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星の末裔(改)~遥かなる時の中で~  作者: 白智(ぱくちー)
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ライムと妖精メイド

スライムライム君と新しい仲間の搭乗です。


 暖かく柔らかな舌に撫でられて私は、目を覚ました。

 心配そうな顔でリオルが、私に甘えるように鼻先を押し付けてくる。

 (ここは・・・どこだろう??)

 上半身を起こし軽く頭を振ってみる・・ぼーっとしていた意識が、少しづつ鮮明になってくる。

 (そうだ、私・・・私の事を教えてくれるって言われて、ルールーって人の後を追って、樹の中に入って行って・・そのあとは・・・??)

 私が、横になているのは、木で作られた簡易なベッド。簡易と言っても昨日まで寝ていた寝藁の ベッドに比べたら雲泥の差だ。お茶を飲んで寝てしまった私をここまで誰かが運んでくれたのだろう。


 「トントン」と ノックの音がする。

 ノックに驚いてドアを見ると再度ノックが・・「トントン」

 『美桜・・・起きた??』

 少年のような声が聞こえた。

 「はい・・」

 美桜と呼ばれたけれど・・それが私だと聞いたけれど・・あやふやなので小さな声で返事だけした。

 『開けるよ~~』

 と、勢いよく扉が開いて・・そこには子供位の大きさのライム色のスライムがいた。

 『目が覚めたんだね・・よかった・・お腹は空いてない?』

 親し気にスライムが声を掛けてくる。

 『おいらは、スライムのライム宜しくね~』

 すると、それまでじっとしていたスライムが、こちらを見て急にプルルっと体を揺らした、そして器用に触手を伸ばし私に向かって手のように振り挨拶してきた。

 『あ、こんな時には「僕はスライムのライム悪いスライムじゃないよ」って挨拶しないといけないんだっけ?・・花音がそう言ってたな・・』


 『君さえよければ話がしたいって皆がまってるんだけどいいかな?』

 『・・・ええーと・・』

 『これはこれは大変失礼を。レディには身嗜みが必要だったね・・じゃ、妖精メイドを呼ぶからお世話されてね。』

 ライムがウインクしたような気がしたけど・・気のせい?


 ライムがその場でお世話係の妖精メイドを召喚して手短に用件を伝える。

 『美桜様のお世話を宜しく、終わったら庭にお連れして・・宜しくね、それでは後ほどです。』

 ライムは、そう告げると手を振りながらドアから離れて行った。


 『ララです、これからお世話をさせていただきます。』白いの羽の妖精メイドが頭を下げる。

 『リリーです、これから宜しくなのです。』ピンクの羽の妖精メイドが頭を下げる。

 『ルルです、お世話係です、何でもいってくださーい。』濃いブルーの羽のメイドが頭を下げて挨拶をする。

 「こんにちわ、ミヲです。」そう言って挨拶を交わす。


 妖精メイド達は、一斉に目を輝かせて三人で話始めた。

 『ここは、可愛いレースをふんだんに使った白のドレスでしょう』

 『何を言ってますの?桜の妖精のごとき美桜様には、ピンクのドレスがお似合いなのです~。』

 『はぁ~?わかっていませんねぇ~、高貴な瞳のラベンダー色のシフォンのドレスです、ここは絶対に譲れないのです』

 険悪な雰囲気で鼻息荒く言い合う妖精メイドを見てため息をついた。

 

 『美桜様は、ララの選んだドレスになさいますよね』

 『リリーの選んだドレスが一番可愛いと思いますよ~』

 『ルル一押しのドレスを着てください、後悔はさせません。』

 

 「あの、余り皆様をお待たせするのは、良くないと思いますので、ジャンケンて知ってますか?ジャンケンで勝った人の服にします・・・。」

 『『『ジャンケン!!それにします。』』』

 三人は、本当に仲良し?同時に振り返り・・答えた。

 『『『ジャンケンポン!!・・相子でしょ!!』』』

 『やったー!!正義は勝つ!!』

 ルルが、右手を上げてガッツポーズで叫ぶ、負けた二人は、とても悔しそうだ。


 妖精メイドを観察しててわかったこと。

 ララは、真面目でシッカリ者っぽい。長女みたいな感じ。

 リリーは、少し甘えん坊さんみたいで次女かな?

 ルルは、元気一杯で男前??の末っ子みたいですね。


 渾身の一撃じゃなく・・ジャンケンで勝利したルルおすすめのドレスを身にまとう。その間にララが、髪を梳かし整えてくれる。リリーは、爪のお手入れや細々としたお世話をしてくれた。

 三人は、生活魔法が使えるとのことで・・清潔にしたくれるクリーンなどの魔法をそれぞれに使ってくれた。

 この他にも収納魔法で大きな鏡を取り出して、私の姿を見せてくれた。収納魔法・・凄い、そう言えばこのドレスや小物も色々突然現れた物ね・・便利そうだから後で聞いてみよう。そんな事を考えていると。


 『はぅ~、やはりこのドレスで間違い無かった』とルル握りこぶしに力を籠める。

 『本当にお綺麗でいらっしゃいます』ララが微笑みながら。

 『もう、これから毎日が楽しみなのです~』とリリーが言った。


 「お待たせしちゃいました・・そろそろ参りましょう、リオルも一緒に行こうね」

 「ウォン!!」リオルが元気に答える。

 『『『では、ご案内いたしまーす!!』』』

 元気な妖精メイドの後を付いてミヲとリオルは部屋を出た。

書いていてお世話係が、必要だわと思い付き。妖精メイドを急遽加えることにしました。

元気で楽しい新しい仲間です。宜しくお願いします。

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