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オリジンアーカイブ⑦
無差別。
いや、無差別じゃない。
首、肘関節、膝関節、肩。
大雑把ではあるが、狙ってる。
一本の矢がうなじに掠った。
その瞬間、クリスタルゴーレムは守りの体制をとった。
『おっと! 初めてクリスタルゴーレムが動きを見せた!』
遂に弱点────か?
次の瞬間、クリスタルゴーレムがアルナに向けて突進した。
アルナは回避できず、真正面から受け、吹き飛ばされる。
『えー、運営から情報きました。
何々、クリスタルゴーレムは、50メートルを────え? これマジ? 5.2秒で走るそうです』
おい、俺の倍の速さじゃねぇか。
硬いうえに速く、重い攻撃。
いくら反応速度が、プロ選手並みだとしても、これは相手として出していいものなのだろうか。
明らかに単騎討伐を想定してない設定。
アルナは、弓を杖代わりに立ち上がる。
だが、アルナの目の前には、大きな腕を振りかざすクリスタルゴーレム。
アルナは、刃を構えたが、ハエを払うがごとく、掃われた。
そして、アルナはガラス細工のように崩れ、画面から消えた。




