星の記憶(プロローグ)
以前、書いた時の文章では、伝えきれていない。そんな感じがして、新たに加筆・修正を加えて、新しい「星の末裔」に作り直してみました。
遠い遠い昔のこと、人類は文明の元に繁栄し、享楽を謳歌した。他を顧みずに己の欲するままに進んだ。その道の辿りつく先は破滅とも知らずに。
長い年月の中で、度重なる戦争や自然災害のために傷つき地球の命は、尽きかけていた。すでに自浄作用をも失くし死を待つだけとなった。
戦争で使われた核ミサイルで汚染された大気は気温を上昇させ、大地を焼き尽くす。
温暖化という名のもとに高い山々の氷河や両極の氷が解ける事で海面の水位が上がり、かつて栄えた多くの都市は、海の藻屑へと姿を変えた。
それでも 人類は学ばない。
生きる為にと残された土地を求めて争った。宗教・政治・野心などによるものであった。
その後、死の灰が大地に降り注ぎ・・今、正に地球は、重篤状態となった。
かつて21世紀の初めの地球には、78億もの人間が、住み暮らしていたという。その後の戦争と災害により人口は減り続け、22世紀初頭には、すでに10分の一ほどの6億まで減少した。
その後も民族至上主義や宗教の弾圧により人々は、倒れていった。その後も人口が増えることは無く、すでに人類は、8000人程度にまで減少していた。人々が、自らの愚かさに気が付ぎ悔い改めても、すでに遅く、自然淘汰される日々を待つだけとなった。
そんな中、上昇していた気温が、放出され始めて。地球の気温は徐々に、冷え初めてきた。それは恐れていた氷河期への到来を告げるもの。この氷河期が、終われば又、灼熱の太陽が、大地を焼くことだろう。
今まで、地下に逃れ住むことを余儀なくされていた人類は、大気が再び熱する前に宇宙へ出ることを考えた。これは、人類にとって最後のチャンスかも知れないと多くの人が考えた。
それは又、新たな争いの始まりとなる。宇宙に暮しを求める人と 地球は回復すると信じる人々の争い。そして意見は、残留希望と脱出希望の二手に分かれた。
もはや、意見が、一つになることは、無かった。
残留希望者は、昔エベレスト連峰と呼ばれた山々の地下にシェルターを 移設し今後の地球の変化に対応していこうと計画を立てた。
宇宙に移住を希望する人々は、現在使えるすべての科学の力を結集して 「ノアの箱舟」を作り宇宙へと希望をつなぐこととした。
宇宙船の名は、【Tbellus Terra】(ペッルス テラ)美しい地球・麗しの地球
ステーションは、居住区・貨物区・育成区と別れているものが、三つ。
シリウスと名付けられ、これを繋ぐ中央のメインブリッジをベガと名付けた。この船は、AIスーパーコンピューターの【プロメテウス】が、全てを管理するシステムとなっている。人類が冷凍睡眠している時に人類居住可能な星を 探査して運ぶのが、プロメテウスの仕事となる。
そして、幾度も争いに悩まされた人々は、新しく済む星に戦闘に結びつくものは一切を持ち込まないことを決めた。新しい星でも飼育可能と思われる動植物の種や番つがいも 一緒に連れていくことにした。
最新医学と工学を使用して遺伝子の中に あるものを組み込んだ。それは、種の保存のためにと搭乗者に知らされることなく、秘密裏に処理され行われた。
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西暦2284年六月。
宇宙船【Tbellus Terra】は、全ての準備を終え、居住可能な惑星を求め人類の希望をのせて宇宙へと旅経った。いつたどり着くともわからない旅。宇宙船の中で暫し長い眠りにつくのである。
移住にあたり、専門的知識を持つものを指導者とし、計画を進めた。そして人々は、その指導者を賢者と呼び称えた。12人の賢者と。
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AI【プロメテウス】は、宇宙船の航行・探索・解析・生命維持のすべてを担っている。人工知能をもった彼は、一人で考え・答えを出しながら宇宙をさまよい、地球から120光年離れた銀河の中に見つけた。新しい星だけれど・・地球に似た大気・気候・・・二年の月日をかけて、探査をくり返しながら答えを見つけた。
無事、到着し生命の保存育成へと着手して、暫く経って【プロメテウス】は、仕事を終え・・眠りに就くことを決めた。再び目を覚ますのは、人類の危機が、迫った時と、自分を封印した。
長い年月が経ち又、人々は、魔物と争い続け、積み重ねてきた古い星の記憶を消してしまった。
そして、人類が星にたどり着いてから1000年の時が過ぎようとしていた。
それでもまだまだ、文章が稚拙で語録も少ない。猫頭なので・・・。
猫頭だけど・・鳥頭でもある作者は、ついでにノミの心臓。
とりあえず・・宜しくお願い致します。