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うちのかあさんしりませんか?  作者: ひまわり
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第27話 調印式

第27話 調印式


魔族の出現はすぐに王都中を駆け巡った。持ち帰った魔石と羽は研究機関に持ち込まれ、他国からも研究者が集まった。特攻隊長という先発隊を匂わせる肩書き、各国は魔族対策本部を設置し、空からの攻撃や急襲にそなえた


そんな中、調印式は執り行われた。なぜなら、汚職横領事件の背景に、2人の大臣と副武官4名が名を連ねており、侯爵家2家、伯爵家2家、子爵家2家が取り壊しになった。事態を重く見た国王は、本家筋の家族全員から親族に至るまで全て処分したのだ。温厚な国王の逆鱗に触れたようだ。処分者の大半は公開処刑され、一般市民も貴族も、揃って震え上がった。王国は一度に、6名もの中枢を失い。運営に影響が出るだろうという、おおよその世論を調印式にて払拭する


「我は!フランデル王国国王!イノセンス・フランデルである!本日、貧民街の再開発における調印式に先だって、叙爵式を執り行う!」


ファンファーレがなり進行係が発生する


「しのぶ・たかはし殿!マリア・マイスター殿!キャシー・ベネティクト殿!前へ!」


「まず初めにしのぶ・たかはし殿!貴殿に侯爵位を与える!次にマリア・マイスター殿とキャシー・ベネティクト殿!両名を伯爵位とする!」


フランデル王国の歴史に残る大抜擢であった。しかし、圧倒的な世論を味方にしている、3人の登用に関して、反対意見を唱えるものなどなく。逆に民衆は新時代の幕開けと諸手を挙げて祝福したのだ!


アフロディーテの3人は何が起こったのか、状況の掴めないまま、調印式が始まった。初めに国王から事の経緯や開発計画について話があり、アフロディーテがパーティ事業として、貧民街の開発を担当すると発表された。参列した貴族も、開発資金の100%をアフロディーテが出資する、との報告に度肝を抜かれた


叙爵された事と、開発への参加が、実質的に…封建社会の魁として、冒険者パーティ・アフロディーテによる女性の政治参加の幕開けとなった


王城で行われている式典の内容は、王城広場に集まる聴衆に即座に伝達され再び歓声の渦となった


滞りなく調印は行われ


アフロディーテ マリア・マイスター


フランデル王国国王 イノセンス・フランデル


と刻まれた契約書は大きく掲げられ調印式は終わった。国王より


「魔族出現という緊急時ではあるが、アフロディーテの貴殿らの、更なる活躍を期待する。それと、大開発事業になるため、王家からはカトリーヌ・フランデルを派遣するものとする!」


そこでアフロディーテは王様と王妃の前に跪いた


「本日は数々の身に余る光栄を頂き、身の引き締まる思いです。我ら一同、王の為、民の為、国の為に大義を尽くすとお約束します」


「あわせまして、カトリーヌ・フランデル王妃殿下による、我がパーティへの参加大変にありがとうございます。それにあたり、我らより任命書及び冒険者カード、剣の贈呈式を行いたく」


「うむ!任せる!」


「任命!カトリーヌ・フランデル王妃殿下!殿下をアフロディーテ名誉マスターとする!冒険者ランクは名誉Sクラスとなっております」


「最後に!武器なくば冒険者とは言えません!華麗なるカトリーヌ王妃殿下を、イメージして特別に打たせた逸品の、レイピアを贈呈いたします。柄と鞘には薔薇の花が彫刻されていて、名を白薔薇剣と申します!」


アフロディーテの粋なはからいに、会場の拍手はなりやまなかった


調印式は無事に終わり、皆が少しほっとした時、聴衆から悲鳴があがった!


「魔族だー!」「魔族だそー!」


「逃げろー!」人々は恐怖に震えながら避難する


騎士団は避難の手助けと参列者の保護に追われた


アフロディーテは国王陛下、王妃殿下の護衛についた


かあさんは護衛を2人に預けて外を見た。逃げる聴衆はパニックにはなっているが他の魔族の姿はない。


城に飛び込んで来た1部隊5人だけだった


マリアさんが魔法障壁を張り必死に守る


謁見室には護衛の為、魔法師団が陣取っていた。一斉攻撃を放つが、魔族には魔法は効かないらしい。高い天井を利用して。5匹が5匹とも螺旋を描いている、リーダーと思われる一体がレッドカーペットに降り立ち口を開いた


「この前、森で俺の部下を倒したやつはどいつだ」


「わたしだ!私に用があるなら、ここにいる他の人は解放しろ!」


「そうはいかないんだよ…王様を支配し、ここを我らの国にするのだからな」


マリアさんはなんとか耐えて居るが敵と味方の魔法の撃ち合い。爆破音や埃で謁見室が満たされていく


雑魚から始末しようと、旋回している魔族の上から蹴りを入れてキャシーさんの所にたたき落とす。


素早く切り刻んで、1人は始末したが…話していたヤツにキャシーさんが捕まった。軽く持ち上げ首を絞める…たまらず飛び込んだ、かあさんが短剣で腕を斬った


魔法士団は他の魔族にやられて全滅している。4対1では打つ手がないが、迷ってる暇もない。渾身の火の玉を飛んでる魔族に放出する。燃え上がり消滅する!


何やらリーダー格のやつは腕を拾って付けているが…かまってる暇は無い!最大出力を込めた火の玉は確実に雑魚をかる。最後の雑魚は勢い余った火の玉で城ごと吹き飛んだ!


「くっくっくっ!お前は人間なのか…」


「なぜ我らの魔法を弾き、我らに魔法を当てる事が出来る…」


「そんなことはどうでもいい…お前は誰だ!」


「ルシウスごときでは勝てないわけだな」


「火の玉!」


燃える幹部


「話の途中で攻撃とは行儀の悪いやつだな」


「うるさい!こっちにしたらお前達が来るだけで迷惑なんだよ!」


「面白い…部下はみんなやられたが…お前だけ倒せば、あとは何人居ても、わしの敵では無い」


「良かろう…少しくらい時間をくれてやろう」


王様と王妃を逃がし、魔法士団を外に出す。室内を2人にしてマリアさんがブーストのタイミングをはかる


「魔族軍の中では、あなたはつよいのか?」


「我は四天王筆頭!今の魔族では最強の男だ!」


「貴様の命はないと思え!」


第28話 決戦!魔王城に続く




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