偽りの空の下、そして白鳥の夢
監獄での七日目
『ザ・モノリス』のような場所において、時間とは流動的な概念だ。それは川のように流れるのではなく、独房の水漏れのように――緩慢で、反復的で、しかし避けることのできないものとして――滴り落ちる。
気づけば、デヴォンがこの海底の地獄に堕ちてから七日が経過していた。丸一週間だ。
通常、新入りの最初の一週間といえば悲鳴や骨折、あるいは悲劇的な結末を迎える権力闘争で彩られるものだ。しかし、デヴォンとその奇妙な仲間たちにとって、この一週間は不気味なほど穏やかに過ぎ去った。血なまぐさい革命も、海底から蘇り鋼鉄の壁を打ち砕く古き神々も、監視塔に火を吹くドラゴンも現れなかった。
世界が少しの間息を止め、走り疲れた者たちに休息を与えているかのようだった。デヴォンは、その退屈さとプラグマティズムゆえに、この静寂を乱さないことを選んだ。彼はただ……生きていた。流れに身を任せ、ルーチンを楽しみ、仮初めの平和の中で日々を過ごしていた。
その日の午後、一般居住区画の中央広場は、ドームの天井にあるホログラムの太陽が放つオレンジ色の光に包まれていた。
合成樹脂の葉を擦れ合わせる金属の木陰に、その小さなグループはいつものように集まっていた。彼らは犯罪者という名のモンスターの海に浮かぶ、理性の島だった。
「ねえねえ、猫さん! 見てこれ!」
イカリンの明るい声が、彼らの間に漂う心地よい静寂を破った。この堕天使は人工芝の上にうつ伏せになり、長い脚を空中でパタパタさせている。彼女の目の前には、刑務所の図書室からどうやってか持ち出すことに成功した、古びた分厚い絵本が広げられていた。
木の幹に背を預け、目を半分閉じて座っていたストームクローが、片方の瞼を開けた。白い獣耳がピクリと動き、少女の熱意を捉える。
「……何だ?」
彼の声は重く低いが、最初に出会った時のような冷たさはもうそこにはなかった。
「これを見てよ!」イカリンは本をストームクローの顔の近くまでずらし、しなやかな指で色鮮やかな挿絵を指差した。「龍山帝国の『龍灯祭り』だって! 双子の満月が並ぶ時に、一年に一度だけ開催されるんだって!」
その絵には、夜空に放たれた何千もの赤と金のランタンと、その光の間を縫うように舞う黄金の真竜が描かれていた。雄大で、生命力に溢れた光景だ。
イカリンの赤い瞳が輝き、自由への想像を映し出していた。「すっごく綺麗じゃない? 食べ物も美味しいんだって! 海老餃子に月餅、それに甘い米酒! あぁ……あたし、絶対に生で見てみたいな!」
ストームクローはその絵を見つめ、それから期待に満ちたイカリンの顔へと視線を移した。白猫のビーストキンは静かに溜息をついた――それは、微かな笑みを隠すための溜息だった。
「人が多すぎる」ストームクローは興味なさげに呟いたが、その長い尻尾はイカリンの足元へと少しだけ近づくように巻かれていた。「人間ばかりだ。うるさい。」
「もう、愛想のない猫さんね!」イカリンは頬を膨らませて拗ねた。彼女は身を起こすと、自然な親密さでストームクローの逞しい腕に肩をもたせかけた。「でも、ここを出たら一緒に行ってくれるでしょ? 約束したもんね! 約束は約束だよ!」
ストームクローは一瞬沈黙し、体に伝わるイカリンの体温を感じていた。彼は横目で天使の少女を一瞥する。
「フン……お前が迷子にならなければな」
「やった!」イカリンは小さく歓声を上げ、再び元気にページをめくり始めた。ストームクローはまた目を閉じ、騒がしくも温かい少女の存在を隣で噛み締めた。彼らの間の距離は、物理的にも精神的にも縮まっていた。捨てられた二つの魂が、互いの中に帰るべき場所を見つけたのだ。
木の反対側には、サタンが座っていた。
骸骨の顔を持つ疫病の悪魔は、その恐ろしい外見には似つかわしくない姿勢であぐらをかいている。腐敗した鋭い爪を持つ手には、一組の編み棒(昼食の残りの骨で作ったものだ)と、くすんだ灰色の毛糸玉が握られていた。
カチャ。カチャ。カチャ。
編み棒がぶつかるリズミカルな音が響く。サタンは編み物をしていた。何を作っているのかは――形は抽象的で穴だらけだが――定かではないが、彼は孫のためにセーターを編む祖母のような真剣さで取り組んでいた。
「恐怖とは糸のようなもの……」サタンは湿った掠れ声で、虚空に向かって、あるいは通り過ぎる蟻に向かって低く呟いた。「そして勇気は針だ。強く引きすぎれば糸は切れる。緩すぎれば編み目は乱れる。この監獄での生活は……自分の腸でマフラーを編むようなもの。忍耐が必要なのです」
彼は手を止め、自分の恐ろしい作品を誇らしげに見つめた。
「ふむ……実に哲学的だ。ここにドクロの模様を追加するのもいいかもしれませんね」
そして、そんな彼らの中心に、デヴォンがいた。
デヴォンは片膝を立てて座り、木の幹の別の面に心地よさそうに背中を預けていた。表情は平坦で、オッドアイの瞳はぼんやりとドームの天井を見つめている。天井の色は深い紫色に変わり始めており、人工の夜のサイクルが間もなく始まることを告げていた。
彼の膝の上――正確には、太腿と腹の一部を生きた枕にして――ゼラスが横たわっている。
ヘモウルフのキメラは熟睡していた。呼吸は規則正しく、機械のような低い振動音を立てている。『ウィーン……ゴロゴロ……』。顔を覆う白い骨の仮面は、覚醒時の凶暴さとは対照的に安らかに見えた。長い白髪がデヴォンの足を覆い、鉤爪のある片手がデヴォンの腰を独占欲たっぷりに抱きしめている。まるで、快適な枕が逃げ出さないようにするかのように。
デヴォンはそれを気にする様子もなかった。それどころか、彼の右手は無意識のうちにゼラスの背中の硬い黒いたてがみを撫でており、その動きに合わせて怪物の喉のゴロゴロという音はさらに大きくなっていた。
デヴォンの左手は、パンの包装紙だった紙切れを弄っていた。器用な指先が、角から角へと折り目を付けていく。
折る。押さえる。裏返す。
数秒のうちに、彼の手の中にシンプルな紙飛行機が完成した。
『自由とは脆いものだ』デヴォンは心の中で呟き、紙飛行機を目の高さに掲げた。『紙のように軽く、容易に押し潰されてしまう。だが……』
彼は手を引き、優しくそれを放った。
ヒュッ。
紙飛行機は滑らかに滑空し、静止した広場の空気を切り裂いた。それは笑っているイカリンの頭上を越え、編み物をしているサタンの角を通り過ぎ、偽りの天井へと舞い上がっていく。
デヴォンはそれを目で追った。それはただのゴミだ。だが、その飛び方は……美しかった。
「少なくとも、こいつは飛んでいる」デヴォンは呟いた。
やがて勢いを失った紙飛行機は急降下し、居眠りをしていたオーガの看守の鼻先に着陸した。デヴォンは微かに笑みを浮かべると、再び頭を木に預け、睡魔に身を委ねた。
その夜、夢がデヴォンを迎えに来た。
しかし、それは虚無や狂気じみた実験の悪夢ではなかった。奇妙なほどに……明るい夢だった。
デヴォンは、非常に澄んだ川のほとりに座っていた。水面は溶けた水晶のように輝き、心安らぐせせらぎを奏でている。周囲の草はエメラルドグリーンで、空は雲ひとつない完璧な青色だった。
彼は釣り竿を握っていた。
『これは何だ?』夢の中でデヴォンは思った。彼はこれが夢だと気づいていた。現実はこれほど鮮やかではない。だが、どうでもよかった。平和だったからだ。
彼は静かに座り、一向に来ない魚を待っていた。そよ風が頬を撫でる。
突然、川上から何かが泳いで近づいてきた。
一羽の白鳥だ。
しかし、ただの白鳥ではない。その鳥は燃えるような血の赤色をしていた。首は長く優雅で、羽はルビーのように輝いている。赤い白鳥は静かに水を切り裂き、デヴォンの釣り針に向かって泳いできた。
デヴォンは無表情でそれを見つめた。「行け。魚が逃げる」
白鳥は気にしなかった。釣り針を通り過ぎ、そして……陸に上がってきた。
赤い白鳥は体を震わせて羽の水気を払うと、水かきのついた足でよちよちとデヴォンに近づいてきた。
「グワッ!」白鳥は鳴き、ビーズのような黒く鋭い瞳でデヴォンを見上げた。
デヴォンは動じない。釣り竿の浮きを見つめ続けた。
「グワッ! グワッ!」
白鳥はさらに近づいた。デヴォンの靴をつつき始める。注意を引こうとしているのか、デヴォンの足を動かそうとしているのか。
「俺は釣りをしているんだ、馬鹿な鳥め。邪魔をするな」デヴォンは反応を拒み、呟いた。
白鳥は苛立ったようだった。攻撃的に翼を広げ、首を伸ばす。隙をうかがうようにデヴォンの周りを歩き回る。デヴォンは相変わらずストイックな石像のままだ。
無視された白鳥の怒りは頂点に達した。その目に邪悪な光が宿る。
白鳥は頭を低くし、捕食者のような正確さで狙いを定め、そして……。
ガブッ!
何の前触れもなく、白鳥の硬いクチバシが高速で突き出され、デヴォンの股間――夢の中のズボンの下に隠された急所――を正確に捉え、噛みついた。
鋭く衝撃的な激痛がデヴォンの神経系で炸裂した。
「うわあああああああ!」
デヴォンは叫んだ。目は見開き、平和な川の風景は割れたガラスのように粉々に砕け散った。
「ハッ!」
デヴォンは現実世界で飛び起きた。
呼吸は荒く、胸が激しく上下している。額には冷や汗が滲んでいた。彼は暗闇に包まれた独房12-09にいた。電子ドアのインジケーターの薄暗い光だけが部屋を照らしている。
「クソッ……」デヴォンは呻き、反射的に股間を押さえて「将来の資産」が無事か確認した。無事だ。ただの夢だった。「なんて夢だ……。なぜ赤い白鳥なんだ? なぜよりによってあそこを?」
驚きで心臓がまだ早鐘を打っている。彼は向かいの壁にあるデジタル時計に目をやった。赤く光る数字は『00:00』を示している。
真夜中。日付の変わり目だ。
デヴォンは大きく息を吐き、落ち着こうとした。寝る体勢を変えようとしたが……動けない。
重い。何かが体を押し潰している。
デヴォンは視線を落とし、暗闇に慣れた目でその重みの正体を見た。
ゼラスだ。
このキメラは上の寝台で寝ていなかった。いつの間にか降りてきて、デヴォンの狭いベッドに潜り込んでいたのだ。
ゼラスはデヴォンの体の上に覆いかぶさるようにして、うつ伏せで眠っていた。完全に押し潰されている。骨の仮面――寝ている間は少し開いている――がデヴォンの胸、心臓の真上に乗っている。微かな寝息がデヴォンの肋骨に振動として伝わってくる。
ゼラスの巨大な鉤爪のある右手は、デヴォンがお気に入りの抱き枕であるかのように、その腰を独占欲たっぷりに強く抱きしめていた。長く筋肉質な脚はデヴォンの脚に絡みつき、下半身の自由を完全に奪っている。
そして最も厄介なのは……ゼラスの長い尻尾だ。その尻尾はデヴォンの太腿に巻き付き、這うように絡まり、先端がピクリピクリと動いている。
この体勢は……あまりに親密で、息苦しく、そしてひどく温かかった。
『重い……』デヴォンは心の中でぼやいたが、押しのけようとはしなかった。
彼はゼラスの白い毛に覆われた頭頂部を見つめた。獣の体臭――野生のフェロモンと刑務所の石鹸が混じった匂い――が鼻腔を満たす。
『白鳥に急所を噛まれる夢を見て……目が覚めたら狼に押し潰されている』デヴォンは諦めたように思った。『精神科医なら喜んで俺の脳を解剖するだろうな』
ゼラスが寝言のような不明瞭な声を漏らして身じろぎし、抱擁をさらに強め、顔をデヴォンの首筋に深く埋めた。温かい吐息がデヴォンの肌をくすぐる。
デヴォンは一瞬静止した。ゼラスの体温は、重くはあるが、なぜか……安らぎを感じさせた。コンクリートの独房の冷たさと外の世界の無慈悲さの中で、この重みは彼が一人ではないことの証明だった。
ゆっくりと、デヴォンの手が持ち上がった。彼はそれをゼラスの背中、柔らかい黒いたてがみの上に置いた。
「まあ……お前は噛みつかないだけマシか」デヴォンは闇に向かって囁いた。
疲れた瞼が再び重くなる。睡魔が彼を引き戻し、現実からの逃避を約束する。
しがみついてくる怪物の重みと、微かな寝息、そしてデジタル時計の時を刻む音に包まれながら、デヴォンは目を閉じた。
第12ブロックに再び静寂が戻る。今はそれだけで十分だった。




