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星の末裔(改)~遥かなる時の中で~  作者: 白智(ぱくちー)
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エマージェンシー(1)

 さて、いろいろ不都合なところは、明後日の方になげといて・・・。

 

 落ち着いて周りを見てみると自分の周りに人がいない事に改めて気が付いた。ドラゴンは、いつでも飛び立てるように鞍をつけた状態で一塊になっているが、乗るはずの人間が、傍にいない。


 先ほどの状況に驚いてちりじりに成ったなどと言うことはないだろう・・。

 「イオ・・ハルカや皆はどこに行ったの?」

 当事者に聞くのが一番だろう。

 (エマージェンシー・・シェルター二ミンナ・・アツマル‥)

 そんな決まりがあるとは、思わなかった・・。

 「聞いてないもの・・解んないわよ!!」

 (緊急!!シカタナイネ・・イマ・・ハルカ・・ヨンダ・・マツ!!)

 「わかったわ、ありがとう・・イオ)

 

 一人でいる事が、こんなに心細いものだなんて考えてもみなかった。

 今まで人に係わらずに目立たないように生きてきたから・・。ここに来て人の温かみに触れて気持ちが弱ってしまったのかも知れないと思った。

 『一人じゃないでしょ?、僕たちもいるよ・・』

 すぐ傍にいるライムにそう声を掛けられて、「そうだったわ・・」と改めて思い直した。

 暫く待つとハルカが、息を切らせて走ってきた。

 

 余程、慌ててきたのだろう、着ているシャツの袖で流れる汗を拭っていた。

 ゆったりした白のシャツに紺色のトラウザースが、良く似合っていた。大雑把に結んだ髪が、頬や額に張り付いている。

 直接顔を見るのは、久しぶりな気がする。部屋に居た時は、いつも寝ていたから、見舞いに来てくれてもすれ違いばかりだった。


 「美桜・・ここに居たんだね。シェルターで見かけなかったから心配してたんだよ。そしたら、イオから念話が、来たから驚いたよ・・・・・」

 そう言って、私をみたハルカが、固まった。

 「どうしたの?ハルカ・・?」

 「え?・・君・・本当に美桜なの?・・・そんな・・・でも・・。」

 「私は、美桜だよ・・久しぶりに会うから・・忘れたとか?」

 「忘れてとかじゃなくて、全然違う・・ここに来た時と身長も伸びてるし・・」

 ハルカは、少し顔を赤らめてモゴモゴ言ってる。


 私は、自分の体を見て・・。

 「ああ、随分と変わったかも?成長が、止まってたのが一気に育ったみたい・・」

 そう言ってクスっと笑った。

 「一気に育ったって・・・あり得ない位の成長だよ」

 「そう、だから・・成長痛が、半端じゃなく辛かったのよ・・」

 と、世間話のようなことを話してると・・イオが割り込んできた。

 (エマージェンシー・・カイギ始マル・・イカナイノカ?)

 「ああ、そうだった、プロメテウス様から緊急招集が、掛かってたんだ。急がないと・・美桜行くよ」

 「プロメテウス様からの緊急招集?・・」

 (私の知ってるプロメテウスの事なのかな?)

 私の手を掴んで今来た方へと戻ろうとしていた。


 集合場所に向かう道すがらプロメテウスと緊急招集について教えてもらった。


 まず、プロメテウスは、この星にとって、大賢者と呼ばれている不死身の神であるということ。神話の中にも登場する凄い神なのだということ。

 人に火を与えてのが、プロメテウスだと云うその神が、この星の非常事態・危機的状態の時に集合をかけるというものが、緊急招集だそうだ・・・つまり未曽有の危機。


 人類が、この星にたどり着いてから、初めての緊急招集なのだそうだ。

 『ま、千年前に有ったとしても人類は、覚えていないだろう・・な』とライムが呟いた。


 「さっき、空に神を名乗る一団がいただろう?見た??・・あいつらは、プロメテウス様達とは、違う神たちで大昔から碌なことしかしないらしいよ・・。いつか来るだろうとプロメテウス様が、準備していたみたいだから・・安心して・・。」

 

 私を元気づけるようにハルカは、微笑んだ。

 (うん、美少年だ・・。)と場違いな事を考えていた私だった。

いよいよ・・・プロメテウス指導です・・じゃなくて始動です。

いつも文章が長くなるから、少し短めでかいてみます^^

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