ルールーのお茶会は危険な香り(1)
今日は新しい仲間がふえました。
ネモフィラ様の容姿の設定が少しだけ変わりました。
陽気な妖精メイドの後ろを歩いて、付いていく。
『庭にお連れするようにって言ってましたね。』とララ
『お庭にお連れしますの~』とリリー
『すぐ、其処ですので方の力を抜いて・・気楽にどうぞ!』とルル
妖精たちが、庭へと続く扉をあけて、お辞儀をして案内する。
『『『お待たせいたしました、美桜様をお連れいたしました。』』』
あけ放たれた扉から庭を見て驚いた。最初に見た草原のような物だとばかり思っていたら其処は、まるで空のようであり海のような・・あたり一面が蒼かったから・・。小さな蒼い花で埋め尽くされていた。
花は、外側が蒼く中心はいくほど薄くなり白くなる。
見渡す限り、丘一面が青く染まり、空と海の青と溶け合う風景のようで、まさに絶景としか言いようがない。
「ふわぁ~、凄い・・奇麗~・・・」
暫く、時の経つのも忘れ見入っていた。
『美桜様・・宜しいですか?』
目の前の風景に気を取られて待ち人が、いることも忘れていた。改めて声を掛けられて慌てて声のする方へと向き直る。」
其処には、緑の髪で緑の瞳・緑の肌のドリュアスのルールーと先ほど挨拶を交わしたスライムのライム。そして、もう一人儚げに立つ女性が一人。
『さ、皆様おかけください。』
微笑みながら着席を促す。
『そこに掛けてもらえるかしら?、それとライム・・悪いけど、皆にお茶を頼んで貰える?』
『うん、いいよ~ちょっと待っててね・・ロロ、お茶をお願い。』
と、さっき私が出てきた扉の方に向かって声を掛ける。
『はい、畏まりました。』
執事の妖精さんです。執事のいでたちですが、燕尾服の背中に黒い羽が生えてます。
(あ、なんか恰好いいかも・・?)
妖精執事のロロさんが、私の隣に来て、すっと手元にカップをおいた。一緒にミルクも持ってきてくれたらしい。
「ありがとう!!」
ロロさんにお礼を言うとなぜか?ライムが、体を プルルと揺らした。
・・なんだか嬉しそうだ。全員に行きわたるとロロさんは、お辞儀をして後ろに下がった。
この席は、ルールーさんが取り仕切るようだ。
『さて、何から話せばいいのかしら・・、とりあえず紹介するわね。この子が、イオグニス様の娘の美桜様です。記憶が、封印されていた為ご自分の事などを覚えておりませんでした。封印の解除は成功したのですが、何ぶん時間が経ちすぎて・・細部まで完全に思いだすことは難しいかと・・申し訳ございません。』
そういうと、本当に申し訳なさそうにルールーが、頭を下げる。
『すぐに思い出すというのではなく、徐々に思い出す感じになるかと思います。あの女の術は、強固でしたから・・。』
一瞬険しい表情になるもすぐに気を取り直したようにため息を吐く。
『ライムとは、先ほどお話ししましたよね。次にこちらの方は、高位妖精のネモフィラ様です。この花のお名前と一緒なの、ネモフィラ様がおいでになるといつも・・この様に幻想的な風景になります、素敵でしょう?・・』
ルールーの紹介にネモフィラが、軽く首を曲げてこちらを見た。ネモフィラ様の瞳は朝焼けの空の濃い蒼で、まるで吸い込まれそう・・髪はふわふわの白髪?ってシルバーよりの色、右脇の一房だけが、黒い素敵なコントラストだと思う。白地の生地のロングのワンピースで、髪とお揃いのように所々に黒いレース使い可愛いけど落ち着いた感じ??
『こんにちわ、貴方のお母様とはお友達でしたのよ・・会えなくてとても寂しいわ・・』
「鈴を転がすような声」とは、正にこのような声なのだろう、高く澄んだ声は、心地よく美しい。
『何から話しましょうか、随分と長くなるので楽な態勢で聞いて頂戴ね。』
そう言ってルールーは、話始めた。
『答え合わせをしながら話していきますね。まず、貴方のお名前は、美しい桜と書いて『みお』さまと申します。』
「み・・お・?」
『お母上は、花音様と申します。花音様は地球という星から訪れた方でございます。先ほどの美桜様のお名前のもとは、故郷よりお持ちになった花だそうです。』
「美桜ですか。地球という星・・ですか?聞いたこともないです。初めて聞きました。」
私は、本当に何も覚えていないんだ。思わず爪が食い込むほどに強く手を握りしめた。
『花音様たちは、地球という物質文明の発達した星から長い年月をかけて、こちらの星にたどりついたのだそうです。地球は発達した文明の為に戦争や災害などで住むことが出来なくなり、新天地を目指されたとのことでした。』
奇想天外すぎて、頭が追い付いていかない・・。
(地球?・・宇宙船??)
『美桜さまのお父上は、イオグニス様と申します。花音様とご一緒になるために精霊王をおりて平民のフレイル様として暮らすことを選ばれました。』
「精霊王・・?」
『はい、この星には、精霊王と呼ばれる方が何人かおられます。争いに巻き込まれ傷を負ったイオグニス様を見つけ介護されたのが花音さまで、それが、お二人の馴れ初めでございます。丁度、スライムを探しに来た花音様をイオグニスさまの所までお連れしたのが、こちらのライムでございます。』
『ィエース!おいらがスライムのライムだよ~美桜・・覚えてる??』
『それが、約千年前の出来事です。』
「いや、ちょっと待ってください。余りにも突飛すぎてついていけないのですが、、」
(なんか・・飛んでも無い話になってきたけど・・大丈夫なの?これ・・慌てる私は悪くないと思う・・嘘じゃないなら何だっていうの?誰か教えてくださーい!!)
ルールーさんのお話は、飛んでも無いお話でした。
下記進めていくうちに・・キャラが崩壊してきた気がする??・・・気のせいです。