二話 ステータス
森の中。リクは持ち前のノーテンキさでステータスなるものを眺めていた。自分の意思で出したり消したりできる謎の板。しかも触ることもかなわない。
「面白いなー」
グルグルと満足そうに喉を震わすリク。そして彼はステータスの内容を「知りたい」と思うと説明が出ることも分かった。
「なら全部見なければ」
謎の使命感に駆られた彼は一つずつ説明を見て行く。
ビックリザード
種族名。魔の森などに住む大きな蜥蜴。基本的に腹ばいで四足歩行。
超異常個体
ある個体の体色が変化したり、その種族が得られない技能を持ったものを希少種という。超異常個体は希少種の希少種の希少種に当たる。つまりめっちゃレア。ビックリザードの超異常個体は不完全ながらも二足歩行をし、小さいものの見てくれは完全にドラゴンである。
LV1
レベル。敵を倒すと上がっていくが、上がってもなにも効果は無い。強いて言うならレベルの高い個体ほど戦闘経験が多い。
技能
誰もが習得できる技能を一般技能という(剣術や格闘術、杖術、牙術など) 熟練度あり。
種族特有のものは固有技能といい、生まれ持って得た技能もこれに含まれる。熟練度なし。
熟練度はその技能を使えば使うほど伸び、Ⅹが最高値である。
爪術
爪による戦闘技能。
Ⅰ:素人は勝てるレベル。素早さが少し上がる……気がする。
牙術
牙による戦闘技能
Ⅰ:素人は勝てるレベル。牙が少し丈夫になる……気がする。
毒術
毒を使った戦闘技能。個体によっていつどんな毒を使えるようになるかが変わる。毒耐性が少し上がる……気がする。
Ⅰ:敵の動きを鈍らせる弱めの麻痺毒。
ブレス
口からブレスを吐き出す技能。
Ⅰ:少し大きめの火の玉といったレベル。
鑑定
相手や自分のステータスなどが分かる。
言語理解
言語を理解できる技能。
人化
人の姿になる技能。人化中には普段使っている固有技能は言語理解と小型化しか使えない。
小型化
小型化する技能。その姿のままで小型化するのではなく、黒いぬいぐるみの様なかわいい生物に変化する。羽があり、飛ぶこともできる。
進化論
条件を満たすと強い種族に進化するという世界でもトップクラスのチート技能。
称号
神様から与えられるたいしてありがたくもないもの。しかし中にはすさまじい効果を持つものも存在する。
時空を超えるもの
世界を超えて転生した者に贈られる称号。
闇の精霊王の寵愛
闇の精霊に愛されたた者に贈られる称号。毎日しっかり働いてる闇の精霊は、精霊の中でもっとも大きな力を持つ。
「うーん?」
彼はまったく理解していなかった。しかし頭の中にどうすればいいのかが浮かぶので「それでいっかー」と適当に考えていた。
「まずはご飯だよねー。後は寝る場所の確保かな」
そう呟いて彼は駆けだして行った。おいしそうな匂いのする方へと。
グリーンキャタピラー
LV1
一般技能:糸術Ⅰ
獲物を見つけた彼はすぐさまその獲物であるグリーンキャタピラーに噛みついた。そして牙から毒を注ぎ込んだ。
しばらく暴れていたグリーンキャタピラーだったが、毒により動けなくなった。彼はそれをがつがつと食べた。ジューシーな味が口いっぱいに広がり、彼は嬉しそうにグルグルと喉を震わせた。
ちなみにグリーンキャタピラーはでっかい緑色の芋虫である。
その後もしばらくグリーンキャタピラーを食べていた主人公はステータスにある変化があるのを見つけた。
ビックリザード 超異常個体
LV4
一般技能:爪術Ⅰ・牙術Ⅰ・毒術Ⅰ・ブレスⅠ
固有技能:鑑定・暴食・小型化・進化論
称号:時空を超えるもの・闇の精霊王の寵愛
「レベル上がっとるわー」
えー、アナウンスとかないんかー?と首を傾げる。そして彼は首を傾げた時に視界の端に移ったものを見逃さなかった。
「洞窟?」
それは結構大きめの洞窟だった。その穴からは踏み固められた道が出てきており、彼が来た方向とは別の方に続いていた。
「なんじゃいこれ」
しばらくあたりを見渡していたが良くわからかったので、彼は考えることをやめた。
「あ、布だー」
そして近くに置いてあった柔らかい布を口にくわえると、それを持って外に駆けて行った。
「お布団ゲットだー」
彼は布をその大きな洞窟から少し行ったところにあるグリーンキャタピラーの群生地の近くの細長い作りになっている洞窟に運んだ。ここを巣にするつもりなのだ。
「ふぁ~。もう眠いし寝よー。お休み」
彼は小型化の技能で小さなぬいぐるみのような姿になると、洞窟の一番奥で布にくるまって寝てしまった。