土魔法の再評価
〇定義もしくは想定!
色々考える前に、こちらが想定しているイメージを提示。
1 その世界では10人に1人が魔力を持っている(魔法が使える)よ!
(水魔法基準で一日に3リットル未満の水を作れる)
2 魔法を使える10人に1人が初級レベルだよ(全体からは1%)
(水魔法基準で一日に3リットル以上作れる)
3 初級レベルの10人に1人が中級レベルだよ(全体の0.1%)
(水魔法基準で一日に6~43リットル以上作れる)
4 中級レベルの10人に1人が上級レベルだよ(全体の0.01%)
(水魔法基準で一日に43×nリットル以上作れる)
5 ここより上は規格外だよ(全体の0.001%未満)
(水魔法基準で一日に1トン以上作れる)
6 おおざっぱに地水火風で1/4ずつだよ
7 複数系統も使える人いるかもだけど、今回は省略するよ
※
3リットルは兵士一人に必要とされる量
43リットルの水は騎馬兵が馬を支えるのに必要な量
〇土魔法
イメージ大変だから、土魔法の定義を――
・目の前にある土を自由自在に操れる
・その量によってレベルが変わる
・あまり遠くにあるのは駄目
・石とか砂利でもいいけど、難易度が上がる
・同じように泥化なども難しい(二属性限定とすべき?)
・動かせるといっても、戦うような速度は無理。凄くゆっくり
とするよ!
それを水魔法の基準を参考にして――
初級未満……少量の土を動かせる
初級 ……1m立法
中級 ……10m立法
上級 ……100m立法
で考えてみたよ!
・1m立法
2~3人分の塹壕程度だよ。
かなり浅いか狭いので、爆撃用だと足りないor一人分程度になるよ。
硬い地面でも兵士なら一時間で掘り返すというよ。
一般労働者で二時間レベルだよ。
魔法じゃなくてもいいじゃんというかもだけど、瞬時に作れるのは強みだと思うよ。
壁を厚み10センチ、高さ2mとしたら、長さ5m分を作れるよ。屋根なしの家なら数日で作れちゃうね。
・10m立法
10人用程度の塹壕とか楽勝だよ。
万里の長城は幅4.5mで高さ6~9mだから、10m立法だと約30センチ分の長さに相当だね。
一年300日労働で90m分の万里の長城が作れるよ!
4年もあれば90m×90mの城塞村も作れるよ!
……「集落に城壁すらないとか、どこの未開部族だよ」が世界標準?
・100m立法
10m×10m×1mの畑を掘り起こす想定してたよ。
これは人が乗らないトラクターの仕事量に相当するよ。もう人力だけでは代替不能ラインだよ。
幅1mで高さ2mの壁なら、一人で50m分も作れちゃうよ。戦争激変だね。
もちろん、むこうも作ってくるだろうから壊すのも役目だよ。
……たぶん土魔法がある世界だと馬戦車とか身体を張ったギャグ?
通常弓完全無効説のある函谷関の高さは66m、最低限必要な幅は不明なるも20mに仮定すると……一日に0.075m!
やはり一年300日労働で考えたら22.5m分!ww
30年も従事させれば約0.7kmに!
〇おまちかねの何人いるんだよ算
中世レベルだと人口は――
10万人……かろうじて国を名乗れなくもない。基本的には街レベル
100万人……一般的な意味での小国
500万人……普通の国力。歴史に名も残る。
1000万人……大国。歴史を動かしてきた勢力
ぐらいが定説だよ!
つまり、普通の国だと――
125人の上級土魔法使いがいる計算になるね。
さらに中級魔法使いは10人で上級一人分、初級なら100人で一人分とすると――
上級魔法使い相当が375人
になっちゃうよ!
上級土魔法使いは一日に3メートル分の万里の長城を作れて、あれは全長が2万1196kmで、総勢375人だから――
62年で完成
となるよ。
これで普通の国だからね。臆病な王様だったら国境ぐるりと万里の長城クラスも夢じゃないよ。
ちなみに実際の万里の長城は、工期2000年、実作業のべ2~300年が定説だよ。それから比べると4倍速ぐらいになるよ。
でも、大国が本気を出したら――
100km×100kmで高さ66mの城壁を持つ超城塞都市
ですら楽勝だよ!
大国が擁する750人の上級土魔法使い相当の力なら――
約20年で完成だよ!ww
そして道路とか、もっと噴飯もの!
土を石のように固く転圧が可能だとして、それを5センチもやれば立派過ぎるほどの道路だよ。
上級魔法使いなら一日に幅20m×長さ100m、厚み5センチを作れる計算となるよ。
東京~大阪間が約500kmだから、普通の国にいる375人の上級土魔法使い相当でやったら、たったの2週間!
……こうなってくると道がない地域というのが極めて特殊に!?
(やっぱり硬くできるとかは特殊能力とするべき?)
〇意外! それなりに世界観とあっている!
よく「魔境とかいう地域があって、そこと人類の版図は『壁』で仕切られていて、そこから魔物が侵攻してこない様に守っている」なんて設定あります。
これまでは「嘘くせぇ。でも、そこはツッコまないのが作法なのだろうなぁ」と考えていました。
しかし、結構な制限を設けた土魔法でも、『壁』クラスの大城壁を作れそうです。
そして色々な作品で城外に全くスラムが構成されていないのも、かなり余裕をもって増築できるからだった?
(普通は逃亡農民などが城壁の外にスラムを作り、長い時間を掛けて新市民として受け入れられていきます。逆にスラムがない街は、成長していない証拠だったりも)
むしろ「それだけの土魔法技術が、人間同士の戦争に反映していないこと」を疑問に思うべきでした。
魔法で作られた城壁なら、やはり魔法で解除できるでしょうし、解除を解除という魔法合戦も起きてしかるべき。
大掛かりな攻城兵器も、土魔法で作ったスロープなり階段なりで代用という手も。
(当然、使用中に解除されて、兵士達が空中へ放り出されたり?)
城壁が高くて届かなくとも、寄せ手だって弓矢倉を組むのが容易となります。
(ので、さらに城壁は高く?)
また人が掘るよりは速いだろうから……縦に伸びる塹壕で突撃戦術とか?
(これなら射線の問題で、盾を頭上へ掲げて弓を無効化できる)
……まあ、手からビームが出せる世界観で、どこまで弓に頼るのか疑問だったりもしますが。
さらに水の時に考えた『あらゆる防衛施設で「堀がない」はあり得なくなる』まで考慮すると、さらに面倒臭く!
というか揉め事の決着に戦争が選ばれるのは、大国同士だと極めて稀となるやも?
お互いに守りの薄そうな地方領土を嫌がらせ的に奪ったりはするけど、本気で戦うと千日手状態へ陥りやすく?
結果、しょうがないから話し合ったり、代表者を選出して決闘したり?
むしろ逆に勝てる時は徹底的に叩く習慣が根付き、ひとたび戦火を交えたら全身全霊を賭けた殺し合い?
〇おそらく政治的には最重要
色んな作品で最弱扱いされがちな土魔法ですが、初級ですら引手数多の当たり属性かも?
初級でも街道の補修とか、民家の建設、村レベルの外壁作りならできそうですし。
中級以上は、どれだけ召し抱えているかが戦力の質に?
ようするに史実の工作兵に近い立ち位置と思われます。いないと戦争できないレベルでしょうか。
そして規格外土魔法使いとか、上級10人分に相当で――
「でゃ!」
とか掛け声一発で城壁に大穴とかいける!?
そして規格外を超える規格外、なろう主人公レベルだとどこまでいけるのやら!?
また強力な土魔法使いは、もれなく各国のリストに名前が載ってるはず!
〇予習的に風
しかし! そんな考えれば考えるほど有能な土魔法も、さらなる問題児・風の前では子供同然!?
……おそらく飛ぶからね。中世×飛行戦術で正解を出した人はいないんじゃないかなぁ?
『幼女戦記』には唸らされましたが、あれは銃器時代。
剣と魔法の時代には飛べなかったとするべき?
それとも空中戦は空中戦で起きていた?
※
とにかくチートなのが空飛んで戦況偵察! それができるのなら苦労しない!
……ので、両陣営が偵察飛行者を叩く。
……ならば、偵察兵の護衛部隊が自然発生。
……つまり、空飛ぶ魔法使い同士が戦う?
意外と爆撃とか急降下戦術より、まず制空権の取り合いに終始するかも?
しかし、主眼が制空権となれば、翼竜部隊系統が強い! 竜騎士いないと話にならない?
でも、自然法則的に飛ぶのであれば、風魔法で一網打尽にできそうな気も?
おそらく制空権争いに終始&偵察や伝令どまりなら、それほど激変させなくても良さそう。
でも開戦直後に格付けされて、どちらかだけが航空戦力を使う想定だと、かなり考えないと駄目かも。
攻城梯子が掛かった場所での突撃を、航空戦力で支援とか、普通の発想にも思えるし。
逆に防衛側が制空権とっていたら、攻城梯子なんて掛けた瞬間に燃やされるはず。
そして竜騎士は名馬ドクトリンでも触れたけど、再生産が困難に思えたりも。
消耗率に合わせた補給ができない以上、なるべく消耗しないように使う? 所属竜がいなくなった段階で敗北確定の可能性もあるし?
・案1
航空戦力は、基本的に温存。
安全を重視しつつ、高所からの斥候や、高速移動を生かした伝令に。
空対空戦も発生するが、むこうも生存最優先しているので、なかなか決着がつかない。
同然、航空戦力を使った奇策は両陣営が警戒してて、それで航空戦力は手いっぱいとなりがち。
しかし、例外的に制空権を一方が制すと、戦争ではなく狩りが開始される。
おそらく保守的な回答がこれ。
つまるところ――
「航空戦力はいるんだけど、それほど現実から激変をさせなかった」
な感じでしょうか。
・案2
飛べる兵士を何人用意できるかが戦争を左右する。
魔法騎士とかは、例外なく飛ぶ。空飛ぶキリングマーシーンの別名。
竜族と親交のない勢力に人権はない。なにやっても竜騎士やってきたら終わり。
これはこれでファンタジックだけど、もう少しツッコんで考えないと駄目……かな?
飛行能力持ちや竜騎士が当たり前の世界だから、その世界特有の何かがあると思われます。
また、この世界観では城や城塞は廃れる可能性大。
主力を壁で防げない段階で、現代同様に無防備都市宣言戦略へシフトでしょう。
当然、今回考えた土魔法の優位も低く。
・案3
竜騎士とかいない。
飛ぶのは魔法使いだけ、それも頭のネジが何本も飛んだ。
役に立てる高度で飛ぶってことは弓矢はもちろん、魔法のいい的。
この世界は手からビームが出る奴が多いんだから、それを忘れちゃ駄目。
これは押し切る時に使えそう。
この前提で唐突に飛空艇出したり、一方の勢力だけが航空戦力を使い始めたりしない限り、読者も納得してくれると思います。
……当面は飛行機が戦争に参加した歴史を勉強し、気付きを待つ感じでしょうか?
それに風は風で――
・気流を操れる
・帆船を操作可能
・かまいたちで切断という、かなり間違った解釈
などもあるので、飛べる以外の点もフューチャーすべき?
★今回の結論★
土魔法凄い




