オリジンアーカイブ⑥
アルナがクリスタルゴーレムの背後に着くと、矢を放つ。
矢は、クリスタルゴーレムの膝関節へと向かっていく。
だが、その強固な体に触れると、矢は爪楊枝のように折れた。
『どうやら関節を狙ったようですね。
狙いは悪くないのですが、さぁ、アルナさんはこの状況からどう切り替えていくのか!』
狙いは実況と同様に悪くない。
だが、関節部位で矢が弾かれた。
正直、これは予想していなかった。
でも、本当に関節部位に入るとしたら、そのクリスタルの隙間が極端に狭いのかもしれない。
「でも、まぁブレイブアローだっけか。あれなら」
アルナはギョッとしたが、すぐに再び走り出す。
『アルナさん、走り出しました!』
切り替えがやけに早い。
実況も言っていたが、反応速度がスポーツ経験者のそれだ。
少し、驚いた素振りはあったものの、瞬時に冷静になり、動いた。
多分、球技かな。
アルナは走りながら、弓を引く。
クリスタルゴーレムに無差別に矢を放つ。
『おーとっ! 自棄になったか! 無差別に打ち始めた!』
見た感じでは、自棄ではない。
アルナは冷静のままだ。
攻撃が効かないなら、普通は退く。
だが、相手が相手だ。
レアモンスター相手なら、なるべく倒したい。
退くに退けないのだろう。
それか────探ってる。




