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星の末裔(改)~遥かなる時の中で~  作者: 白智(ぱくちー)
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【プロメテウス】との出会い 3

 美桜の生い立ちなどです。

 私の体が浮遊している。雲の間を流れるように記憶の中を漂っていく。

 

 時々、知らない顔の人が話しかけてきては通り過ぎていく。私の姿は見えていないのだろう・・私の体をを通過していくのだ。

 大きな船の前で、疲れた人々が、後ろをふり返りながら船に乗り込む・・。後ろに見えるのは地球に残る事を決めた人々。これは、決別の瞬間なのだろう・・。二度と会うことは叶わず悲喜交々の思いが立ち込めている。

 

 ここは、宇宙船の中だろうか?先ほど私が横になった、カプセルというもののようだ。沢山並んでいる。中には、眠り続ける人々。


 次の瞬間、目の前に星があった。【プロメテウス】の歓喜の感情が、伝わってきた。それまで孤独を共に旅をしていた彼が、星で見つけた物たち。

 スライムは勿論、妖精・神と悪魔・・・ここには、まだ人類が営むために必要なもの・・魔素への耐性が出来ていない。彼は、少しづつ人類に耐性を持たせるために抗体を探して生かすための準備を始めた・・そして、それは成功した。

 航海中に人類が争いを嫌うようにする事と同じように魔素への基礎的な抗体も遺伝子に書き込んだ、気付かれない程度に追加した。


 眠ることを必要としない彼だから二年という短い間に星の探索・索敵をしながら全ての準備を終える事が出来たのだろう。彼の努力失くして人類の移転は、無しえなかった。


 ここまでが、移り住んだ人類の歴史のようなものだろう・・。そして又、場面が反転する。


 「プロメテウス・・彼と子供を作ることはできるかしら・・人では無いから染色体とかも有るけど・・出来れば彼との子供が欲しいの・・。繁栄の為に女性は最低二人の子供を持たないといけないでしょ?勿論、冷凍の精子からの人工妊娠もあるけど・・。」

 『可能ですよ・・彼の構造はほぼ人類と同じです。私が補償いたします。』

 その言葉を聞いた女性は、ぱっと表情を綻ばせた。

 (これは、母様の若い頃の記憶ね・・。)


 次々と場面が、変わり・・私の成長が、私の体の中を通り過ぎていく。


 「美桜・・このままだと、全員が囚われてしまうわ・・。そうすれば誰も私たちを救い出すことが出来ない。私は、フレイルも貴方もそして、生まれてくるこの子も救いたいの。」

 「あなた一人に重荷を背負わせてしまう母を許してください。助けを呼ぶにも今は、時間が足りないの・・15歳になれば、彼の力を継承することが出来ます。目覚めたら私たちを探して欲しい・・とライムに頼みました・・。とても辛くて苦しい旅かも知れないわ・・でも、無理はしないでね。私は美桜の事も大事だから・・・仲間の力を信じて・・」

 泣きながら私に言い聞かせるように母が、私に語り掛けた。

 (あぁ、なんでこんな大事な事を忘れて居たのだろう・・。)

 

 「さぁ、行きなさい・・・時の狭間を超えて未来へ・・また、会えることを願っています・・」

 「母様ーーー!」

  ライムに手を引かれて桜吹雪に包まれた。


 私とライムが、桜吹雪に飲み込まれた瞬間・・。空に天馬に乗った一団が、現れた。

 中心にいる人物は、金髪をたなびかせた美丈夫で、耀金色の瞳をしていた。

 

 「さぁ、イオグニス・・力を渡すのです。」

 その言葉を遮るように・・父が、母を庇うように前に出て

 「少し、遅かったようだね。私は、何の力も持たない平民のフレイルですよ。」

 「どういう意味でしょうか?よくわかりませんね。それならば、囚われの身となって許しを請わせるまで!!」

 その言葉に驚いたように神話の世界の住人の軍神アレスは、顔を歪めて言い放つ。

 「その力を手に入れるまで私はあきらめないよ・・」


 その隣で真っ赤な髪をした女神エエリス、

 「私は、力など求めておりません。貴方が、傍に仕えてくれればよいだけですから、邪魔なその女も見せしめに連れて行きましょう」

 醜く顔を歪ませて笑う・・。


 「ですから、少し遅かったといってるでしょう・・。力も私も妻も渡しません・・」

 そういうと妻の花音を抱きしめて、最後の力を振り絞って、時の狭間の魔法を使う。

 

 あたり一面が、眩く光輝き抱き合った二人は、クリスタルへと変貌していた。


 まさか、こんなことになっているなんて・・・。美桜の精神体はショックで覚醒した。

 気が付けば、カプセルの中で横になっていた。


 『ここまでが、貴方に伝えるべき部分でしょうか?』

 目覚めた美桜に【プロメテウス】が、話しかけた。

 いろいろ書きたいことは、在りましたが、とりあえず駆け足で!!

詳しくは、追々・・・または、黎明の方で描こうと思ってます。

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