オーガ
更にはその動き。
少女は、長剣で複数の敵の急所を刺し、ダガーナイフで首、顎下を中心に刺していた。
少女はダガーナイフを遠方の敵の頭に刺し、丸腰になる。
だが、敵の口に手を入れ、口を引き裂く、顎に回し蹴り、頭を持ち、首を300度ほど、回転させるなど、全ての敵を一撃で尚且つ惨いやり方で倒していく。
素人の動きをしていない。
それは、殺しの動きだった。
最後の一体、一回り大きな巨体。
巨大な鉈を腰に携えたゴブリンロードが少女の前に立ち塞がる。
だが、
「武器いらないかな」
少女は丸腰のまま、ゴブリンロードに突っ込んでいく。
ゴブリンロードは、少女の動きに反応し、鉈を即座に取り出し構える。
少女はゴブリンロードの距離はもう、目と鼻の先、振り下ろせば、大きなダメージは免れない。
だが、どうしてだろうか。
あの少女が負ける未来が予想できない。
振り降ろさせる鉈を踏みつけ、高く飛び上がる。
ゴブリンロードの頭を足と太ももで挟んだ。
「まさか……」
少女は大きく下半身を捻った。
ゴリッと、言う音と共に力なくゴブリンロードは倒れる。
倒れるゴブリンロードから飛び上がり、着地する。
「マジか、やりやがた。きみ───────」
プレイヤー名が表示された時、言葉を失った。
プレイヤー名:オーガ
そのプレイヤー名の隣には、金のティアラのマークが付いていた。
「帰ろ」
アラタは唖然としていたが、少女の言葉で我に返る。
「ま、待ってどうしたらあなたみたいに強くなれますか?」
だが、一瞥されただけで走っていった。
アラタもその後を追うが、すぐに見失った。




