴く、緑の巨大動物だそうで」

「って、どこをどうしたらカエルになるのっ!?」








 インデール・フレイムから少し離れた草原。

 龍の石像付近にて、今回の標的はいた。


『ゲロゲロ、ゲロゲロ!』


 黄色の目をギョロギョロと動かす、緑の生物。

 背中にはブツブツとした肌があり、口からベロリと舌が見える。

 岩場の陰に隠れて観察する二人。その中で美野里は垂直な感想を思う。

 うん……やっぱりカエルだ。


挿絵(By みてみん)


「ワリガムエっていう動物みたく、舌が異常に長いそうです」

「うん、知ってる」

「後、皮膚には毒があるそうで触れるのは危険らしく」

「…知ってる」

「今回、そのワリガムエの内臓に溜まった液が黒味の蜜らしくて」

「…………………アチル、帰っていい?」

「って、何言ってるんですかっ!?」


 確かに動物を裂くことに対して、抵抗はなくなっていた美野里。

 しかし、あれを切り裂くというのはどうにも嫌で、はっきり言うと気色悪い!!

 美野里はその場から立ち上がり、帰る体勢で後ろに振り返り背を向ける。

 必死に抗議するアチルだったが、一向に聞いてくれないことに対し、アチルは拗ねたように頬を膨らませると、


「わかりました! 今回は私が行くんで美野里はそこで待っててください!」


 アチルはそのまま魔法剣ルヴィアスを手にワリガムエに向かって走り出し、行ってしまった。

 この世界に住む彼女にとって苦手なモンスターというのはないのだろうか、美野里は呆れながらそのまま背を向け帰ろうとする。

 だが、このまま帰ってもいいのか? と良心が彼女の動きを止めた。

 …………やはり一人で行った彼女が心配で仕方がない。

 帰る勢いを止め、美野里は大きな溜め息を尽きながら、チラリと後ろに振り返った。

 そこで彼女が見たのは…、



「っきゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」



 ベロンと伸びた舌に胴体を巻かつかれ、そのまま引きずられながら悲鳴を上げるアチルの姿。

 …………………………………………………………って、


「何やってんのよ、アンタ!?」


 美野里は慌てて、方向転換して助けに向かうべく走り出す。

 どうやら思いの他、舌の動きが早かったらしく、用心していたアチルはあっさりと捕まってしまったらしい。

 が、そんな事は今はどうでもよく、というかそれ所じゃない!!

 ワリガムエは大きな口で笑うように舌を引き戻し、アチルを飲み込もうとしている。

 しかも、満載の涎を口に溜めた状態で。


「っひ! 美野里―!!! 助けてー!!!!」

「この馬鹿! だから帰るって言ったでしょうが!!」


 美野里は腰に納めたダガーを取り出し、その内の一本をワリガムエの胴体に向かって放った。

 舌を伸ばしている以上、動きも遅くなって避ける事はないはずだ。

 そう、思っていた。

 だがしかし!


『ゲロ!』

「っな!?」


 ビョン! と瞬間。信じられない速さで迫るダガーを跳躍して避けた。しかも、そのまま美野里の頭上目掛け、飛びながら……そのまま巨体で乗り掛かる勢いのごとく、落ちていき…、


「うそでしょおおおおおおおおおお!!?」


 美野里はその場から全力で飛び避ける。

 直後、大きな音をたて地面にワリガムエが着地した。

 それも、バキバキィ!! と地割れが起きるほど音を鳴らしてだ。さらに、ギョロリとした瞳で直ぐ側にいる美野里を睨む。


「ぅ!?」


 背筋にぞっとした寒気が来た。

 だが、それ以上に不味い状況は続く。何故なら、その上空から響き渡る悲鳴に続くようにして、



「助けてええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」



 グン! とワリガムエの舌が引き戻されながら、上空で今まさに真っ逆さまに落ちるアチル。

 重力の関係で抵抗がなくなった分、引き戻さる方が早く、直ぐにでも食われかねない勢いで落ちてくる。

 このまま落ち、あの涎塗れの口に喰われれば、最終は………、


「っ衝光!!」


 想像しただけで最悪だ。

 美野里は顔を青くさせつつ、全力で力を叫び全ダガーに衝光を走らせる。そして、瞬時に推測を脳内で行う。

 ワリガムエの体格、素早い跳躍、そして、その後の行動。

 考えが纏まった美野里は目を見開き、六本のうち、衝光で輝く一本のダガーを再びワリガムエに向かって投げ放つ。

 当然、また同じようにワリガムエは跳躍でダガーを避け、そのまま美野里の頭上にやって来る。

 だが、今回それが狙いだった。


「……さすがに空中で身動きは無理でしょ」


 口元を緩める美野里は力を溜めるように体を勢いよく屈め、ひねらせる。

 そして、上空に逃げ場なしとなったワリガムエ目掛け、残る五本を一気に標的に向けて投げ放つ。

 その速さはさっきよりも速く、力強く重力を押しのけ、ダガーはワリガムエの胴体に勢いよく突き刺さった。


「よしっ」


 スッ、と美野里はその場から軽く飛びのき、そのまま頭上から落ちてくる物体は眺める。

 空では瀕死の重傷に加え、行動一つすらできないワリガムエが腹部にダガーを刺したまま地面へと落ちてくる。

 そうして、グサリ、と地面に落ちた直後に鈍い音が聞こえた。

 地面という固い壁によりダガーの柄がさらに押し込まれ、そのまま胴体内部まで刃が突き刺さったのだ。


『グワガッ!?』


 強烈な痛みに声を上げるワリガムエ。

 そのまま瞳の動きが固まり、そして動かなくなった。

 上空ではまだアチルの悲鳴が聞こえてくるが、舌の力もなくなり時期に解放されるだろう。

 一段落ついたことに、美野里は大きな溜め息を吐いた。

 だが、その次の瞬間。

 パン!! と、大きな音が鳴り響くに続き。

 バシャッ!! という音が繋がるようにその場で鳴った。



「………………………………」



 ベター、と言えばいいだろうか。

 まるで雨に濡れたかのように、美野里の全身は黒い液体でビショビショとなる。

 前髪もしなだれ、服も水に浸かったように黒い蜜で濡れていた。

 当然、雨に打たれたわけではなく、それよりも、さっきまで目の前にワリガムエがいたはずだった。

 だがしかし、そこにはその姿はなく、変わりとばかりに黒い蜜だけがその場に残るだけだった。

 真相を述べるなら、倒したそのちょっとした瞬間にワリガムエの体はまるで風船が割れたように美野里の目の前で破裂したのだ。

 美野里はもちろんアチルですら、ワリガムエの詳細を知らなかった。

 だから、こうなるとも予想できなかったのだ。


「み…美野里…」


 スタッ、と地面に着地するアチル。

 何かの魔法で重力を殺し降りて、やって来たのだろう。

 だが、今はそれ以上に美野里自身は最悪な気分なわけであり、


「……………………」


 重い沈黙がその場に落ちる。

 正直、それが一番怖いと思うアチル。

 そろーっ、と美野里に近づき、そのあちこちにつく黒い蜜を指で取り一口舐めた。


「っうまっ!? 美野里、これ美味しいですよ!」

「……………………」

「これなら肉に付けてもいけると私は思う………んですけど」

「……………………」

「あの、み、美野里?…その……」


 あまりの恐怖に後ずさるアチル。

 数分前の美野里のように、この場から今すぐにでも逃げたかった。

 何故なら、沈黙がより恐怖を強くするから…。

 顔を青くさせるアチルは、ついには足にまで力を込めてしまう。そして、そのまま逃げようとした。

 だが、それをこの場で…。



 というか、美野里が許すわけがない。



「っ!!」

「っきゃ!? って何ですかこれっ、縄!?」


 素早い動きで放たれた何本もの縄がアチルの体中に巻き付き、拘束する。

 小さな悲鳴を上げ、逃げることすら出来ず地面に倒れてしまう。

 そして、小さな唸り声を漏らしながら、うっすらと目を開けた。そこで、アチルが見たのは………ニッコリ、と裏に凄い顔がありますよ? と言っているような表情を見せる美野里の顔だった。


「……み、みの」

「アチル、ここから少し行ったところに食材のパリアンがあるの」

「ぱ、パリアン?」

「うん、パリアン」


 アチルの記憶に、以前に見た依頼書の内容が浮かぶ。

 採取依頼、パリアン。長々とした木の枝に生える赤い実であり、その辛さは凄く、口に入れた瞬間に涙と痛みが全身を襲い、何日も苦しみ続ける事になるのでそのまま食べるのは絶対に禁止!

 と、書かれてあった…………はず。


「み、美野里!? それ凄く危ないって!」

「それじゃ、行こうか?」

「ねぇ! ごめんなさい! 私が悪かったから! お願いだからって引っ張らないで! 後、走っちゃダメええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」


 ダダダダダダダダッ!! と物凄い勢いで引きずられながら、その場から離れていく美野里たち。

 そうして、彼女たちの姿が見えなくなり、それから数分後。




「っきゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」



 黒蜜塗れにさせた処罰が落ちた。

 怖いもの知らずだった少女の悲鳴が勢いよく響き渡った事は言うまでもない。




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