女王の卵
ちょっと、構想がうまくいかなくて・・整理するのに時間がかかってしまい、遅くなりすみません。
周りのドラゴン達が、歌うようにハミングするように唸りだす。
それは、広場に広がる、ドラゴン達は体を揺らしながら歌うように唸りだす。
唸っているように聞こえたのだけれど・・どうやら違うらしい・・。
『美桜・・これはドラゴンの雄の歓喜の歌だよ・・』
「歓喜のうた?・・」
呟きながら燃え盛る桜の樹を見つめていた。
するとまた、声が聞こえる。聞こえるというより、頭の中に響くように感じた。
『ミオ・・ワタシヲヨンデ・・ワタシノナハ・・サクラ』
え・・??まただ。
「サクラ・・? 」
『ワタシハイオ・・・ミオ・・サクラノキノネモトマデキテホシイ』
そして、イオからの呼びかけ。
「イオ・・燃えてるけど大丈夫なの?・・今から行くわ」
『美桜・・待って、一緒にいくよ・・』
そういうとライムが、広がり丸い球体になって空を飛び始めた。
「えぇ~~ライム・・空飛んでるよーー」
『当然ですよ、だって私は魔法使いなんですから・・』
「いや、当然とか・・始めたきくんだけど??」
『あ、、そういえば言ってなかったような気がしますね・・』
もう、何でもありですか?ま、ファンタジーの世界みたいなものだって、プロメテウスが言ってたけど。地球は、化学の世界でここは、魔法の世界って・・。進んでるのか?後退してるのかわからないとは言ってたけど・・。
目のまえに燃え盛る桜の樹が、迫ってきた・・でも、何かがおかしい??と私の感がそう囁く、何がおかしいのだろう??・・
目のまえのs蔵の樹は、燃え盛っているのに・・熱が無いのだ・・・そう、熱くないのだ。
そんな事は、ありえないはずなのに・・。
そんな事を考えている間に 桜の樹の前に降り立った。
すでにライムは、元の姿に戻っていた。
『種明かしする?・・・プロメテウスの展開したホログラムですよ、美桜が此処に来た時点で十中八九、女神エリス達が来ると踏んで・・あの女神たちの事だから嫌がらせに桜の樹を燃やすだろうと予測してました。その為に桜の樹が燃え上がる映像を視覚的に組み込んでおきました。』
「え?そんな事を・・。ここの人たちは知っていたの?だって、凄く慌てていたわよ。」
『残念ながら、あくまでも予測でしたから、予想はしていても・・いつかまでは確定できませんでしたので・・それは、後で説明しましょう。』
「そっか、、知ってたらうまく騙せないものね。仕方ないかも?あ、、、、ハルカが凄く驚いた顔してこっちに来てるよ・・ライムどうしよう?」
『大丈夫です、お任せください。その為に私が居るのですから・・。ロロこちらに向かってきている人たちをあちらの席にご案内してください。』
そういうと、広場に草原にあった、テーブルセットを出し、、ロロに出迎えをさせた。
『先にあちらの方を・・・』そう言って、桜の樹の方に私を追いやる。
燃えているようにしか見えない桜の樹の根元に何かが、見えた。
「え?あれは・・?何??」
(あれは・・女王の卵だよ、私たちの女王・・そして私のツガイ・・)
イオの心が、流れて来る・・とても嬉しそうだ。
「女王の卵・・・」
それは、人の手でも一抱えほどある、真っ赤で大きな卵だった。燃えるような日の中でも更に真っ赤に輝いてみえたまるで、ルビーのように。
卵の元で跪き、恐る恐るそっと触れてみた、見るからに真っ赤でやけどをしたしまいそうで怖かった。
『コワガラナイデ・・ワタシハ サクラ・・。』
卵に触れると、桜の気持ちが、私の頭の中で耀・・煌めくように。
『ワタシハ アナタト タビヲスルノ・・・・』
(マダダ・・モウスコシジカンカカル・・・デモジカン・・マテナイ)
イオの考えていることは、何となく解るのだけれど・・。どう答えればいいのか分からない。
その時、ライムが傍にきてこういった。
『大丈夫さ、このために大賢者のプロメテウスが、長い時間をかけてちゃんとシナリオ??を考えてくれているよ。だから、みんなその通りに彼の計画通りに行動すれば、全てがうまくいく。この星も人も全てが救われるんだ。』
自信満々・満面の笑みを浮かべているように・・ライムが宣誓した。
『僕たちは、この星を守り、神々には何も奪わせないし・・私達の失った時・・そして未来を取り戻すんだ』
と。
次回は、ライムからプロメテウスの計画が明らかになります。
お楽しみに!!




