第五章 亡者の蜜
わぁ~い、いっぱい書けたぞぉ、天義です。
てか、書き終わってるのに書けたぞぉはおかしいか笑
なんか色んな漫画の要素を媒介にしてる気がするのは気のせいだと思いたいです(~O~;)
第一節:神の使いと、聖訂者の激昂
「……お、落ち着いてください! 私はマルク様の使い、クリス・ローレットです!」
突如現れた案内人に、一行は武器を構えた。だがその名を聞いた瞬間、ジーナの脳裏にあの日の記憶が蘇る。ジョンに「生命の霊玉」を手渡し、彼を過酷な運命へと誘った男。
「……あんたが、ジョンにあのペンダントを渡したの?」
ジーナが静かに、だが凍てつくような声で問いかける。
「はい。ですが、まさか時の行き交う場所を目前にして、彼が虚無に呑まれるとは……」
パシィィィンッ!
乾いた音が棚岩に響いた。ジーナの掌がクリスの頬を捉えていた。
「あんたたちの身勝手な計らいのせいで、ジョンは世界の敵にされたのよ! 何が平和の神よ! 結局あんたたちも、ジョンの人生を玩具にしてるだけじゃない!!」
叫び、涙を流すジーナ。クリスは反論せず、ただ静かに頭を下げた。
「……仰る通りです。私は、彼の人生を著しく変えてしまった。だからこそ、今一度償いをさせてほしいのです。虚無神と化したジョンさんは今、全逆説世界人を現世に甦らせようとしています。それを止められるのは、あなたたちだけなのです」
クリスが取り出したのは、虹色の光を放つ一本の杖――『時の錫杖』。
「これはかつて巫子を導いた魔宝。逆説世界の狂った時間を、その速度を上回る逆時空速度で『抹消』する力を持っています。……これならば、ジョンの呪いを断ち切れる」
第二節:裏切りの紅き鶴、メノラの侵食
「……かの神様が、それをお許しになるかしら?」
不気味な嘲笑と共に、空間が歪んだ。現れたのは、戦乱神の使徒、ミネルヴァとリルカ。
「貴様ら、並列世界で結束したはずでは……ッ!」
クリスが構える。だが、異変は内側から起きた。
「ボクらの神は……戦の神だよ。ハハッ、ハハハハハ!!」
アルヴェスの瞳が紅く染まり、その身体からどす黒い闘気が溢れ出す。
「どうかしましたか、アル?」
心配して駆け寄ったエルノアの耳元で、アルヴェスが冷酷に囁いた。
「……『奏怒』」
鈍い音。アルヴェスのナイフが、実の姉であるエルノアの肩を貫いた。
「あ、アル……?」
致命傷ではない。だが、それは明確な殺意と、メノラ神による精神侵食の証だった。
急いでエルノアを救出し、安全圏へ運ぶジーナ。エルノアは傷口を押さえながらも、「大丈夫、彼には意味があるはずよ」と、弟を信じる瞳を失わなかった。
「何のつもりだ、ミネルヴァ!!」
「メノラ様の伝令よ。……この際、世界をリセットして、ツェッカの望む『亡頭世界』にしてしまおうってね♪」
クリスは八卦術法の構えを取り、ジーナたちを先へ促した。
「ここは私が食い止めます! 皆さんは、その杖を持って先へ!!」
「……ならば、ワシも共に行こうかの」
タクトが並び立つ。人間を辞め、黒剣士として高みに達した老人が、神の使いと共に戦場に狂い咲く。
第三節:オリジナル・カルチャナ、虚無の父デリス
ジーナは負傷したエルノアを背負い、亀裂の先――逆説世界へと飛び込んだ。
辿り着いたのは、不自然な球体の建物に無数の岩が突き刺さった、異形の施設『オリジナル・カルチャナ』。
「ようこそ。……レイトに選ばれし小娘よ」
そこに立っていたのは、デールを若返らせ、邪悪に歪ませたような男だった。
「……アンタがジョンを、よくもジョンをこんな目に!!」
「そう焦るな。俺こそがデリス・C・ウィリウス。かつて世界を救った男だ」
ジーナの突進を、デリスは小指一本で受け止めた。
「現実世界の君に想像できるか? 全てがあべこべのこの世界、我ら『影』は、本人格の真逆として構築される。……ジョンは自ら望んだのだよ。世界の闇になりたいとね」
「嘘よ……ジョンがそんなこと願うはずがない!」
「彼はモルモットになってくれた。……いいね、その絶望した顔。僕は人間の負のエキスを糧に生きているんだ。もっと、もっと見せてくれよ!」
デリスの狂気は、もはや言葉を介するレベルを超えていた。
第四節:ガチムキ黒剣士、天王流の極致
一方、境界の地では、暴走したアルヴェスと、神の使徒たちによる乱戦が続いていた。
「無我流、秘技・登霧雷!!」
アルヴェスの神速の剣が、霧の中に雷を走らせる。タクトとクリスは防戦を強いられた。
「……タクトさん。八卦術法であなたの潜在能力を限界突破させます。耐えてください!」
クリスが詠唱を開始する。
「八卦・清乱!!」
タクトの身体が、凄まじい音を立てて膨張し始めた。筋肉が鎧のように盛り上がり、その体格は二メートルを超える「ガチムキ」の巨漢へと変貌を遂げた。
「……天王流、薙義砂」
タクトが二メートルを超える長刀を一振りする。その衝撃波だけで、リルカの身体はボロ雑巾のように打ち砕かれた。
「私には『ルーヴ』があるわ。どんな攻撃も通さない!」
ミネルヴァが神犬のバリアを展開する。だが、タクトの猛攻は止まらない。
「極・天王流……『悪割り』!!」
投げ放たれた数多のナイフが、長刀の斬撃によって得体の知れない波動を纏い、リルカの持つ『刻師導引玉』を直撃、粉砕した。
「……ッ! 俺は、一体何を……」
正気を取り戻し、膝を突くアルヴェス。ミネルヴァは忌々しげに舌打ちし、再び闇へと溶け込んでいく。
「ようやく戻ったか、アルヴェス。修行が足りんぞ」
湯気を上げる巨体を元に戻しながら、タクトが笑う。
だが、リルカが去り際に吐き捨てた言葉が、アルヴェスの心を凍りつかせた。
「お前……自分のお姉ちゃん、刺しちゃったんだよ? 面白いよねぇ、ハハハッ!」
アルヴェスの中に立ち込める、どす黒い怒り。
「抑えろ、アルヴェス。奴らの罠じゃ」
タクトの声が、辛うじて彼を繋ぎ止めていた。
一行は傷だらけの身体を引きずり、ジーナたちの向かった「三源の深淵」へと、最期の歩みを進める。
御拝読有難うございました。
それっぽい適当な設定作っちゃってますが、真剣に考えないで見てくださいね
あくまで、 学 生 時 代 の作品ですからw




