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星の末裔(改)~遥かなる時の中で~  作者: 白智(ぱくちー)
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それ反則ですよ(ハルカside)

今回は、坊ちゃんこと、ハルカsideでお送りいたします。

 「嘘だろう・・だってミヲは男の子で・・」

 兎に角、驚いたの一言に尽きる。僕は、勝手にミヲは男の子だとばっかり思い込んでいたから。

 初めてのドラゴンの飛行も泣かなかったし、小さいけどしっかりした子だなとは思ったけど。


 まさか年齢も15歳とか、もう、本当に恥ずかしい勘違い野郎でした。ごめんなさい。、反省しきりな僕だけど・・ミヲには、本当に悪いことしたな・・実際に失礼だと思う。


 しかも「え?こいつ誰よ??」って言うくらいにさっきまでとは、別人でさ(いくらなんでも変わりすぎだっての~)って焦りまくったのは、内緒の話。


 なんか、サラサラの黒髪で。それにとっても可愛いんだもん。

 仕方ないよね。赤い顔を 見られないように手で隠したけど・・きっと・・絶対にマリアには、バレてる。あの二重人格め~!!。こういうことは絶対に見逃すはずがないんだ。

 今日も内心では、ほくそ笑んでるに違いない。


 マリアは、一見おっとりした話し方で優しそうだけど、あれは全部演技だ。本当に関心するよ。その上 何をさせても優秀だし、だからミヲを預けた。僕では、気付けない事に気が付いてくれるだろうから・。


 そんな彼女が、すっと傍に寄ってきて「虐待の形跡あり」と伝えてきた時には、腸が煮えくり返るそんな感覚だった。

 こんな小さくて可愛い子をどうしたら虐待なんてできるんだろう。

 体の傷は、癒せるけど・・心の傷は癒えないものだというけど。どうだろう?

 だって、心の傷は、人から見えないけど、体の傷は、いつまでも残り続ける。そっちの方が辛く無い?


 食事をしながらミヲの生い立ちなりを聞いてみようと思ったけど。

 聞けば聞くほどにミヲの過去の生活があまりにも理不尽で居た堪れなくなってきた。

 どうやら、育ててもらった孤児院は、もうないみたいだ。そうすると、彼女の過去を探る手掛かりは、何もないろう。今現在、行く場所も住む場所すらないのだから。


 奴隷として売られたって??今、奴隷制度なんてものは廃止されているというのに。

 どれほど、この子は、過酷な日々を送ってきたのだろうと考えると・・。かける言葉さえ、見失ってしまった。それでも健気に振る舞うリオは、凄いなと思う・・本当に健気だ。


 この先に幸多からんことを!!と祈ってしまうくらいには僕も善人だから。



 それと気になることもある。 

 ミヲは、クーやイオの言葉が解ると言っていた。ということは、竜騎士としての資格適合者かもしれない。団長に相談してみるか・・。


 だが、普通は、ドラゴン1頭に対して騎士は一人。

 今まで、何頭もの生き物と会話が出来るものはいなかったし前例もない。

 だが、前例がないだけで・・出来ないことは無いのでは・・?


 『リオハ星ノムスメ・・・』

 昼間イオが、言った言葉も気になった。


 (イオ聞こえる?)

 (ハルカ・・・ドウシタ?)


 機嫌良さそうなイオの声が頭の中に響く・少し眠そうだ

 

 (さっき、ミヲは星の娘っって言ってたけど・・あれは何??)

 (ホシノムスメハホシノムスメ・・)


 意味が、解らない・・。


 (じゃ、ミヲは竜騎士になれるかな?)

 (・・・リオハ女王!!)

 (え?女王って・・・)

 (女王ガサクラノヒノナカラアラワレル・・)


 まったく意味が解らない。


 (・・・オヤスミ・・ハルカ・・・)


 まだ、聞きたいことが有ったけれどイオはこれ以上は話す気が無いようだ。霞のようにイオの意識が消えていった。なんか、とんでもないお嬢さんを拾ったような気がする。いや、確実に拾った感が甚だ大である。


 月を背にした夜桜を見上げながらぽつんと呟いた。

ハルカとイオの会話の中にこの語の展開が、隠されています。

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