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新・神臨物語  作者: 爆睡スランプ
第二幕 獅子身中の道化師

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第二章 秘められた真実

どうも、天義です。

前から言おうとしてたんですが、詠唱の際の文章はこの世界には存在しないような英文を適当に組み合わせています。

逆に在ったら驚きます、マジでw

第一節:レスペルトの悪夢と、蘇る亡霊

世界が軋みを上げていた。

平穏に満ちていたはずのレスペルトの町。その城門に、一人の女性が呆然と立ち尽くしていた。

「……どうかされましたか?」

不審に思った門番ラルミスが声をかける。だが、女性が顔を上げた瞬間、ラルミスの全身から血の気が引いた。

「ラルミス……あなた、ラルミスよね?」

「どうして私の名を……。君は、一体?」

震えるラルミスに、女性は悲しげに、それでいて艶然えんぜんと微笑んだ。

「久しぶりに会ったから、忘れちゃったかな? ……ルビス・L・セレモアントよ」


「……う、嘘だ。お嬢様は十数年も前に……うわああああッ!!」


断末魔の叫びが響き渡る。死んだはずの少女が、生ける者には到底不可能な、恐るべき手段で門番を「救済」していく。死者が黄泉の国から舞い戻り、生者を蹂躙する。その惨劇は、レスペルトだけではなかった。


クラムダウトのアルヴァ村でも、同様の怪異が起きていた。

「来ないで! 寄らないでッ!!」

怯える村長夫人エイラに対し、一人の女性が歩み寄る。

「何を怖がっているの? 私よ、エミリア・ウォールド。あなたの幼馴染じゃない!」

ジョンの母、エミリア。十数年前に非業の死を遂げたはずの彼女が、当時そのままの姿で、生者の血を求めて彷徨い歩いていた。


第二節:天声の再会と、崩壊する心

高原の隠れ家。ジーナは一人、沈む夕陽を眺めながら、自分を保つために必死だった。

「……あたし、何してんだろ」

水たまりに映る自分の顔は、ひどく疲れ、絶望に染まっている。

「ジョン、最初から私のこと、嫌ってたよね。化け物みたいに思うんだろう、って……」

水面を草で突き、波紋を広げる。あの時、泣きながら「友達だ」と言い張った自分の言葉を、今のジョンはどう思っているのだろうか。


「……ジーナさん。実は私、魔法が使えるんです」


背後から現れたアーシアが、突拍子もないことを口にした。

「……一人にしてもらえない?」

ジーナは冷たくあしらおうとしたが、アーシアの瞳は真剣そのものだった。

「私、三年に一度だけ願いを叶えられます。……私は、真実神サイファンの刻印を持っているから」


「なら、今ここにジョンを連れてきてよ!」

ジーナの叫びに、アーシアは口を噤んだ。だが、彼女は震える手で空を指差した。

「……意志通信テレパスなら、繋がります。今だけ、真実の想いを」

アーシアが古の呪文を唱え、空間が黄金色の粒子で満たされた。


『……その声、ジーナか?』


頭の中に直接響く、低く、冷徹な声。ジョンだ。

「ジョン!? ジョンなの!? ねぇ、聞こえるの!?」

『ジーナ、相変わらずだな。……相変わらず、虚偽の仮面を被っている』

「どういう意味? ねぇ、どうして私たちを襲ったの!」


数秒の沈黙の後、ジョンの声は地獄の底から響くような憎悪を帯びた。

『……お前らはなぜ嘘をついた。なぜ、俺の存在を疑った。……もう、語る価値などない。貴様ら全員、この世の人間諸共、消えて無くなれ』


通信が切れる。ジーナの心の中で、ジョンとの思い出が音を立てて崩れ去った。

「ジョン……嘘よね? 帰ってきてよ、ジョン!!」

泣き叫ぶジーナは、もはや正気ではなかった。負の感情に支配され、絶望の淵へと叩き落とされた少女を、タクトが静かに支えた。


第三節:デリス・C・ウィリウスの告白

「タクトさん、ジーナ! 戻ってくれ、緊急事態だ!」

アルヴェスの呼び声で、一行はテントへと戻った。そこには、無理な通信で倒れ伏したアーシアと、そして……いつの間にか姿を現したエルノアがいた。

「姉貴!? なぜここに!」


エルノアは、禁書室から持ち出した分厚い神学書をテーブルに広げた。

「皆さんに、言い忘れていたことがあります。……今、この大陸で死者が蘇っている理由。そして、ジョンさんの変貌の理由を」

エルノアが開いたページには、世界の終焉について記されていた。


「マルク、メノラ、レイト、ツェッカ、サイファン。全五神の『神臨期』が重なる時、世界の真理はリセットされます。過去の死者は蘇り、全人類は一掃される……」


「……なぜそんな事を知っている?」

アルヴェスの問いに、デールが前に出た。その表情は、今までにないほど険しく、そして誇らしげだった。

「ワシがカルチャナの第一人者だからではない。……ワシが昔、マルク神の巫子だったからじゃ」


衝撃が走る。デールは、静かに自分の真の名を告げた。

「デリス・C・ウィリウス。ジョンの父親であり、旧姓ジョン・C・ウォールド。……アーシアは、ジョンの従妹にあたる」


ジョンの父は生きていた。そして、あの日逆説世界でジョンを唆した「デリス」の正体こそが、このデールの逆説的な影だったのだ。

「……ジョンのお父さん? でも、先代ジョン・ウォールドは世界と融合して消えたはずじゃ……」

「それは言い伝えじゃよ。……ワシは、ジョンの覚醒を待っておったのじゃ」


第四節:ツェッカを消す、究極の救済

「話を戻します。この終末を食い止める手段は、一つだけあります」

エルノアの声が響く。

「神臨期が許されているのは、本来四神のみ。……幽閉されているはずの虚無神ツェッカを、この世の概念から『消去』するのです。そうすれば、五神によるリセットは中断される」


「どうすれば……ジョンの中のツェッカを消せるの?」

ジーナが尋ねる。エルノアは、悲痛な決意を込めて答えた。

「ジョンさんから、生気を抜き取ります。最悪の場合……すべての生気を」


「……予想はしてたわ」


ジーナは、力なく笑った。

あまりに多くの悲劇を経験しすぎた。ジョンに裏切られ、彼が悪魔へと堕ちていくのを見た。だが、その根源にあるツェッカを消し去ることで、彼を呪いから解放できる。

たとえそれが、彼自身の命を奪うことになったとしても。


「……レイト様はこの事を言っていたのね。ジョンから生気を奪い、聖なる力に変換しろ、と」

ジーナは、自分の掌にある聖訂者の紋章を見つめた。

それはジョンを殺すための呪いではなく、彼を「神の奴隷」から解き放ち、人間として終わらせるための「救済」の力。


「ジョン……待ってて。今、助けに行くから」


悲しむどころか、ジーナの顔には、聖母のような穏やかな幸せが宿っていた。

最愛の人の命を奪う権利。それを自分が持っている。

二人の運命は、血塗られた贖罪へと向けて、最終局面へと加速していく。

御拝読有難うございました。

登場人物は主要人物しか覚えてない作者ですが、皆さん覚えられましたか?

不可能ですよね、意味不明な文章だと…ハハハ

もうすぐ終焉を迎えますのでもう少しのお付き合いです!

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