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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人は幸運チートで異世界に転生する。
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遊び人はスライムと戯れる


 さて、ドラゴンとの悶着も一息つき、一時間ほどさらに進むとやっと街道にぶち当たる。

 幸いモンスターと出会うことはなかった。

 運のいいことに、まさかの運のいいことに、街道に看板があるではないか。

 これが、幸運チートか?


 しかも文字が読める。これはなんかの特典かな。

 右『商業都市 ラクーン』

 左『農村 ラクシタイア』

 まずは村から進めるのが一番か?だが村のような閉鎖的空間において、この世界の右も左もわからない俺が入るのは危険が危ない。

 いきなりの村八分は心がもたないぞ。


 人ごみに紛れながら、今は力を蓄えるとき!

 商業都市いってみよう。

 さすがに街道は、いままでの森とは段違いに歩きやすいが、もう僕の足は限界です。

 24時間チャリティーマラソンの気持ちがわかる。マッサージ師が必要だ。

 なんとか街道付近で杖のような棒を獲得し、杖として活用しながら歩く。気分は賢者ですよ。

 実際は、難民のようだ。


 するとどこからか「キャー」っという声。ヒロイン登場イベントか?


 どうやら俺が無意識に発していたようだ。恥ずかしい。

 目の前には、ドラゴンクエス○なんかでよく見るスライムがいるではないか。

 遊び人にしてレベル1の俺で勝てるのか?。

 世界最弱と思われるスライムとはいえ、遊び人だぞ俺、スキルはまだない。あるのは杖のような木の棒だけだ。

 だが、ここは覚悟をきめる、スライムごときに遅れをとる遊び人様ではない!幸運はチートレベルであるしね。

 スライムくらいソロで狩れないと、俺の人生お先真っ暗だもんね。流石に倒せるでしょ?倒せるよね?頼むよ女神。


 さあ戦おう。スライムよお互いの命を懸けた決闘だ。お前が死んでも恨むなよ。俺が死んだら一生恨みつくしてそれこそ再度転生してやるからな。次は遊び人は選ばない。


 スライムもこちらの殺意を感じたのか薄水色だったボデーが真っ赤になってる。

 うーん、なんか少し強そうだけど大丈夫かな?


 なんて考えている間に敵の先制攻撃

 スライムの口無き口から粘液の発射。


 大したスピードじゃない。ここは華麗に回避だ。と回避行動に出た瞬間にはすでに粘液が体に付着してしまった。


 敵も大したスピードじゃないが、俺も大したスピードなんてだせないことを忘れていた。

 腕に粘液がかかり、旅人の服が焼けていく。幸い皮膚はちょっとしたやけど程度でおさまったが、旅人の服を着ていなければ危ないところだった。

 ありがとう旅人の服。おまえは、宝箱に眠っている伝説の鎧よりも仕事をした。


 次はこちらのターン。足は痛い。体力はもうない。スキルもない。なにもないが木の棒だけはある。


 気合をいれて、木の棒をスライムにむけて降り下げる。ああ。自分でも悲しくなるほどスピードがない。

 だがしかし、スピードがないのはスライム側も同じ、さらに向こうは必殺スキルと思しきものを使い、硬直状態のようだ。初手から必殺スキルを使うだなんて?

知らない相手には最初から全力だよな、俺も見習うよ。

 そこにオレの容赦ない木の棒攻撃がさく裂した。こちら側は通常攻撃、連打可能だぜ?覚悟しろスライム。

 二発叩き込んだところで、スライムが体を小さくしタメをつくっている、これはボデーアタックの予兆か。

 俺はとっさに杖の先っぽをスライムに突き刺す。


スライムは爆散した。


 初めて魔物をこの手で殺した。もう後戻りはできない。俺は汚れちまったのさ……

 んなことあるか、正当防衛だ。


 試しにアイテムボックスから薬草を出して使ってみる。

 スライムの粘液で火傷した右手にあててみる、すると薬草がひかりだし、腕の傷が癒えていく。


 っとその前に自分のHP確認

 現在HP10……おい。地味に危なかったろこれ……総HP30ですよ!スライム相手に二撃くらうと死んでしまうかもしれない俺の体。


 町についたら二度と外にはでないほうがいいんじゃね……

 とはいえ、レベルアップが気になる。経験値がどれくらいはいったかは分からないがレベルという概念がある以上敵を倒し続ければ、レベルはあがるだろう。

 今回はレベルはあがらなかったが、ぜひレベルアップの効果を知っておきたい。


 街道を進みながら最弱のスライムが出た時のみは戦うこととしよう。


 そうして街道をいくこと三時間。ついに遠くに町が見えたきた。


 ここまでスライムは4回出会い、最初の2回はこちらもダメージをくらったが、次の二回は回避することができ、一方的虐殺とあいなったわけですが、レベルアップはまだできない。

 一応前世では、剣道の有段者だ!生きてて初めて役にたったよ。


 するとそこへ、ちょうどカモのスライムさんが1匹。しかもこちらに気が付いてない!

 無理やり使わされた薬草の恨みここで晴らさせてもらう。俺は忍び足で近づきそのまま聖剣エクスカリバーと名付けた杖を振り下ろす。

 スライムさんさようなら。



 そして、まさかの待ちに待った。


 レベルアップです。レベル1から2になりました。


 HPMPSP力敏捷 ともに10もあがり、幸運に関しては30あがった。

 だがこれ、他の基準となるものがないから、多いのか少ないのかわからない。


 とにかくスライムの攻撃2発は耐えることができそうになったことを喜ぼう。


 そうえいば、スライム君倒すたびに1Gとスライムの水晶を落としている。

 これは遊び人的に考えると本日の遊ぶ金に換金できそうでしめしめである。


 レベル2になったまま、いよいよ商業都市ラクーンへ到着した。

 冒険者ギルドとかあるといいな。

 それよりも賭博場とキャバクラといい宿屋があればいいな。


な んてことを思いつついざ商業都市ラクーンへ。

 入場税として3Gとられました。実にスライム三匹分である。

 高いのか安いのか?相場がわからん……


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