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新・神臨物語  作者: 爆睡スランプ
第二幕 獅子身中の道化師

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第七章 人と神

やっと終わったぁぁぁああ、天義です。

よく皆さん、最後まで付き合ってくれましたね、本当に感謝してます。

ではでは最終章、どうぞ!

第一節:神威降臨、平和神マルクの鉄槌

オリジナル・カルチャナの深淵。虚無神ツェッカに憑依されたジョンは、突如現れたクリスを抹殺すべく、掌からどす黒い虚無の奔流を放った。空間そのものを腐食させる一撃。だが、その暗黒がクリスに触れる寸前、霧が晴れるように音もなく消滅した。


「……今すぐ、甦らせてやる」


クリスの声が重なり、響く。彼は倒れ伏したアルヴェスの元へ膝を突くと、自らの口から目も眩むような「白い球体」を吐き出した。平和の神の息吹――それがアルヴェスの体内へ滑り込むと同時に、死の縁にいた鶴の戦士は、弾かれたように目を覚ました。


直後、クリスの身体から眩い光が剥離し、宙で人の形を成していく。

「並列世界のみならず、現実世界での横暴……。神としての存在を消す罪に当たるぞ、ツェッカ」


現れたのは、光の衣を纏った若き神、平和神マルク。

「……なんだ、マルクか」

ジョンの口を借りて、ツェッカが忌々しげに吐き捨てた。

「相変わらず愛想がないな。……刻印者から離れろ、ツェッカ。話はそれからだ」


ジーナ、アルヴェス、タクト。その場にいた者たちは、神々の対峙という人智を超えた光景に、息をすることさえ忘れていた。


第二節:五大締約、因果の清算

マルクの声は、凪いだ海のように静かでありながら、逆らえぬ絶対的な威厳に満ちていた。

「平和神は人を甦らしてはいけない。虚無神は人に乗り移ってはいけない。戦乱神は人を殺してはいけない。聖神は世を訂正してはいけない。真実神は真理を教えてはいけない……」


神々が定めた『五大締約』。それをツェッカが破ったことで、三つの世界の均衡は崩壊し、現実世界は終焉の淵に立たされた。

「締約を背きし者は、誰であろうと『無神化』の刑に処す」


「……俺はただ、この逆説世界に来たこいつを丁重に扱っただけだ」

ツェッカは傲岸不遜な笑みを崩さない。アルヴェスが「貴様らの都合で語るな!」と激昂するが、マルクは冷たくあしらった。

「己には関係ない。少し黙っていろ」


平和の神としてのマルクは、慈悲深いだけではない。法を犯す者には、同胞であっても冷酷な裁きを下す。

「俺が天牢から出れば、もはや締約など無意味だ。……人間という屑共を消し、世界をあるべき虚無へ戻す」

ツェッカが照準をジーナとエルノアに向ける。だが、その指先は霧のように霞み、決してピントが合うことはなかった。


「……情という下らぬ感情を持つゴミクズは、この世に必要ない」

ツェッカの放ったその侮蔑が、マルクの最後の堪忍袋の緒を切った。


「言葉を訂正しろ、ツェッカ。……八、弐、六、零、四、八。――『神切かみきり』」


マルクが空中に星の印を切ると、その掌をジョンの胸へと叩きつけた。

「がああああああッ!!」

ジョンの身体から、断末魔の叫びと共にどす黒いオーラが引き剥がされ、ツェッカの存在そのものが虚空へと霧散していった。


第三節:星の意志、永遠の再会

「……俺は、今まで……。じ、ジーナ! エルノア! 大丈夫か!」

我に返ったジョンの瞳に、かつての優しい光が戻った。だが、そこにはもう「アルヴェス」の姿はなかった。存在を消されかけ、マルクの力で再編のパーツとなった彼は、人々の記憶の狭間へと消えていた。


「……ようやく、神のほとりに着きましたね。待ちくたびれましたよ」

マルクがジョンに微笑みかける。

闇と光を識り、世界の深淵を旅したジョン。彼には今、究極の選択が突きつけられていた。


『あなたがこの世界そのものとして生まれ変わることで、この者たちは新たに生き直すことができます。……さあ、世界と一つになりますか?』


ジョンは戸惑い、ジーナを見つめた。血に汚れ、傷つき、それでも自分を信じてここまで来た幼馴染。彼女を、そして仲間たちを救えるのなら、自分の魂がどうなろうと構わなかった。

「……ああ。そうするよ」


ジョンは穏やかに頷いた。

その瞬間、ジョンの身体は幾千、幾万の光の粒子となり、三つの世界を包み込むように拡散していった。彼の魂は並列世界の深奥へと移り、この惑星そのものの「意志」へと昇華した。


第四節:エピローグ —ジョンの惑星—

温かな日差しが、クラムダウトの森を照らしていた。

「……ん、んーん」

ジーナが目を覚ます。そこには、あの凄惨な戦いも、血の臭いもなかった。彼女はいつものように、水と緑に囲まれた平穏な生活を再開していた。


レスペルトの町では、アルヴェスとエルノアが、本来死ぬはずだった妹ルビスと共に、笑い声の絶えない日々を過ごしていた。彼らの中に「ジョン」という名の記憶は欠片も残っていない。ただ、見上げる空が、どこか懐かしく温かいことだけを感じていた。


タクトは伝説の黒剣士として名を轟かせ続け、デールは密かに「ジョン」と名を変え、今も変わることなくこの世界を、かつての息子の魂を、守り続けている。


未来永劫、この世界は続いていく。

ジョンの魂そのものであるこの惑星は、愛した者たちが幸せに生きる姿を、今日も静かに見守り続けているのだ。


ー完結ー

御拝読有難うございました。

少し、悲しい顛末を意識してたのに、ただジョンが考えるのをやめた某人物と同じような扱いになってて丸っきり色んな漫画パクリすぎだなと思うような、思わないような…。


でも、今まで本当に有難うございました!!! _(._.)_

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