いったい君は・・(ハルカside)
「」()・・人間
『』【】()・・人外って感じです。
朝の用事を済ませて食堂へと向かう。ミヲは、もう起きてるだろうか?
知らない所で心細い思いをしてはいないだろうか?と・・・ミヲが、気にかかって仕方がなかった。
幼い頃の記憶が無いなんて・・・きっと辛い思いをしてきたんだろうな・・・。
エリアの朝の活動時間には、少し遅い時間・・・。殆どの人が、食事を終えて今日の仕事へと赴いた後なので広い食堂も閑散としている。
ミヲは、まだ来ていないようだ・・疲れていたようだからまだ、寝ているのかも知れないな。
(イオ、おはよう!ミヲはもう起きたかな?)
(・マダ・・ネムリノナカダ・・アレハシバラクハメザメナイダロウ・・)
(ありがとう)
そうか、暫くは目覚めないって、余程疲れていたんだろうな・・・後でマリアに様子を見に行ってもらった方が良いかもしれない・・・そんな事を考えていると・・マリアが息せき切らすように慌てて走り寄ってきた。
「坊ちゃん・・・大変です‥ミヲ様が・・。」
「ミヲがどうかしたの?」
「まったく、起きないのです・・。」
「え?・・どういうこと?」
マリアが言うには、そろそろ朝ご飯の時間なのでお声がけに伺いましたところ、全く返事が無いので気になり「失礼いたします」と声を掛けて扉を開けたという。ベッドの中のミヲは、大量の汗に時々苦痛に歪む表情で激痛に耐えるような仕草が、見られたのだという。
これは、一大事と、エリアドクターの劉の所まで行って往診してもらったのだという。
「で、どうだった・・??」
「それが・・劉先生のいうには、成長痛が、酷い状態で・・これは決して病気ではないと、ただ、ここまでの物は先生も初めて見たそうですよ。何かの切っ掛けで一度に成長が始まった感じだとか・・。」
「で、どの位つづくのかな?・・」
「暫くは、要観察・・多分、1週間もすれば痛みも治まるだろうってことですよ。」
「彼女の連れていた子犬の面倒も見てもらえる?餌とか・・。」
「あぁ、あのリオルって子犬ですね。。ミヲ様の傍を離れないんですよ・・あと、見慣れないスライムが一匹いたんでsじゅけど・・どうします?」
「部屋から追い出そうとしたらリオルが、怒るんですけどね・・あれもミヲ様の連れなんでしょうか?」
「食事を届けるついでにそれも聞いてみひょうか?取り合えず、消化の良いものを届けて上げないとね。」
「ミヲ、具合はどう?」
ベッドで横になるミヲに小さな声で問いかけて・・息をのんだ・・。まるで知らない女のコがそこにいた。
「・・体中が痛くて・・咳もくしゃみも出来ない・・・笑ったら・・階段から突き落とされたみたいに痛む・・いたたっ・・・」
「あ、無理はしなくていいよ・・痛みが引いたらゆっくり話をしよう・・・ところでスライムが紛れ込ん出るってきいたんだけど・・?」
「ライムは、私の仲間です・・・だから、ここに置いたください、お願いします。」
「名前持ちのスライムだったんだね・・わかった、それもいずれ説明してくれればいいよ。兎に角今は、ゆっくり休む・・それが君の仕事だよ。」
そう、伝えると途端に安心したせいか、、ウトウトとし始めたミヲ。
「じゃ、邪魔にならないように戻るよ、マリアを世話係につけておくから、何かあればマリアにいってね。」
「・・・はい・・ありが・・・ござぃ・・」
起こさないようにそっと部屋を出る。
一晩でこんなにも変わってしまう君はいったい何者なんだい?
呟いた僕の言葉は誰の耳にも拾われなかっただろう・・聞こえたとしたら‥足元のスライムだけだ。
今日は、興味深々のハルカ君のお話でした。
次は、復活した美桜とスライムのライムが・・・・。