表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人は幸運チートで異世界に転生する。
7/77

遊び人とスライム

 そうして、武器だけ買って狩り支度を終えてしまった俺は、さっそくマイケルに連れられて歩くこと1時間ほど。

 町から西にいき、ちょっとした草原をぬけ、森についた。

 気持ちの良いハイキングだ。これで相方が禿マッチョじゃなきゃ、いい休日なんだがな。


「よし。目的地はここだ、その名も西の森だ。それ以外の名前はない。この森には魔物といえるのは、スライム程度で、あとは獣類が多数生息しているだけだ、よっぽどのことがなければ死ぬことはない。」


 スライムか、いいね。獣類か。その類ってところもう少し掘り下げてほしいんだが?熊とかまだ勝てる気がしないよ。


 熊は怖いがスライムは大好きだ、いろんな意味でね。

 愛剣ゴブリンソード、愛称ゴブリーヌの試し切りを早くしたい。

 初めての愛刀だし、かわいらしい愛称をつけて大切にしようと思う。


 後日この剣をめぐり大騒動が起こるかもしれないし起こらないかもしれないことは当然俺はまだ知らない。


 さて、森について、10分。ついに本日最初の獲物スライムが二体。

 二体はまずいよ?ゴブリーヌふるう前に謎の液体二発くらうと死んでしまう。


「スライム2体か?レベル2にはちょうどいいだろ。さあいけ、ピッケル祝福されし転生者よ」


 マイケルが心なしか楽しそうだ。さあ、怪我でもしやがれってかんじ……感じ悪い。半分は俺のせいか。

 武器に全財産投入しちゃったからな。


 しかし、やるしかない。死ぬことがないと考えれば謎の液体も避ける必要さえないが、酸性の液体をくらい続ける問に俺の大事な旅人の服がなくなり、全裸で町への帰還なんてこともありうる。

 俺に変態属性は少ししかないし、何より野獣となったマイケルが怖い。ここは慎重にいかねばなるまい。


 全裸ピッケルが目的かマイケル?


 まず、しっかりと観察、スライムも大きさが違うことに気が付く。向かって右はでかく、左は小さい。

弱いほうから仕留めるのが複数戦の定石。


 俺はジリジリと左側のスライムに近寄る。奴の必殺の謎の液体はおおよそ2メートルが射程だ。

 ギリギリ2メートルの射程に入るが、スライムは攻撃をしてこない。

 体を真っ赤みして威嚇してくるのみ、片方のスライムはさらに三メートル側方にいる。

 さらにジリジリと、進み1メートルの位置まで進む。まだ攻撃がこない。


 なんて我慢強いスライムだ、先に動けば負け、達人同士の戦いか?


 ならば仕方ない、先制攻撃だ!

 俺はゴブリーヌを振りかざす。と同時、小さい方が必殺の謎の液体攻撃をしかけてくる。


 やはり先に動いた俺の負け?


 フハハハハ、読んでいるぞ、あえて隙を見せたのだ、俺はそれを右にステップしてかわす。

 ここまでは完璧。完全に回避した。先には大きい方のスライムがいる。

 いままさに俺にむけて謎の液体を吐こうとしている大きいスライムがいる。

 躊躇なく大きい方のスライムにゴブリーヌを突き立てる。

 酸性の液を出しきった小さいスライムなど、硬直しているただのゼリーに過ぎない。

 ならば、必殺技を残した大きい方をどさくさにまぎれ殺すが得策。


 昨日は棒きれで戦っていたが、今日はゴブリンソードだ!さあ完全にお前の体にささっているぞ?もう耐えられまい、早く爆散するがいい。

 っと思いきや、爆散しない。どうやらゴブリーヌの攻撃力では一撃必殺とはならなかったようだ。スライムにもレベル差によるHPの過多があるとみた。

 大きいスライムは謎の液体の準備よし。瀕死になりながらも、攻撃しようとする。


 俺はとっさにゴブリーヌを捨てさり、スライムの真上に飛ぶ、サヨウナラ我が愛刀よ。

 これぞ捨て身の跳躍ってやつだ。


 一瞬後、もと俺がいたところに、大量の謎の粘液。これ全部くらっていたら……危なし。

 俺はとんだ勢いそのまま、今度は落下の勢いでスライムを蹴り飛ばす。

 スライムが爆散する。


 なんとか大きなスライムのほうを倒す。

 すぐさま、ゴブリーヌを手に取り小さいスライムに向き合う。

 おかえりなさい我が愛刀よ。もう二度と手放さないよっ!命の危険がないかぎりわね。


 ちびスライムは、必殺スキルをつかいきった後、あとはゆっくり殺すだけだ。

 くらえゴブリーヌ。

 俺が剣を横一線した瞬間に謎の粘液が飛んできた。

 必殺スキル二回使用だと。お前は鍛えられたスライムか。

 油断していた。


 はずがない。命がけの戦いで油断するほど遊び人じゃない。


 二回三回出してくることは想定済み。

 なわけあるか!スライムのくせに生意気だぞ。

 俺はゴブリーヌをスライムに適当に投げつけ、前転することで、液体をかわす。



 すぐに立ち上がると、小さいスライムが爆散していた。ゴブリーヌがちゃっかりスライムにささっていたようだ。


「……」


(レベル2といったが身のこなしがいいな。さすがは転生者、これは俺の出番はないかもしれん)


「今のはいい判断だ。スライムとはいえ、アシッドサンはもらいどころが悪ければ、腕の一本くらいはもっていく。よく回避したじゃねーか。」


「町への道中にスライムとは戦っていたいましたからね。まぐれみたいなもんですよ。」


 こっそりレベルが上がった。マイケルには内緒にしておこう?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ